Logicoolの「M510」を、捨てる前に分解してみた

Logicoolのマウス「M510」が壊れてしまい、捨てる前に後学のために分解して、中身の構造を確認しておこうかと。

M545

裏側にネジを探したけど見当たらない。以前、他のマウスで滑り材(マウスソール?)の裏側に隠れていたことがあったので、剥がしてみたけど、ここにも無い。

M545裏

あれー?って思いながら、電池を取り出すための帯(?)をめくってみたら、その裏に。

M545分解ネジ
特殊ネジですが、プラスチックに固定されているこの手のネジは、精密ドライバーの小さなマイナスドライバーで外せます(結構、無理やりになりますが)。

2つのネジを外したら、あっさりと分解できました。

M545分解

「M510」には、7つものボタンスイッチがありますが、その内の4つはマイクロスイッチで、残りの3つはタクトスイッチになっています。

マイクロスイッチが配置されているのは、左右ボタンとサイドボタン(戻る/進む)なので、使用頻度が高いこの4ヵ所に信頼性重視でマイクロスイッチが使われているのかな。

M545内部スイッチ

サイドボタンはL形形状をしていて、ボタン(Lの上端)が押されると、矢印の辺りを支点にして、Lの下端先っぽ(小矢印)が下方向に動き、そしてマイクロスイッチを押します。

M545サイドボタン

残り3つのタクトスイッチは、チルトホイールの周りに配置されています。ホイールボタンと、左右のチルトスイッチ用です。

M545センサーとスイッチ
ということは、ホイールを保持しているフレームは3つの軸を持っていることになります。ホイールの回転軸、左右に、そして上下への回転軸の3つ。凄いな!

ホイールの内側には光線を通す溝があり、ホイールの左右にあるLEDの発光部と受光部との間の光を遮ったり、通したりすることで、ホイールの回転を検知しています。

ホイールセンサー用溝

ってことで、ま、「だから何なんだ?」って感じかもしれませんが、機械設計で生計を立てていた身としては、本当によく工夫されてるなって強く興味を惹かれてしまうんです。

性(さが)みたいなもんでしょうか。


除湿器の積りで分解したら空気清浄機だった

母親の家に行ったら、除湿器を捨てたいんだけど、手続きが面倒で捨てられずに困ってるって言われ、結局わたしが持ち帰って、バラして捨てることに。

ま、バラすのは嫌いじゃないのでいいんだけどね。

空気清浄機0

先ずはフロントパネルを外します。

空気清浄機1

本体上部の表示パネルを外すと、基盤と色とりどりのLEDが出てきました。

空気清浄機2

汚れたフィルターが出てきました。その上部のポケットには予備のフィルターが6枚も入っていましたが、一枚も使われず。でも、予備のフィルター内臓ってのは、かなり良心的。

空気清浄機3

そしてファンが見えてきました。少し前から徐々に疑念が浮かんでいたんだけど、ここで確信に。こいつは除湿器ではなくただの空気清浄機だった。

空気清浄機4

除湿器ならアキュムレータみたいなのがあるのかなって楽しみにしていたんだけど、空気清浄機となると基本的には空気を取り込むファンだけしかありません。

いわゆるシロッコファンですね。

空気清浄機5

羽根とモーターとを分離。

空気清浄機6

分解の途中で微妙に興味をひかれた金属製の格子。何となく意味ありげです。もしかしたら、ここで静電気を発生させて微粒子上のゴミを吸い付けているのかも。

空気清浄機7

使われていた基板は、この2枚。下は表示系の、上のは電源系の制御基板(多分)。こういうパーツを見ると、再利用できないかとつい思ってしまうのは性(さが)でしょうね。

空気清浄機8

最後に残ったモーター。分解して中の磁石を取り出してみたいけど、かなり密閉構造になってるようで、どこから手を付ければいいかちょっと分からない。

空気清浄機9

一旦、保留にして、暇なときに分解にチャレンジしてみようと思います。

さて、電子部品にも面白そうなパーツは無いし、モーターもペンディングだしで、ちょっと期待外れ。もう少しイメージを膨らませてくれるようなパーツがあるかと期待してたのに。

そんな中でも機構好きの私がちょっと興味をそそられたのは、この小さなパーツ。空気清浄機本体の大きさを考えると極小といってもいいくらい小さい。

1円玉の隣にある歯車は、ダンパーになっています(回そうとすると抵抗がある)。どこに使われていたのか分かりませんが、細かいところにも神経を使ってる表れ。

小さなパーツ

右端にあるのは、なんて呼べばいいんだろ? キャッチ? 名前は分からないけど、この動作が良く出来てるんだ。芸が細かいというか。

上の状態から右側の “受け” 部品を押し込むと、下のように出て来るんだけど、その出てき方が直線的ではなく、下方向にカーブを描きながら出て来るんです。

スライドパーツ

えーっと、マニアックな話題ですみません。ま、興味深いけど、どこか他で再利用できるかもといった感じのパーツではないので、あくまで “おもしろい” で終わりですけど。


ノートパソコン内臓の光学ドライブの分解修理にトライ

酒飲み仲間から、ノートパソコンの内臓光学ドライブの調子が悪いんだけどって相談を受け、ちょっと中を見てみようと思い、本体から外して持ってきてもらいました。

パナソニックのUJ-260という内蔵スリムブルーレイドライブです。

症状としては、イジェクトボタンを押しても排出の途中で引っ掛かってしまい、手で引っ張っても抵抗があって出てこないとのこと。怖くて力任せに引っ張ることも出来ず。

さらに、イジェクトホールにピンの先を押し込んで強制イジェクト操作を行ってもトレーが出てこないとのこと。

ただし、PC本体からドライブを外して強制イジェクト操作を行うと、今度はトレーが出て来るらしいのだけど、ここの違いが分からない。コネクタから電力が供給されてるから?

何はともあれ、バラしてみよう(興味先行)

取り敢えず分解して、中の構造を調べてみます。ネジ3本を外せば簡単にバラせます。

内臓光学ドライブuj-260

裏側から見たところ(ここを見るだけならバラす必要は無いけど)。トレーをイジェクトする際に動く鉤爪が見えます。

uj-260裏側

上の写真の赤枠を拡大したところ。クリップを曲げて作ったピン先をイジェクトホールに差し込み、抵抗があるところから更に押すと、鉤爪が矢印方向に動いてロックが外れます。

光学ドライブ強制イジェクト

薄型光学ドライブの排出はシンプルにバネで押し出されるだけ

さて、ロックが外れたトレーはどうやって排出されるのか。

一般的なデスクトップに内蔵されている光学ドライブは、少し前にも分解修理をしているので分かっていますが、モータによって出し入れが行われます。

でも、今回のようなノートパソコンに内蔵されている薄型の光学ドライブにはそんな複雑な機構が無く、シンプルにバネの力で押し出されてきます(今回の分解で分かりました)。

下の写真で赤い楕円で囲んだところに直径1mmくらいのピンが見えると思いますが、このピンがトレーを排出する動力源となります。

スプリングピン

このピンは内側のバネによって外側へと押し出されているので、トレーを押し込むとピンがフレームに当たって内側に押し込まれ、バネの力が蓄えられます。

イジェクト操作(正規の場合でも、強制でも)が行われると鉤爪が外れ、ピン(を支えているバネ)がトレーを外側へと押し出し、排出動作となるわけです。

さて、ここまでやって来ましたが、排出動作が途中で止まってしまう原因が分かりません。

実際にドライブに電源を供給して動作させながら検証する積りだったのですが、ドライブのコネクタがMINI SATA (Slimline SATA)というやつで、わたし的には初出会い。

光学ドライブコネクタ

もちろん、手元に変換ケーブルなんてものの用意がされている筈もなく、電源で動かすことが出来ません。

ということで、ここで手詰まりです。でも、「ロックが外れるとバネで押し出されてくる」というシンプルな話なので、どこかを修理するとか調整する余地は無いような気もする。

一旦、持ち主に返して、もう一度動作確認をしてみるしかないかな。


Happy Hacking Keyboard を分解してみたら面白い光景が

Happy Hacking Keyboard の話の続き。

さて、何故この「バカ高いけど最高のキーボード」が私の手元にあるかというと、「壊れてて使えないんだけど直せないかな」ってのが、その理由。

息子の大学の研究室で使ってたやつらしいけど、だいぶ前に先生が水で丸洗いしてから幾つかのキーが入力できなくなってしまい、それ以来使わずに放られていたらしい。

取り敢えずキーの入力状況を確認してみたら、下のような感じに。赤い×マークが入力不良なキー。

HHKB故障キー

分解します

先ずは分解してみましょう。底面にはネジが3個しかありません。ステッカーの下やゴム足の下に隠しネジがあるものもありますが、こいつはシンプルに3個だけで固定されてました。

HHKB裏止めネジ

3個のネジを外すと、キーボード手前側はフックで引っかかっているだけなので、それを外せば底板とキーボード面へと別れます(両者はコネクタで繋がってますが)。

続いてキー面の基板を外します。こいつは17個のネジでシッカリと(キーの押し下げでブレたり浮いたりしないように)固定されています。

基板止めネジ

上物(キートップ)から基板を外しました。なんか、こんなモノが出てくるとは思っていなかったのでちょっとビックリ。

HHKB基板外して

1個1個のキーに対応して配置されているゴムのドーム状のモノは、基板からどうやって外すのかなって思いながら軽く触ったら、ポロッと落ちてきた。そして中からは円錐状のスプリングが。

HHKBキー構造

どうやら、このドーム状のゴム(ラバードーム)と基板とは特に固定されているわけではなく、基本的にはその場所に置かれているだけのようです。

逆さまにしても落ちてはこないので、微妙に粘着力があるのかな? でも、取れたやつを再びくっつけようとしても、くっつかないんだけどね。

ラバードームの内側に収まっているスプリングは、コニックリングという名称らしいです。

スプリング&ドーム

静電容量無接点方式の仕組みとは

さてさて、取り敢えず目視で故障箇所を探してみます。

が、特に「ここが原因か?」といった箇所も見つけられません。キレイなもんです。基板表面に剥離とかキズとかサビとか、何らかの異常が見つけられれば簡単なんですけどね。

このHKKBの最大の特徴は静電容量無接点方式にあるわけですが、これは円錐型のスプリングであるコニックリングが可動電極となって機能するってのが、その仕組の根本なんです。

コニックリングが縮められることによって基板上の固定電極との間に静電容量が形成され、その容量が一定値を超えるとスイッチが入る仕組みです。なので、無接点なんです。

静電容量によるセンシング技術で分かりやすいのはノートPCのタッチパッドでしょうね。

あのタッチパッドの下には、横方向(X軸)の電極と縦方向(Y軸)の電極が格子状に配置されていて、その電極間に電気エネルギーを蓄えています。

で、何も操作していない状態では、2つの電極は安定した電界を形成していますが、アースの役割を持つ人間の指が近接すると、指が触れた部分の静電容量値が変化するんです。

その電界の変化を、X電極とY電極のスキャニングを行うことで、指の位置座標を検出しています。

HHKBのキー入力では、コニックリング(円錐バネ)が、タッチパッドにおける指の役割を担い、これが基板上の電極に近づくことで電界が変化し、それをキー入力として検知しているんです。

なので、もしかしたらラバードームやコニックリングに何らかの異常があれば、キー入力に支障が出る可能性もあるので、その辺りを期待したのですが、少なくとも見た目はどれも正常でした。 

試しに、キー入力が正常な場所のラバードーム、コニックリングと入れ替えてみたりしたけど、結果は変わらず。

ってことは、やっぱり基板上のパーツが原因でしょうね。ICとか。となると、素人の私ではお手上げ。

ということで、 “修理” は一旦諦め、次回はソフト的に対応できないかを検討していきます。


一体型PC Dell Inspiron One 19 の内蔵HDDを交換する

友人のDell Inspiron One 19 の内蔵HDD交換の実作業編。

結局、旧ハードディスクから新しいハードディスクへのOSの引っ越し(クローの作成)は出来ませんでしたので、そちらは一旦諦め、取り敢えずHDDの換装をやってしまうことに。

PCのモニター面を下にしてテーブルの上に置き、Dellのサービスマニュアルから自分で編集し直したHDD交換手順書を手元に、 I/Oカバーの取り外しから作業開始。

先ずはモニター面を下にしてPC背面から作業開始

一見、どれが I/Oカバーか分かりませんでしたが、見当をつけて持ち上げたら簡単に外れ、 I/O関連が姿を現しました。

IOカバーを外す

コンピュータスタンドを固定している4本のネジを外し、コンピュータスタンドを取り外します。

コンピュータスタンドを外す

オプティカルドライブを固定しているネジと、ついでに背面カバーを固定しているネジ、それぞれ1個ずつを外します。

オプティカルドライブを外す

オプティカルドライブを固定していたネジを外した辺りを外側に押し出すようにするとオプティカルドライブが筐体から外側へと出てきます。

オプティカルドライブを押し出す

背面下部の両側に化粧カバーを固定しているロックがあるので、それを押し込んで外します。

化粧カバー背面ロック

PCを引っくり返して、今度はモニター面側から作業継続

ここでPCのモニター面を表側にして置き直し、化粧カバーを外しますが、背面のロック以外にも数ヵ所はめ込まれている部分があるので、慎重に引き抜いていきます。

化粧カバーを外すとスピーカーカバーが姿を現すので、このスピーカーカバーを固定しているネジ5本を外します。

化粧カバーを外すを外す
実は、HDDの交換を終え組み立てていったら、最後にネジが1個足りなかったんです。で、今この写真を見ていたら、マニュアルではある筈のセンター上側のネジが無いように見えるんだけど。

上の写真は、スピーカーカバーを固定しているネジを外す前に撮ったものなので、これから判断すると最初からネジが1本不足していたのかもしれません。

ディスプレイベゼルを外していきますが、ベゼルは周囲の11箇所(だったかな)のツメで背面カバーに固定されているので、慎重に1個ずつ手探りで外していきます。

ディスプレイベゼルを外す

ディスプレイベゼルを外すと、背面カバーとシャーシ全体(PCの中身)とを固定してるネジが現れるので、その10本のネジを外します。

背面カバー固定ネジ

固定しているネジを外しても、背面カバーとシャーシとは何箇所かで嵌め込まれているので、これまた慎重に背面カバーからシャーシを持ち上げるようにして取り外します。

シャーシを取り出し

HDDが姿を現しました。

HDDを外す
ハードドライブとシャーシとの間のアースの役割をしているアルミテープ(2箇所)を剥がし、HDDを固定している4本のネジを外し、最後にコネクタを外せばHDDはフリーになります。

新しいHDDを組み込んで、後は逆の順番で組み立てていくだけ

HDDを外しました。SATAコネクタが見えますが、これを新しいHDDのコネクタに嵌め、HDDをネジで固定し、アルミテープを元の場所に貼り付ければHDDの換装作業完了です。

SATAコネクタ
「アルミテープは新しいハードドライブに付属している」ってマニュアルには書かれていたけど、そんなものは入っていなかったので、元のアルミテープをそのまま使い回ししました。

さてさて、残す作業はWindows10の復活のみ。

OSの引っ越しが出来なかったので(実は、元に組み立て直す途中で、別の試みもしたんだけど)、以前作った「回復ドライブ」を使ってOSを元に戻すことにしました。

果たして本当に上手くいくのかなって結構疑問に思いながら始めた回復作業ですが、その過程と結果は次回へと続きます。


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