樋口圭哉著 「やる気のないチームを劇的に変える 3分の習慣」

樋口圭哉著 「やる気のないチームを劇的に変える 3分の習慣」のご紹介。

例えば、部下が大事な報告をしているのに、部下に対して自分の体を向けることもなく、視線の先は自分のパソコンに向かったまま報告を聞く上司。

ボス?

例えば、部下が話し始めると、ものの1分も経たないうちに遮って、部下の話を最後まで聞かずに自分の意見を言い出す上司や先輩。

例えば、お店に入ったばかりの新人スタッフが出勤してきて、店長の前まで来て「おはようございます」って丁寧に挨拶するのに、新人君の目を見ることもなく、言葉にしているのかいないのか分からないくらいの小声で「ぉはよぅ」と返す店長。

これではチームが上手く機能しないのも、業績が悪くなるのも当然だよね、と。

あたり前にすべきこと、やろうと思えば簡単にできること。あなたは出来ていますか?

話をするときは相手の目を見る、人の話は最後まで聞く、挨拶はハキハキ大きな声で言う。

あたり前にすべきこと、やろうと思えば簡単に実行できるのにやっていないこと、そういう「人としての基本」がキチンと出来るようになると、チームも元気になるし、結果として業績も上がります、ってのがざっくりとした内容かな。

原田隆史さんの 「カリスマ体育教師の常勝教育」を紹介したときも、同じような話がありました。中学生の教え子たちに、陸上競技で優勝したり素晴らしい成果を出すには、日常生活の中での “態度” が大事なんだと。

原田さんはこれを「態度教育」と呼んでいますが、馴染みのある言葉で言うと「躾(しつけ)」ということですよね。

明治生まれの哲学者である森信三さんの話も紹介しました

曰く、「三つの躾を徹底すれば、それだけで人間としての軌道に乗る」と。三つとは、「朝、親に挨拶する」、「『ハイ』とはっきり返事をする」、「靴を脱いだら揃え、席を立ったらイスを戻す」。

3分の習慣本書で面白なって思ったのは、そのアプローチの仕方。

教育するとか、研修を行うのではなく、家庭や会社で、遊び感覚、ゲーム感覚でやってみましょうと。

例えば「挨拶ゲーム」。スタッフ同士向かい合って目を合わせ、笑顔で「おはようございます」と言い合うんです。

あるいは、1日30回は「ありがとう」を言うというゲーム。

1回「ありがとう」を発するたびに計数機でカチッと押しながら、ゲーム感覚で「ありがとう」の数を数えていくんです。

「ありがとう」を言うチャンスなんて山ほどあります。

ちょっと何かを手伝ってくれたら「ありがとう」。前の人がドアを開けて待っていてくれたら「ありがとう」。家で夕飯の支度をしてくれている奥さんに「ありがとう」。

隗より始めよ

そう、先ずは家庭で実践してみるって大事かも。掃除洗濯に子供の世話、買い物に食事の支度にと、家庭で八面六臂の活躍をしてくれている奥さんに「ありがとう」を言っていますか?

毎朝、満員電車に揺られて会社に行って、嫌な上司にガミガミ言われながら、子供や奥さんの生活を守るために一生懸命働いているご主人に「ありがとう」って言っていますか?

本書の中でも、「まずは自宅で、家族に挨拶する習慣を身につける」というのを勧めています。

先の原田先生の「態度教育」の基本も “家庭で” なんです。食事の用意をしてくれたお母さんに感謝する。夕食が終わったら、食器洗いのお手伝いをする。

そして森信三さんの「三つの躾」も同じ。「 “親に” あいさつをする」、「 “親に” 『ハイ』とはっきり返事をする」、「 “家に” 帰ってきたら、玄関で靴を揃える」って。

教訓としている言葉に「隗より始めよ」ってのがありますが、小さなことから始める、身近なことから始める、そして先ずは自分から始める。これが大事なんでしょう。

本書の中にスーパー銭湯の話が紹介されています。業種的に汚れやホコリは致命的だし、衛生管理の問題にも発展しかねないのに、あるクライアントのスーパー銭湯ではダメダメの状態。

駐車場にはゴミが散乱し、入口にはホコリが溜まり、併設されたレストランのテーブルはベタついているような状況で、これではお客さまが減るのは当たり前。

さらに問題だったのは、社長を含め、スタッフの誰もが「掃除が行き届いていない」ということに気付いていなかったこと。

著者は、そのクライアント先の社長に、「1ヶ月間、毎朝自宅の玄関掃除をして下さい」と。

1ヶ月後に社長に感想を求めると、「最初はめんどくさかったのが段々楽しくなってきて、さらにピカピカになった玄関を見ると、すごい満足感を感じて・・・・・」。

こうなると、今度は職場に来ても汚れているところが目につくようになります。結果、「以前は何であんなに汚れていて平気だったんだろうね」って、スタッフと笑いながら話すような状態に。

その言葉に慣れるために、習慣にするために、“練習” するんです

上に書いてきたことって、ある意味何事にも “練習” が必要だよってことだったんですね。ゲーム感覚で繰り返しやるのも、楽しく練習する手段の一つ。

「おやようございます」と明るく元気に言う練習、「ありがとう」という言葉を発する練習、「相手の目を見て話す」という練習、「人の話をキチンと聞く」という練習、「身の周りをキレイにする」練習。

以前、「人を上手に愛せるようになる」のにも練習が必要なんだよってことを書きました。

奥さんやご主人に常日頃から「ありがとう」って言っていますかって問いかけましたが、この「感謝する」ってことも、同様に練習が必要なようです。

ありがとう

本書の中では、1日30秒、家族に、お父さんお母さんに、ご先祖様に、そして自分を支えてくれるすべての人に感謝する時間を持ちましょうって提案しています。

面と向かって言う必要はありません(ご先祖様と面と向かうことはできませんしね)。最初は気持ちを込める必要もありません。練習だから理屈なんて考えずに、ただ、言葉にするだけでOK。

先ずは、普段から感謝することに “慣れる” 、感謝する “習慣” をつけるってことが目的だから。

気持ちは後からついてくるのでしょう。


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