A4サイズの革で4つの正方形コインケースを作る(5)最終回

A4サイズのヌメ革から4個のコインケース(の胴体パーツ)を製作してみましたが、前回で縫製作業まで終了。今回は仕上げて完成予定。

仕上げといっても大した作業があるわけではなく、コバが揃うように少し大きめにカットしてあったマチの縦辺の不要部分をカットし、コバ処理するだけ。

ということで、3色3個のコインケースが完成。

3色コインケース

これまでは生成りのヌメ革だけで作ってきたので、色違いの革と組み合わせてみたのは初めてのこと。なので少し不安でしたが、意外とイイ感じに仕上がりました。

個人的にはグリーンとの組み合わせがお気に入り。ナチュラル色と違い過ぎるのでどんな感じになるのか想像できなかったけど、落ち着いた感じで、ちょっと高級感がある?

3色コインケース2

縫い糸にビニモMBT(5番)を使ったのも、全体的な印象を変えてるような気が。糸の艶がグリーンの沈んだ色と良くマッチしている。

ビニモMBT縫い目1

生成りとグリーンとの縫い合わせ面は、当然2色に分かれます。もう少し磨いてもいいのかもしれませんが、この程度でもそれほど違和感は感じません。

色違い合わせ目

このところ少しずつ手縫い作業にも慣れてきて、縫い目も乱れが少なくなってきたかなって思うけど、今回は特に目が揃ってるように見える。

グリーン縫い目

これは、ビニモを使ったことが大きな要因の一つような気がするんだけど、どうかな。

ビニモMBT縫い目2

まあ、コインケースの製作回数も試作を含めれば二桁に到達しているので、様々な点で改善されたり、進歩したり、慣れてきたのも事実。

それらに加えて、2色の革を組み合わせたのと、ビニモを使ったことで、全体的な完成度が(自分的には)上がったなってことなんでしょう。

いずれにせよ、まあまあ満足できるところまできたかな、と。


NTドレッサーの替刃「荒目」を買ってみた

私の工作作業の中で、とにかく活躍してくれているのがNTドレッサーというヤスリ。特に大荒目の切れ味が素晴らしくて、黒檀でもサクサク削れます

そして中目もよく使うのですが、これがちょっと細かい。対象物によっては、仕上げ磨きみたいな感じで、これはこれで良いのだけど、逆に言うと1往復での削れる量が少ない。

それならと、「荒目」の替刃を買ってみました。

ドレッサー荒目替刃

この「荒目」の存在は知っていたけど、商品写真を見ても何となく荒目のような気がしないというか、単に “ボツボツ” の数が少ないだけみたいに見えて敬遠してたんです。

下の写真で、右端の大荒目と、左端の中目は、いかにもそれらしい雰囲気があって使えそうなんだけど、真ん中の中目は、やっぱり微妙に見えませんか。

ドレッサー各種

さて、中目が装着されているアルミ製胴体に、今回購入した荒目を付け替えてみます。

ドレッサー刃交換
因みにこの中目は、アルミ製胴体のシャープな形状に惹かれて購入したもの。握り易くてとても気に入っているんだけど、こいつには一つ大きな欠点があります。

とにかく冷たいんです。屋外の工具棚に保管してあるこいつを、冬の作業で使おうとすると、もう冷たくて冷たくて、素手では持っていられないくらい手の熱を奪っていきます。

なんてことを言っている間に、刃の交換作業完了。

ドレッサー刃交換2

でも、胴体から外してしまった中目の刃は、このままでは使えないので、これ用の木製胴体を製作します。

ドレッサー持ち手作成1

厚さ19mmのSPFを刃の大きさに合わせてカットし、四隅を削って完成(この四隅を削るのに、付け替えた荒目を使いましたが、素晴らしい切れ味でした)。

ドレッサー持ち手作成2

ヤスリ面から出っ張らないような皿木ネジで胴体と刃を合体して、中目のドレッサー “もどき” が完成。替刃だけだと結構安価に買えるので、胴体は自作の方がかなりお得です。

ドレッサー持ち手完成

黒檀でウッドスリッカー作り(3)-- ♯1000と蜜蝋で仕上げ

オーソドックスな形状の舟形(?)ウッドスリッカー作り。前回で終わりにしても良かったのですが、やはり自分で納得するところまでいってみることに。

紙ヤスリでの磨き作業の最後として、♯1000で磨いていきます。

もうここまで来ると、ちょっと見の感じは♯600でも♯1000でも見分けがつかないと思いますが、手に持った感触は驚くほど違います。

ウッドスリッカー1000番磨き1

何て言えばいいのかな、指先に吸い付くようなしっとりした感触になります。♯600での磨きではツルツルしてたのが、♯1000で磨いたらスベスベに(曖昧な表現だな)。

ウッドスリッカー1000番磨き2

手に持ってスベスベしていると、何となく気持ちが落ち着いてきて、いつまでも触っていたい。手から離したくない。

でも、表面の導管の溝が白っぽく目立つのが気になる。以前作った正方形ウッドスリッカーと比べると、艶も無いし。

蜜蝋塗布前後

正方形ウッドスリッカーの材質はアマラ黒檀なので、同列での比較は出来ないけど、最後の仕上げに手縫い糸用のワックスを塗り込んでいるので、それも影響してるかも。

ということで、こちらにもワックスを塗ってみます。

蜜蝋塗布

表面にワックスをゴシゴシと押し付け、表面に付いたワックスをヒートガンで溶かしながら、プリンター用紙をクシャクシャに丸めたもので磨いていきます。

最初の内は茶色く色移りしていたプリンター用紙が、少しずつ汚れなくなってきて、まったく変化しなくなったら磨き作業完了。

うーむ、美しい!

黒檀ウッドスリッカー完成1


黒檀でウッドスリッカー作り(2)-- 削って磨いて磨いて

カリマンタン黒檀を使っての舟形ウッドスリッカー作りですが、前回で大まかな形が出来上がったので、あとはひたすら磨いていくだけ。

先ずは、背面側を平滑にしていきます。端材の前後の面は、ノコギリ(?)での切りっぱなし状態なので、かなりデコボコです。なので、この表面をヤスリで削っていきます。

平面磨き

前回も紹介しましたが、この段階で使っているのはNTドレッサーの大荒目と中目。特に左側の大荒目が有能で、デコボコ面がみるみる平らになっていきます。

ドレッサー荒と中

そしてNTドレッサー中目で中間仕上げ磨き(?)。かなりそれらしい形に。

粗磨き2

ここからは紙ヤスリに変えて、番手を細かくしながら仕上げていきます。

先ずは♯240で磨きました。NTドレッサー中目で磨いた段階でかなり平滑になったなって思っていましたが、より細かい番手で磨くと、前段階の磨き傷が浮き出てきます。

#240磨き

続いて溝を磨いていきます。ドリルの刃に紙ヤスリを巻き付けて磨きます。

紙やすり溝磨き
溝の幅に合わせて、2mm~6mmの5本のドリルと、♯240、♯400、♯600の紙ヤスリを組み合わせながら、ひたすら磨いて磨いて・・・・指先の指紋が消えました。

♯600の紙ヤスリで全体を磨き終わった状態。

#600磨き1

いい感じに出来上がりました。手に持った感触もスベスベで気持ち良い。

#600磨き2

実用上は、多分これで問題無しって言えるくらいの仕上がりだと思う。

#600磨き溝

あとは “気持ち” の問題ですね。♯1000の紙ヤスリで仕上げ磨きをしたいな、と。

2、3日後に、指先の感覚が戻ってきたら、やってみましょう


黒檀でウッドスリッカー作り -- 第3弾はオーソドックスな舟形

ウッドスリッカーを作ろうと思って黒檀系の端材を何種類か購入し、これまでに正方形のウッドスリッカー2種類を作ってみました。

蜜蝋で艶々

結構使い易くて満足してるんだけど、一つ使い難いなって思うのは、溝の選択を迷うこと。使おうとした溝が細いから次の幅の溝に移るのに、どの面が次の太さか分かり難い。

ごく一般的な舟形(?)のウッドスリッカーなら、溝の幅によって順番に並んでいるので、少なくともその点に関しては使い易くなるだろうと。

ということで、銘木自作ウッドスリッカー第3弾としてオーソドックスなものを作ります。

使うのは、カリマンタン黒檀。サイズは27mm(幅)×130(長さ)×13mm(厚さ)。

カリマンタン黒檀端材

製作開始

端材にマスキングテープを貼り、そこにペンでケガキ線を書きます。

ケガキ
溝は、2.5mm幅から1mm刻みで6.5mmまで5本の溝を入れる予定。

溝のセンターラインに沿って金ノコで切れ目を入れます。

金ノコで

続いて、彫刻刀で溝を広げます。

彫刻刀で

溝の幅に合った(ウッドスリッカー製作のために色々な径のものを揃えました)棒状のヤスリで、それぞれの溝を削って整えていきます。

金ヤスリで

溝彫り作業が終わったら、全体の形状作りに取り掛かります。

先ずは角を金ノコでざっくりとカット。

角を落とす

NTドレッサーの大荒目で削ります。このNTドレッサーの大荒目が本当に優れもの。硬い硬い黒檀も、大した抵抗を感じることなくサクサクと削れていきます。

角アール磨き

もう一度、金ノコで角を落とし、

角落とし

同じくNTドレッサーの大荒目で削りながら形を整えていきます。

角アール2

本日の作業はここまで。大体の形は出来上がったので、次回は紙ヤスリの目の粗いものから細かいものへと替えながら、表面を磨き上げていきます。


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