マツダ ミヒロ著 「魔法の質問」 -- アイスブレイクの紹介、ではなく

「あなたは、どんなことにウキウキしますか?」

マツダ ミヒロ著 「魔法の質問」の中の質問の一つです。

ウキウキって、どんな感じでしょうかねえ。ワクワクともちょっと違いますよね。頭のどこかに何となく楽しいことがあって、わけもなく心が弾んで落ち着かないような感じ、かな。

ウキウキ

モツ煮込みは好きですか?

もう、10年くらい前の話ですが、マツダ ミヒロさんのセミナーに参加したことがあって、そのセミナーの冒頭でやったセッションがいまだに印象に残っています。

参加者全員に紙が配られ、そこに次の3つのことを書くように指示されます。
  1. あなたの得意なこと、好きなこと
  2. あなたが、現在求めている情報や人
  3. あなたが初めて会った人に聞いてみたいこと
3つ目の質問は「Yes」か「No」で答えられる質問を、さらに8個考えて手元の紙に書きます。

例えば、「フルマラソンを走ったことがありますか?」とか、「モツ煮込みは好きですか?」とか、「自分のことを社交的だと思いますか?」といったことです。

続いて、その紙を持って席から立ち上がり、会場にいる色々な人と出会ってお互いに、「得意なこと、好きなこと」、「現在求めている情報や人」を伝え合います。

そして、「あなたが初めて会った人に聞いてみたいこと」を相手に質問するのですが、8つの内のまだ「Yes」を貰っていない質問をし、出来るだけ多くの「Yes」を貰うといった、ちょっとしたゲーム仕立てになっています。

これは、自己紹介系(?)のアイスブレイクとしては秀逸だと思います。初めて会った人なのに、会話が弾むし、「へー、そんなことが得意なんだ」といった発見は、結構面白いです。

もう一つ、「あなたが初めて会った人に聞いてみたいこと」で書かれた「8つの質問」は、あなたが今、興味を持っている対象ってことですよね。その場では深く考えませんでしたが、後で自分の書いた質問を眺めた時、「ふーん、そうなのか」って何となく納得した記憶があります。

アイスブレイクと言えば

アイスブレイクと言えば、「アイスブレイク」で検索したら面白いページを見つけました。アイスブレイクのネタ帳【アイスブレイク.info】という題名で、100個近いアイスブレイクを紹介しています。

全部は見ていませんが、「絵しりとり」とか盛り上がりそうな気がします。題名通りで、言葉を使わずに絵だけで “しりとり” をやっていくのですが、その場のイメージが湧き上がります。

アイスブレイク

もう一つ、このサイトで「日本が変わるスイッチが入っている映像」という YouTube の動画が紹介されているのですが、この動画が面白いというか奥が深い。

大勢の人がいる野原(?)のようなところで一人の男がパンツひとつで踊っている動画なんですが、リーダーの役割や最初のフォロアーの重要性とか、「なるほど、そういうことなのか」と。

もう一つ、自己紹介系のアイスブレイクとして、米光一成さんの「マトリクス自己紹介」というものが紹介されています。

これは、冒頭に紹介したマツダ ミヒロさんのアイスブレイクと似ているかもしれませんが、「自分の関心あること」とか、「好きな場所」といったキーワードで、自分の興味の対象を書き出しておいて、これを見せ合いながら自己紹介をしていくというものです。

特徴的なのは、一つのキーワードを出来るだけ具体的に書き出していくということ。例えば、「読書」だったら、そこから「好きな作家」へ、さらに「好きな作品」へといった具合。

これを紹介している元の【アイスブレイク.info】では、「齋藤孝さんの『偏愛マップ』とも似ています」と書かれていますが、わたし自身も今回の記事を書きながら、以前紹介した齋藤孝著 『偏愛マップ』を思い出していましたので、ベースにある意図はどれも同じなのかもしれません。

克服しなくてもいい、あなたの弱点は何ですか?

魔法の質問脇道に深入りし過ぎましたが、そろそろ本道に戻りましょう。

今回紹介したいと思ったマツダ ミヒロさんの 「魔法の質問」という本書ですが、題名の通り「心のエンジンに火をつける」魔法の質問がたくさん紹介されています。

久しぶりに手にとってパラパラとページを繰ってみたら、

「克服しなくてもいい、あなたの弱点は何ですか?」

という質問が、心の中に飛び込んできました。

少し大袈裟な言い方をすれば、目がジワッて潤んだんです、この質問を見た瞬間に。

誰にでも弱点はあるわけで、大概の人は自分の弱点を克服しようと努力したり、あるいは弱点を見つめる勇気がなくて、そんな弱点なんか無いって振りをしたり。

先の質問は、違うアプローチですよね。

「克服しなくてもいい」んです。「あー、そういう弱点が、確かにあるよな」って認めて、そして “受け入れる” だけでOKって話です。

弱点は弱点として認め、必要と思わなければ、あえて克服はしないで放っておく。そして肩の力を抜く。もしかしたら、肩から重荷を降ろす感じかも。

「強み」で人生を切り開いていく

多分、私たちは子供の頃から “弱みを見せない” とか、 “弱さに打ち勝つ” といった教育をずっと受けてきているのだと思います。

でも、よくよく考えたら、自分の弱点を克服していったからといって、完璧、完全な人間になれるわけではないんですよね。

これは、「視点を変える」ってことと同じなのかもしれません。要は、「弱さ」に焦点を当てるのではなく、「強さ」に焦点を当てる。「弱み」を克服するのではなく、「強み」で人生を切り開いていく。

「無いもの」を嘆くのではなく、「有るもの」に感謝して生きていく。

ちょっと比較が違うかもしれませんが、丸山浩路さんの 「本気で生きよう!なにかが変わる」の中に登場する筋ジストロフィーという難病と闘う少年の話を思い浮かべました。

この少年は14歳で亡くなりましたが、彼は生前、丸山先生にこんなことを言いました。

手が動く、足が動く、目が見える、耳が聞こえる・・・。それだけでもすごいぞって。
それで十分じゃないかって、みんなに伝えて。

私たちの誰もが「弱点」を持ってるのと同じように、私たちの誰もが(もしかしたら気がつかないだけで)様々な「強み」を持っているんです。

「弱点」に焦点を当てウジウジクヨクヨと生きるより、「強み」に感謝し、ウキウキと生きる。

「弱み」があったからといって、それで死ぬわけでもなし、結局は「人生、楽しんだ者勝ち」ってことですからね。


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