ボックス型コインケース(8)-- 試作3号 縫製~完成

前回に引き続き、ボックス型コインケースの試作3号製作過程「その2」です。

自作ハンドプレスに4mmピッチの菱目打ちをセットし、周囲に穴をあけていきます。

B型コインケース3号縫い目あけ

いまだにこの手順が正しいのかどうか分からないけど、接着前にあけておいたマチの穴と、本体革にあけた穴との位置を合わせ(両端に針を通しました)、接着剤で固定。

マチ縫い開始

順に縫い進めていきます。

マチ縫い途上

そして完成。

B型コインケース3号完成

折り畳んで。

B型コインケース3号閉じて

後ろ側のカードポケットも良い感じに仕上がりました。

B型コインケース3号カード入れ

コインを入れてみた。

コイン入れて1

うーむ、良い出来だ! 非の打ち所がない(かも)。

次は試作からもう一歩踏み込んでみようかと思います。


ボックス型コインケース(7)-- 試作3号 設計~パーツ接着

ボックス型コインケースの試作2号(カードポケット付き)が前回完成しましたが、縦方向が微妙に小さかったので、少し大きめの試作3号を作ります。

ただ折角なので、本製作に向けその他にもいくつかのマイナーチェンジをしてみようかと。

細かいところまで気を配りながら完成した設計図がこちら。

B型コインケース3号設計図

試作2号からの変更点は、本体革の寸法を長手方向に12mm伸ばし172mmとしたので、折り畳んだ時に試作2号よりも6mm程度大きくなるはず。ついでに横幅も2mm広げました。

マチの形状も少し変えました。広げた時の “ボックス” が深く、そして大きく開口するように、マチの縦辺を長くし、さらに傾け角度も大きくしました。

また、マチの底辺両サイドの切れ込みですが、試作2号と同じ形状でも問題はないけれど、試しに一回り大きくしてみました。

製作開始

プリントアウトして型紙製作。

B型コインケース3号型紙

型紙に合わせて革を裁断し、所定位置にバネホックを付けました。本体革の一部が線状に色が変わっているのは、カードポケットパーツを接着するために荒らしたものです。

B型コインケース3号パーツ

試作2号の失敗を踏まえて、ここからの製作手順を変えます。

先ずは、本体革の外側にポケットパーツを接着し、接着剤が乾いたら底辺に菱目打ちで穴をあけます。そして、ここだけ先に縫ってしまいます。

B型コインケース3号ポケット

本体革の内側に、マチパーツとフタの内張りパーツを接着。

B型コインケース3号マチ

マチの縦辺には接着前に菱目打ちで穴をあけていますが、革の銀面側からあけているので、本体革の穴とマチの穴とがクロスすることに気づいた。しまったなー。

ところで、今回の設計に際し、ひとつ新しい試みをしてみました。

これまでは寸法優先で(というか、寸法だけしか考えずに)各部の大きさを決めていましたが、今回は菱目打ちのピッチ(4mm)という要素を大きさに組み入れてみました。

どういうことかというと、例えば23mmの辺を、端から2mmのところから4mmピッチで縫い穴をあけていくと、最後に端から1mmの場所に穴があくことになります。

これを24mmにしておけば、この辺の両端から均等に2mmの位置に穴をあけられます。

途中で穴間隔を微調整しながら最後に辻褄を合わせる、みたいなやり方が正しいのかもしれませんが、短い距離だとそれが難しい場合もあるので、設計段階で考慮してしまおうかと。

次回、周囲を縫い合わせて完成予定。


ボックス型コインケース(6)-- カードポケット付き課題検討

ボックス型コインケースの試作2号が前回完成しました。

試作2号は、外側背後にカードポケットを付けたので、その辺りを中心に全体的な出来具合を検証し、次回への検討課題を拾い集めてみようと思います。

Bコインケース2号完成2

試作2号の主題であるカードポケットの出来は悪くない。最初はキツキツでカードの出し入れに苦労するけど、使ってる内に革が伸びてくればちょうど良いのではないかと。

Bコインケース2号カード出し入れ

試作1号に比べ、横幅が広がり、縦幅は狭まっています。コインを入れた際の使い心地や、全体的なバランスは試作1号よりも上かもしれません。

Bコインケース2号コイン入れて

ただ、カードサイズに合わせ過ぎたかもしれない。折り畳むと、ポケットに収納したカードが少し出っ張る感じに(実際には本体より外に出てはいないけど見た目の印象として)。

Bコインケース2号完成4

後から見た時の収まりは悪くないんだけどね。

Bコインケース2号完成3

折り畳まれた時のマチの収まりも良さそうなので、縦方向にあと5mmくらい大きくすれば申し分ないものが出来上がりそうです。

Bコインケース2号フラップ折り畳み

ってことで、ボックス型コインケース試作3号を作ってみようかな。


ボックス型コインケース(5)-- 試作2号の縫製~完成

前回のポケットパーツに続き、マチパーツとフタの裏打ちパーツを接着。フタのパーツには先にバネホック(カクシ)を取り付けてあります。

マチ接着完了
ここでの手順も模索中ですが、今回はポケットパーツと同じく、マチパーツの周囲にも先に縫い穴をあけてあります。この辺りは、もう少し試行錯誤が必要なようです。

縫製作業

続いて縫製ですが、先ずはポケットパーツの底辺を一番最初に縫い、次に本体周辺をぐるっと縫いながら、ポケットの縦辺、そしてマチの縦辺も縫い合わせていきます。

ただ、ポケットの底辺の穴は、本体の革には開いていないので、ここで菱目打ちであけましたが、内側のマチが邪魔で苦労しました。

外ポケット縫い付け
また、ポケットの底辺を縫う際にもマチが邪魔だったので、ここの手順はマチを接着する前に済ませてしまった方が良いようです。

次は周囲を縫っていくので、マチの縦辺を接着し、クリップで固定して乾くのを待ちます。

マチ縫い付け準備

そして縫い進めます。前回も感じたけど、立体形状のものをレーシングポニーにセットするのは難しい場面が多々あるな、と。

マチ縫い付け

ぐるっと回って、反対側のマチに到着。

マチ縫い付け途上

同じく接着し、乾いたら縫製し、そして完成。

Bコインケース2号完成1

うーん、悪くない。

次回、各部の出来具合を検証していきます。


ボックス型コインケース(4)-- 試作2号カードポケット付き

ラフスケッチから現物合わせで作ったにしては意外なほど完成度が高かった(と自画自賛の)72mm×72mmのボックス型コインケースの試作1号が完成し、次はどうするか?

本製作に入ってみようかとも思いましたが、試作1号は「製作→設計図」と逆の手順で進めたので、「設計図→製作」という正しい手順でもう一度作ってみようかと。

ただ、まったく同じものを作っても “試作” にはならないので、Suica等のカードを入れるポケット付きという、ボックス型コインケースのバリエーションを作ってみることに。

カードサイズ(54×85mm)に合わせて横幅を大きくし、全体的なディテールにも微妙に変更を加えて設計したものがこちら。

Bコインケース2号設計図

カードの縦寸法(54mm)に合わせてコインケースの縦幅も、試作1号の72mmから1cm小さい62mmで作ります。なので、本体革の長手方向を180mmから160mmへと縮小。

また、横幅が72mmから95mm(図面内に記入し忘れてた)になったので、マチも合わせて高くするため、途中から山なりのカーブで盛り上げてあります(理由は下記の通り)。

試作1号を作ってみて気が付いたのは、このマチの上端から出る線(カットライン)は、マチの縦辺と垂直になっていると、コインケースを折り畳んだ時のマチの収まりが良いです。

なので、マチの高さを稼ぐのに、直線同士で結ぶのではなく、少なくとも出だしは垂線にし、途中から山なりにしたってことです。

製作開始

いつも通り、プリンターの後方から工作用紙を手差しでセットして印刷。

Bコインケース2号型紙

カットして型紙完成。

Bコインケース2号2

そして型紙から革をカットしてパーツ完成。

Bコインケース2号パーツ

さて、試作1号よりもカードポケットというパーツが増えましたが、ここからの最善の手順は(その他の部分も含めて)まだ模索中。

今回は、本体革の周囲に縫い穴を先にあけておき、ポケットパーツの周囲にも縫い穴をあけ、両者の(両サイドの)穴が指定位置で合うように位置合わせをして接着します。

外ポケット接着

接着完了。

外ポケット接着完了

今回は試作なので、ヘリ落としやコバ磨きと言った手順は省いていますが、本製作ではポケットパーツは接着前にこの手の作業を済ませておく必要がありそうです。

次回へと続きます。


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