白い革でカメラ用リストストラップを自作(3) -- 縫製

製作途上のカメラ用リストストラップですが、前回で形的には完成です。

今回は、縫製作業を中心とした仕上げ段階です。先ずは、コバをトコノールと自作のコーンスリッカーで磨いていきます。

ヘリ磨き
コバの角(切断面)は、特に処理しません。へりおとしという工具も持っているのですが、まだあまり上手く使えないので、直角のままコバ磨きに入ります。

コバが磨きが終わったら縫製。今回縫製に使うのは、この春らしい若草色(ナイトグリーンって名称らしい)のワックスコード。

革縫い糸
これ、以前使おうとして使えなかった糸。いつも使っているエスコードの中細よりも微妙に太いのかな。それと、糸の先端をしごいて細くする作業ができなかったんです。

でも、地道にしごいていったら少しずつ糸くずが取れてきて、何とか細くすることが出来、更に4mmピッチの菱目打ちでしっかりと穴を開けたら、問題なく使えるようになった。

この糸が使えるって分かったのは大きい。桜木町の貴和製作所のお店で買ったものだけど、綺麗な色が揃っていて、ワックスも塗ってあるので、使うのも楽だし。

さて、縫い方ですが、これは前回編み出した方法でいきます(自分で思いついたんだけど、ごく普通のやり方なのかもしれません)。

2セットの針(4本)と糸を用意し、両端の重ね合わせて縫い始める場所から、反対方向に向けて縫い進めていきます。

両サイドを縫って

両サイドを互い違いに重ね合わせる場所まで縫い終わったら、両端を合わせ、重ねた状態で縫い合わせていきます。

端縫い合わせて

対面側にももう一対の針と糸があるので、そちらも縫い進め、適当な場所で互いを合流させ、最後に糸の始末をして縫製完了です。

リストストラップ白完成1

白の地に、爽やかなライトグリーンの糸がアクセントになって、自分的には大満足の出来。

リストストラップ白完成2

カメラ本体のホワイトともマッチして、かなり良く出来たんではないかと自画自賛中。

白ストラップ装着


白い革でカメラ用リストストラップを自作(2) -- 形を作る

カメラ用リストストラップですが、前回白の表革と茶の裏革とを貼り合わせたストラップ胴体の接着剤も固まったので形を整えていきます。

先ずは、胴体の両端に飾り(兼補強)用の革を重ねて貼ります。実は、手間を省いて白一色で済まそうと思っていたんだけど、どうもやっぱり “締まり” が無くて。

これも木工用ボンドで接着。

両側に飾り革

胴体の両端は、最終的にまとめて縫い合わせることになるので、両端の縫い穴がずれないように、この飾り用の2枚の革の同じ位置に(貼り付ける前に)縫い穴を開けてあります。

飾り革

接着剤が固まるのを待つ間、外形カット用の型紙を製作。型紙には、カット端から内側2.5mmの位置に、4mmピッチの菱目打ちで縫い目用の下穴も開けてあります。

型紙

胴体部に型紙を貼り、デザインカッターでカット。寸法的には、全長380㎜、太い部分の幅が25㎜。そして、細い部分は17mm(穴ピッチ4mm×3+2.5mm×2)。

カット

ところで、白い革の上に型紙を貼るのに使ったのはスコッチの塗装用マスキングテープ。このテープが本当に素晴らしいんです。

マスキングテープなんて100均ので十分って思ってたのが、クルマの補修の際に一度これを使ってみたら、その使い易さの虜になってしまいました。

3Mマスキングテープ
以前、同じような作業で、両面テープを使ったら、両面テープの糊が革側に残ってしまい、それを取り除くのに結構苦労した記憶があります。

今回は、このマスキングテープに型紙を両面テープを使って貼り付け、それを革に貼り付けるという面倒くさいことをやっています。

なので、革と接触しているのはマスキングテープの糊面です。そして、カットが終わって剥がす時には、スッキリきれいに剥がれて、本当に気持ちがいい。

必要十分な粘着力がありながら、剥がそうと思ったときには簡単に剥がれる。これを素晴らしいバランスで両立しているマスキングテープなんです。

さて、話が横道にそれましたが、カットし終わった胴体革の周囲に、型紙から写し取った縫い目穴に合わせて、4mmピッチの菱目打ちで穴を開けます。

ハンドストラップ形完成

これで、リストストラップの基本形が完成です。

次回、革のコバを磨いてから全周を縫って完成予定です。


白い革でカメラ用リストストラップを自作(1) -- 素材集め

値段とマクロモード搭載に惹かれて、オリンパスの 12-50mm/F3.5-6.3 というズームレンズを買ったら、このマクロモードで花とかを撮影するのが楽しくて。

でも、低い位置の花を撮影しようとすると、LUMIX DMC-GM1の固定された液晶画面ではちょっと不便に感じ、久しぶりにオリンパス PEN E-PL3 を引っ張り出してきました。

そしたら、いつの間にかリストストラップが結構ボロくなっていた。

旧ストラップ

せっかくなので、久しぶりにリストストラップを自作してみようと思います。

E-PL3 の本体カラーがホワイトなので、白い革を使ったリストストラップにしよかと。白だと汚れが目立ちそうだけど、でも色を揃えてみたくて。

ハンドストラップ1
手首が当たる内側には茶系のヌバックを使うので、共に30mm幅でカット。

カメラに取り付けるナイロン製のベルト部は、ボロくなってしまったストラップから取り外して再利用します。

そして、こんな時のために役立つんではないかと買っておいたのが「シームリッパー」という商品。縫い目の糸を簡単に切るための道具です。

シームリッパー

U字形になっていて、U字の底の部分が刃になっています。U字の片側の長い方の先端を縫い目に差し込んでいくと、簡単に切れていきます。初めて使ったけど、こいつは便利だな。

シームリッパーで

取り外したナイロンベルトを、ヌバックの片端に縫い付けました。

ハンドストラップ2

これを木工用ボンドで表側の白い革と貼り合わせていきますが、その前に2枚の革の間に挟み込む “骨” を作ります。

LUMIX DMC-GM1用のリストストラップも自作しましたが、使い続けていて何よりも良いアイデアだったなって実感しているのは、この “骨” の存在なんです。

この “骨” があるお陰で、ストラップが潰れることなく常に開いているので、手首を入れるのがとっても楽なんです。

骨に使うのは0.1mm程度の薄いプラスチックの板で、前回は適当なプラ板があったので良かったのですが、今回は思うような素材が手元にない。

何か使えるような素材はないかと部屋の中を見回していたら、目に入って来たのは炭酸が入っていた1リットルのペットボトル。

ペットボトルを

これの胴体部分をカットして骨を作りました。

形状保持材

それを両面テープで表側になる白い革の裏側に貼り付け、

形状保持材を両面テープで

ナイロンベルトを縫い付けたヌバックの裏革で挟み込むように木工用ボンドで貼り合わせ。

裏表を貼り合わせ

接着剤が乾くまで一晩待って、次回へと続きます。


ミラーレス一眼用の革製リストストラップ4代目完成 -- 凄くイイ!

ミラーレス一眼用に製作途上にある革製リストストラップの4代目ですが、表革と裏革との接着が固まりました。

表側から見ると、間に挟み込んだ舟型のプラスチック板の存在が何となく分かりますね。

ハンドストラップ5号裏表貼り合わせ

以前、革同士の接着にはセメダインスーパーXを使っていたのだけど、最近は木工用ボンドを使っています。木工用ボンドの方が扱いが楽で、固着するのも早いし、接着力に不安も無いしね。

型紙を使って外形を切り、周囲に菱目打ちで穴開け

さて、求めるベルト形状へと余分なところを切り離していきますが、今回は少しデザイン要素を入れてみようかと。

2代目が22mmの幅広で、3代目は15mmと細めに作ったので、今回はこの両方を組み合わせてみようと思います。輪の手首側を幅広にし、ストラップ側は細くしてみます。

ということで、曲線形状になるので、今回は型紙を作りました。

型紙には、外周形状と共に舟型プラスチックの貼り付け場所や、ベルト両サイドの縫っていくラインも書き込んであります。

型紙を両面テープで革に貼り付け、描いた外周形状に沿ってカッターでカットし、4mmピッチの菱目打ちで縫い目の穴開けまできました。

ハンドストラップ5号外形カット

両サイドをトコノールで磨き、両端に補強兼装飾用のヌバックを、これまた木工用ボンドで接着。ただ、革の表面に貼ることになるので、事前に紙ヤスリで革の表面を荒してあります。

ハンドストラップ5号外形カット裏表
ストラップのナイロンテープは、補強兼装飾用のヌバックを貼り付ける前に縫ってベルトに固定し、その上からヌバックを被せて表面から縫い跡を隠してあります。

なんか楽しい縫製作業

あとはシンプルに縫っていくだけ。

今回は、濃紺の糸を選択。何色にしようか悩んだのですが、ベルト内側のヌバックも濃紺だし、表側も引き締まった感じになりそうかなって。

最近、やっと革を縫うことに慣れてきたような気がする。というか、楽しくなってきた。それもこれも、この自作レーシングポニーのお陰。コイツがなかったら、そうはいかなかったと思うな。

両サイドを縫い上げ、最後に両端を重ねて縫い合わせ、手首を入れていくループを作ります。

縫い作業完了

製作前の構想通り、輪の形状を維持しています。革の間に入れたプラスチック板のお陰ですね。

そして4代目リストストラップ完成。カメラに装着してみた。

リストストラップカメラ装着

濃い目の革の色がカメラ本体の色とマッチして、これまでで一番いい感じ。輪の形状も維持してくれているので、手の出し入れも楽々出来、まさに意図通り。

少し輪が丸過ぎる気もするけど、使い込んでいく内にもう少し楕円形になっていくんじゃないかなって思うので、現時点ではこれでいいのだと思います。


カメラのリストストラップ製作もこれで4本目 -- 少し慣れてきたかな

前回、使っていなかった幅広(22mm)のリストストラップを改造して、幅狭(15mm)のリストストラップに作り変えてみようと試みたのですが、結局完成することは出来ませんでした。

でも、途中まで作ってみた感触が良かったので、再挑戦です。

今回は一から作っていきます。

先ずは表裏2枚の革を接着剤で貼り合わせます。こっちが表側。

リストストラップ素材表

裏側はこんな感じ。裏(手首が触る方)には今回も起毛したヌバックを使います。両端には、ナイロン製ストラップテーブを縫い込むために(幅10mmで)切り欠きを入れてあります。

リストストラップ素材裏

途中の製作工程を、これまでと少し変更

リストストラップを作るのもこれで4本目になりますが、今回はこれまでと作り方を少し変えます。

これまではループ状にしたベルトの端部に、補強用(兼アクセント)の1枚革を “覆い被せる” ように縫い付けていましたが、今回は先にベルトの両端に補強革を接着しておきます。

リストストラップ素材両端補強

接着が乾いたら、幅15mmでカット。上の両端の(黒い)補強革を接着する前に、ナイロンベルトは(片端に)縫い付けてあります(そうしないと縫い目が見えてしまうので)。

15mmリストストラップ製作1

これを形を整え、端面をトコノールで磨き、そしてベルトの両サイドを縫っていきます(補強兼装飾)。

15mmリストストラップ製作2

ここも、これまでと作り方を変えます。これまでは、ベルトの両サイドを縫い上げてから(一旦、糸の始末をしてから)、最後に両端を合わせてルーブ状にして(別の糸で)縫っていましたが、今回は両サイドを縫い上げた糸で、そのまま両端を重ねて縫い合わせていきます。

15mmリストストラップ製作3

そして、完成したのがこちら。

幅狭リストストラップ完成

これまでの幅22mmと比べると、ずいぶんスッキリしたかな。

リストストラップ比較

カメラ自体が小さいので、全体のバランス的には今回の幅15mmのリストストラップのほうが似合ってるような気がする。肝心の使い心地の方は、これから評価することになりますが。


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