ANCHOR FA900 が家にやってきた
ヤフオクで手に入れたブリジストンのクロスバイク ANCHOR FA900 が手元に届きました。ほとんど新品の如くパールホワイトのフレームが、秋の陽の光に輝いています。
オリジナルではフラットバーハンドルだったのを、元のオーナーの方がドロップハンドルに変え、それに伴いブレーキ・変速レバーをシマノ SORA ST-3400(2/3×9) に交換しています。
更に、クランクをシマノ 105 FC-5603 ホローテックⅡ(トリプル) に変更し、BBもホローテックⅡ用のシマノ SM-BB5700 に交換してあります。
これらのパーツ交換だけで、(定価だと)4万円くらいかかるわけですから、贅沢なグレードアップです。
これはこれで当然乗り易いのですが、一旦オリジナルの形に戻してみたいと思い、“おまけ”で付けて頂いたオリジナルパーツに再交換をしてみます。
今回、この作業をするに当り新たに購入した工具は以下の2つです。
左は、エクスターナルBB(シマノのホローテックⅡなどに対応する外部ボトムブラケット)の取り付け・取り外し用の工具、ボトムブラケットツール(Ice Toolz M091)です。右はクランク取付け工具(シマノ TL-FC16)。
BBツールは、柄の付いたものの方がメジャーなのかもしれませんが、BBを外すのは結構大変という話をよく聞く(経験上もだけど)ので、2~3ミリ程度の板状のツールよりも、“カップタイプ”の方が接触面積が大きくなるので、より多くの力を伝達できそうと思い、こちらを選択しました。
ただし、このツールを使うためには、 1/2ドライブレンチか対辺32ミリ以上のかなり大型のモンキーレンチ(あるいはスパナ)が必要です。
私は以前、GIOS のオーバーホールの際に 300mm のモンキーレンチを購入し、これが手元にあったというのも、この Ice Toolz のボトムブラケットツールを選んだ理由でもあります。
片側ずつ一気にボルトを緩めるのではなく、片側を少し緩めたら、裏側を少しと、均等に徐々に緩めていくのが良いようです。
今回このために購入したクランク取り付け工具でクランク取り付けボルトを手で緩めて外します(「クランク取り付けボルト」という名称と、“手で緩める”との組み合わせがどうもピンときませんが)。
クランクアーム根元の固定ボルトを緩め、クランク取り付けボルトも取り外したので、左クランクを引き抜きます。
スッと抜ける、と思いきや、2ミリくらい引きだしたら何かに引っかかって、それ以上は出てきません。
うん? と戸惑い、そして思い出しました。モデルによっては「脱落防止用のツメ」があるんでした。
マイナスドライバーの先端に爪を引っかけ、起こします。
クランクの左側にヒョコッと出ている黒い板状のものが、そのツメです。
さて、今度はスッキリと左クランクが抜けました。
今回のこの作業のために購入したボトムブラケットツールをBBに嵌め込みます。
ここで注意。
ボトムブラケットを取り付けるフレームの円筒形の部分を BBシェルと呼びますが、このシェル幅には、現在3種類あるそうです。ISO、JIS規格の 68mm(これが最も一般的なのかな?)、一部のイタリアメーカー車の 70mm、そしてオーバーサイズの 73mm です。
そして、シェル幅 68mm と73mm のフレームは、(自転車に乗って)左手側(スプロケットの無い方)は「正ネジ」であり、反対の右手側(スプロケットのある方)は「逆ネジ」になっています。70mm のフレームは、左右共に「正ネジ」です。
ボトムブラケットツール を 300mmのモンキーレンチでガッチリと挟み込みます。
この自転車は、シェル幅が 68mm ですので、こちら側は「正ネジ」なので反時計方向に回して外し、反対側(スプロケット側)は時計方向に回して外します。
シマノ SM-BB5700 です。ついでに重量を測ってみると、96g でした。
トリプルのシマノ FC-5603 の重量は 842g。合計して938g です。
オリジナルのボトムブラケットは、シマノ BB-UN26 です。
見て分かる通り、片側はプラスチック製です。荷重のかかる部分だけに、これはちょっと不安かも。値段も値段だしなー。
左側にプラスチック製のパーツを、同じくボトムブラケットツールで締め込みます。
こちらのボトムブラケットツールも、300mm のモンキーレンチを使って固定していきます。
ただ、プラスチック側は、どれくらいの力で締め込んでいけばいいのか分からず、適当なところで止めておきました。
先に取り外しておいたペダルを取り付けてクランク回りの交換作業は完了です。
ペダルも、左右が「正ネジ」と「逆ネジ」とになっています。先の BB とは逆に、右側(右足で踏むペダル)が「正ネジ」で、左側が「逆ネジ」です。
因みに、ペダルの脱着には 15mm のスパナが必要ですが、これって一般的ではないんですよね。大概が、14mm の次は 17mm になってしまいます。
ペダル用の専用工具は売っていますが、いかんせん価格が高い。
難儀していたら、100均で見つけました。
今回のペダルには、そのまま使うことが出来ましたが、スパナの厚みで隙間に入らないペダルもあるので、その時のために、何本か購入し、それを削って薄くしたものも製作しました。
完成です。これはこれで、スッキリしていて悪くありません。
次回は、ドロップハンドルをフラットバーハンドルに交換していきます。
オリジナルではフラットバーハンドルだったのを、元のオーナーの方がドロップハンドルに変え、それに伴いブレーキ・変速レバーをシマノ SORA ST-3400(2/3×9) に交換しています。
更に、クランクをシマノ 105 FC-5603 ホローテックⅡ(トリプル) に変更し、BBもホローテックⅡ用のシマノ SM-BB5700 に交換してあります。
これらのパーツ交換だけで、(定価だと)4万円くらいかかるわけですから、贅沢なグレードアップです。
これはこれで当然乗り易いのですが、一旦オリジナルの形に戻してみたいと思い、“おまけ”で付けて頂いたオリジナルパーツに再交換をしてみます。
ホローテックⅡを外すために購入した工具は2つ
先ずはクランクセットの交換をしていきます。今回、この作業をするに当り新たに購入した工具は以下の2つです。
左は、エクスターナルBB(シマノのホローテックⅡなどに対応する外部ボトムブラケット)の取り付け・取り外し用の工具、ボトムブラケットツール(Ice Toolz M091)です。右はクランク取付け工具(シマノ TL-FC16)。
BBツールは、柄の付いたものの方がメジャーなのかもしれませんが、BBを外すのは結構大変という話をよく聞く(経験上もだけど)ので、2~3ミリ程度の板状のツールよりも、“カップタイプ”の方が接触面積が大きくなるので、より多くの力を伝達できそうと思い、こちらを選択しました。
ただし、このツールを使うためには、 1/2ドライブレンチか対辺32ミリ以上のかなり大型のモンキーレンチ(あるいはスパナ)が必要です。
私は以前、GIOS のオーバーホールの際に 300mm のモンキーレンチを購入し、これが手元にあったというのも、この Ice Toolz のボトムブラケットツールを選んだ理由でもあります。
左クランクから外していきます
左クランクアーム根元の(裏表にある)ボルトを六角レンチで緩めていきます。片側ずつ一気にボルトを緩めるのではなく、片側を少し緩めたら、裏側を少しと、均等に徐々に緩めていくのが良いようです。
今回このために購入したクランク取り付け工具でクランク取り付けボルトを手で緩めて外します(「クランク取り付けボルト」という名称と、“手で緩める”との組み合わせがどうもピンときませんが)。
クランクアーム根元の固定ボルトを緩め、クランク取り付けボルトも取り外したので、左クランクを引き抜きます。
スッと抜ける、と思いきや、2ミリくらい引きだしたら何かに引っかかって、それ以上は出てきません。
うん? と戸惑い、そして思い出しました。モデルによっては「脱落防止用のツメ」があるんでした。
マイナスドライバーの先端に爪を引っかけ、起こします。
クランクの左側にヒョコッと出ている黒い板状のものが、そのツメです。
さて、今度はスッキリと左クランクが抜けました。
左クランクが外れたら、右クランクを引き抜く
左クランクが外れてしまえば、右クランクはそのまま引き抜くことができます(固い場合はプラスチックハンマーなどで叩けばOKのようです)。続いてボトムブラケットを外します
左右クランクが抜けたので、今度はボトムブラケットを取り外します。今回のこの作業のために購入したボトムブラケットツールをBBに嵌め込みます。
ここで注意。
ボトムブラケットを取り付けるフレームの円筒形の部分を BBシェルと呼びますが、このシェル幅には、現在3種類あるそうです。ISO、JIS規格の 68mm(これが最も一般的なのかな?)、一部のイタリアメーカー車の 70mm、そしてオーバーサイズの 73mm です。
そして、シェル幅 68mm と73mm のフレームは、(自転車に乗って)左手側(スプロケットの無い方)は「正ネジ」であり、反対の右手側(スプロケットのある方)は「逆ネジ」になっています。70mm のフレームは、左右共に「正ネジ」です。
ボトムブラケットツール を 300mmのモンキーレンチでガッチリと挟み込みます。
この自転車は、シェル幅が 68mm ですので、こちら側は「正ネジ」なので反時計方向に回して外し、反対側(スプロケット側)は時計方向に回して外します。
新旧ボトムブラケット
ボトムブラケットが外れました。シマノ SM-BB5700 です。ついでに重量を測ってみると、96g でした。
トリプルのシマノ FC-5603 の重量は 842g。合計して938g です。
オリジナルのボトムブラケットは、シマノ BB-UN26 です。
見て分かる通り、片側はプラスチック製です。荷重のかかる部分だけに、これはちょっと不安かも。値段も値段だしなー。
コッタレスクランク用ボトムブラケットを取り付ける
右側(スプロケット側)から差し込み、コッタレスクランク用のBBを取り付け・取り外すための(上記とは別の)ボトムブラケットツールを使って締め込んでいきます。左側にプラスチック製のパーツを、同じくボトムブラケットツールで締め込みます。
こちらのボトムブラケットツールも、300mm のモンキーレンチを使って固定していきます。
ただ、プラスチック側は、どれくらいの力で締め込んでいけばいいのか分からず、適当なところで止めておきました。
クランク、ペダルを取り付けて交換完了
オリジナルの SUGINO のクランクセットを六角ボルトで取り付けます。先に取り外しておいたペダルを取り付けてクランク回りの交換作業は完了です。
ペダルも、左右が「正ネジ」と「逆ネジ」とになっています。先の BB とは逆に、右側(右足で踏むペダル)が「正ネジ」で、左側が「逆ネジ」です。
因みに、ペダルの脱着には 15mm のスパナが必要ですが、これって一般的ではないんですよね。大概が、14mm の次は 17mm になってしまいます。
ペダル用の専用工具は売っていますが、いかんせん価格が高い。
難儀していたら、100均で見つけました。
今回のペダルには、そのまま使うことが出来ましたが、スパナの厚みで隙間に入らないペダルもあるので、その時のために、何本か購入し、それを削って薄くしたものも製作しました。
完成です。これはこれで、スッキリしていて悪くありません。
次回は、ドロップハンドルをフラットバーハンドルに交換していきます。