ボックス型コインケース(17)-- ヌメ革試作3号 手順整理

カードポケット付きのボックス型コインケースの製作レポートですが、前回で一旦完結。

付録として、ここまで繰り返してきた製作過程を振り返りながら、以下に(現時点で私なりにベストと思われる)手順を整理しておきます。

(1)設計→型紙作り

ヌメ革コインケース3号型紙

(2)革の床面磨き(型紙から形を写し取る前に忘れずに)

床面処理

(3)型紙を使ってパーツ裁断

ヌメ革インケース3号パーツ

(4)ヘリとコバの処理(特に縫製後には処理できない部分を忘れずに)

パーツのヘリ落としコバ磨き

(5)各パーツにステッチンググルーバーで菱目打ちのガイドラインを引く

ガイドライン引き

(6)各パーツに型紙から菱目打ちの “起点” を写し取る

起点写し

(7)マチの縦辺と “かえし” の、胴体側該当箇所に菱目打ちで縫い穴をあける

菱目打ちで

(8)マチの縦辺と “かえし” の内張りを仮止めし、胴体の縫い穴を写し取る

かえし内張り穴転写

(9)バネホックを取り付ける

バネホック

(10)パーツ同士の接着箇所を紙ヤスリで荒らす

床面接着用荒らし

(11)カードポケットと “かえし” の内張りを胴体に接着(接着後 “ミミ” をカット)

ポケット接着完了

(12)カードポケットの底辺に菱目打ちで縫い穴をあけ、胴体と縫い合わせる

ポケット底辺縫い付け

(13)マチの底辺を胴体に接着

マチ接着

(14)カードポケット縦辺、胴体、マチ底辺の重なり部に菱目打ちで穴あけ

3枚重ねて穴あけ

(15)パーツの接着箇所を中心にヘリとコバの処理

ヘリ落とし

(16)全体を縫い合わせる

レーシングポニーで

(17)マチ縦辺の縫い合わせ箇所のヘリとコバを処理して完成

試作2号完成

冒頭に書いた通り、カードポケット付きは今回で一旦終了し、次回はカードポケット無しの少し小さめなボックス型コインケースの製作に取り掛かってみようと思います。


寒かったけど、それでも春の気配を感じられたみなとみらい

家の中から窓越しに見る青空に惹かれて、みなとみらいへとやって来ました。

太陽が元気に顔を出していたので暖かい積りで外に出たら、そこは2月、やっぱり寒いな。歩きながらラジオで天気予報を聞いていたら、横浜地方の気温は一桁止まりらしい。

180213みなとみらい-01

臨海パークから見る海も、まだ冬の色をしていますね。

180213みなとみらい-02

でも、海風に晒されながら、段差に腰かけて見る風景は、それほど寒々しくはない。

180213みなとみらい-03

思った以上に風が吹いてるようで、風力発電の風車がよく回っています。

180213みなとみらい-04

さすがにまだ桜の気配はありませんね。

180213みなとみらい-05

それにしても、空が美しい。もちろん、雲もね。

180213みなとみらい-06

なんか気持ちが解放されるような空が広がってます。

180213みなとみらい-07

大きなナットとランドマークタワーとの対比。でも、こういう撮り方をすると、撮影してきた自分でさえもどれくらいの大きさのナットだったか思い出せない。

180213みなとみらい-08

冷たい風は吹いているし、道行く人は厚手のコートに身を包んでいますが、それでも不思議と春の雰囲気を感じます。これは何なんだろ? 光の具合とか匂いとか、あるいは期待感?

180213みなとみらい-09

春までもう一歩!


ボックス型コインケース(16)-- ヌメ革試作3号 縫製~完成

前回で縫い穴はあけ終わったので次は縫製作業ですが、縫って立体形状にしてしまうとコバ処理がし辛くなるので、出来る範囲のコバ処理はこの段階で終わらせておきます。

縫製前にコバ処理

先ずは革を重ねた部分の段差をヤスリで均し、

コバ磨き1段差処理2

ヘリを落とし、

ヘリ落とし

♯240の紙ヤスリで粗削り。

ヘリ落とし後

♯320、

ヘリ落とし後2

さらに♯600と細かくしていきながら仕上げていきます。

コバヤスリ磨き後

最後にトコノールを塗ってウッドスリッカーで磨いてコバ処理完了。

コバ磨き完成

縫製~完成

そしていよいよ最後の縫製作業に入ります。

マチの縦辺を木工用ボンドで接着してクリップで固定。上下に針が入っているのは、胴体とマチとの縫い穴の位置合わせのため。

縫製開始

片方の端から順に縫い進めて、向こう側の端までたどり着けば、縫製作業終了です。

縫製最終行程

そして完成。

縫製完了

うん、悪くないかも。

ポケット付きコインケース3号完成2

撮影した写真順に手順を書いてきたけど、作業の順番を入れ替えた方が良さそうな箇所が何カ所かあったので、次回、もう一度手順を整理してみようと思います。


ボックス型コインケース(15)-- ヌメ革試作3号 パーツ合体

前回の続きで、各パーツの加工へと入ります。

カードポケット

胴体の次は、その胴体に一番最初に取り付けるカードポケットを加工。 “起点” の穴をあけ、両サイド以外(ここは後でカットするので)ヘリ落としとコバ磨きを行いました。

ポケット転写

(以下の手順で胴体にカードポケットを取り付けていきますが、いま書きながら考えてみると、この辺りの手順はまだ改善の余地がありそうな気が)

銀面の荒らした位置に木工用ボンドを塗布し、

ポケット接着

カードポケット側にも塗布し、胴体とカードポケット両者の “起点” を合わせて接着。

ポケット接着完了

カードポケットの “ミミ” をカット。

ポケット耳カット

胴体の周囲に縫い穴をあけ

胴体の周囲とカードポケットの底辺に3mmピッチの菱目打ちで穴あけ。

周囲の穴あけ

“かえし” の内張り

この胴体にあけた穴を、他のパーツに転写していきます。先ずは “かえし” の内張りを(粘着力の弱い)両面テープで仮止めしておいて、目打ちで胴体から写します。

かえし内張り穴転写

目打ちであけた穴に合わせて、菱目打ちで穴あけ。

かえし内張り穴転写完了

“かえし” の内張りの縫い穴をあけ終わったら、これでやっとバネホックの取り付け作業が出来ます。そして “かえし” 部分に内張りを接着剤で固定し、

かえし内張り接着完了

余分な “ミミ” をカット。

かえし内張り耳カット
上の写真の左端に(ボケながら)写っていますが、カードポケットの底辺は既に胴体へと縫い付けてあります。

マチ

続いてマチの縦辺。先ほどと同様に、両面テープ、目打ち、菱目打ちを使って、胴体から縫い穴位置をマチに転写。

マチ穴転写

マチの底辺と胴体とを位置合わせして接着剤で固定。

マチ接着

このマチの底辺部分は、カードポケットの側面も重なっている場所(3枚重ね)なので、カードポケット側から菱目打ちで縫い穴を貫通させます。

3枚重ねて穴あけ

これですべての縫い穴をあけ終わりました。

穴あけ完了

次回は、コバ処理を行ってから縫製作業へと入っていきます。


ボックス型コインケース(14)-- ヌメ革試作3号 パーツ加工

カードポケット付きのボックス型コインケースを有り合わせの革で試作して大きさや形状を定め、それをヌメ革で試作しながら細部を詰めてきました。

そして前回、ヌメ革試作2号が完成し、製作手順も固まってきたように思うので、(私なりの)キチンとした手順を記録しておこうと思います。

ついでにちょっとした修正も加えていきます。ヌメ革での試作1号と2号は同じ型紙で作っているので、2回繰り返すことで見えてきたこともあるので。

設計図~型紙~裁断

完成した設計図がこちら。

ヌメ革カードケース付コインケース3号設計図
修正点としては、(主に “考え方 “なんですが)縫い穴の位置を図面(型紙)主体から、現物(菱目打ち)主体にしました。図面と現物とでは、どうしても誤差が生じるので。

なので、ポイントとなる点(パーツの “端” の点)だけを型紙から革に写し、そこを起点に菱目打ちで穴をあけていく、という(多分、当たり前的な)やり方となります。

型紙完成。

ヌメ革コインケース3号型紙

パーツの裁断完了。

ヌメ革インケース3号パーツ

パーツの取り付け場所

胴体に、他のパーツを取り付ける場所の “起点” を、型紙から革へと目打ちで転写。バネホックの取り付け用に買った打ち台だけど、今のところ “重し” として大活躍。

胴体ポイント点写し

ヘリ落としで角を取り、紙やすりで軽く形を整え、

ポイントの点転写

銀面にカードポケットを接着するので、 “コ” の字形にヤスリで荒らします。

銀面接着用荒らし

床面にはマチと “かえし” の内張りを接着するので、同じく該当箇所を荒らします。

床面接着用荒らし

これで胴体の加工は、ほぼ終了(バネホックの取り付けが残ってます)。

次回、他のパーツ加工へと続きます。


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