相田みつを書、佐々木正美著 「育てたように 子は育つ」

前回、マツダ ミヒロさんの「魔法の質問」の紹介の中で、「自分の弱点を受け入れる」という話を書きながら、相田みつをさんの詩を思い浮かべていました。

相田みつをさんが 『にんげんだもの』という書画集を刊行されたのは、もう30年も前のこと。

つまづいたって
いいじゃないか
にんげんだもの

失敗するのも人間、弱さがあるのも人間。「人はみな不完全である」という考え方。

どんなに失敗しないように頑張っても、どれほど自分の弱点を克服しようと努力しても、私たちはどこまで行っても不完全なままです。そして、そのままで素晴らしいってこと。

自分は60点だけど、この人は50点だし、あの人は80点だな・・・・・

相田みつを書、佐々木正美著の「育てたように 子は育つ」という本を買ったのはずいぶんと昔のような気がします。まだ、わたし自身が子育てに悩んでいた頃でしょうか。

育てたように児童精神科医である佐々木先生が、相田みつをさんの書の中から育児に関係の深い言葉を選び、それをエッセーの形で紹介している本です。

その中で、こんな詩が紹介されています。

にんげんはねえ
人から点数を
つけられるために
この世に生まれて
きたのではないんだよ
にんげんがさき
点数は後

自分で自分のことを60点だと思い、この人は50点だし、あの人は80点だなんてことを考えてるから、心が濁って来て、見えるべきものが見えなくなってしまう。

「人はみな不完全である」ということを、自分の弱点も含めて自分という人間なんだってことを、心から受け入れた瞬間に、そのままの私でいいんだ、「そのままの私でも100点満点」だし、「あなたはあなたのままで素晴らしい」ってことが、心の中に入ってくるのでしょう。

累積納税額日本一の斎藤一人さんは、「人が “すること” はすべて78点が最高」って言ってます。

一人さんは、よくパーティーを開くそうですが、パーティーというのは誰が開いても完璧にしようとします。ところが、実際にはなかなか完璧にはいきません。

パーティー

でも、それでいいのです。完璧にいくものなど、この世にはないのですから。最高にうまくできたと思っても、現実には78%にしか達成していないそうです。いつも22%は残ってしまいます。

でも、それでいいんです。残った22%は、次のステップで解決すればいいのですから。

次のステップのスタート地点から、また78%を達成。つまり、人間のやることには無限に続く22%の改善点があるってことのようです。

人はみな不完全だから失敗するのは当然だし、この世には完璧なものはないし、いつも何かが欠けて、どこかがうまくいかないから、改善されていくし、だからこそ未来は必ず明るいのです。

失敗する自分(←にんげんだからね)を、そして自分の思い通り行動してくれない他人(←にんげんだからね)を受け入れることが出来たなら、そこからまた違う世界が見えてくることでしょう。

1000回失敗することを目標にしてごらん

ずいぶん昔の話で恐縮ですが、(当時)ダーツ女性部門で世界2位(実質的には世界チャンピョン)になった女性の話を聞く機会がありました。

彼女は、ボディボード(だったかな?)をやりたくて、ご主人と一緒に茅ヶ崎(海に近い)に焼肉レストランを開店し、子育てをしながら、そのレストランを行列のできるお店にしたそうです。

そんな日々の中、フッと「私は焼肉屋の女主人で終わるのかな」って寂しく感じたそうです。いや、それではつまらないので何でもいいから日本一になりたいって思い、色々と探した結果、ダーツの女性部門ならまだ競技人口が少ないので日本一になれるかもしれないと考えました。

レストランを経営する傍ら日々ダーツの練習をしてもなかなか上達しない。そこで、当時の女性チャンピョンに練習時間を尋ねたら、毎日4時間という答えが返ってきました。

それならと、彼女はチャンピョンの倍の毎日8時間の練習を続けますが、試合に出ると負ける日々が続き、練習が足りないと思った彼女は、こんどは毎日12時間の練習を続けたそうです。

ダーツ

彼女は日本チャンピョンになりました。すると、今度は世界一になってみたいと思い始めます。

日々の練習と、ダーツの国際大会で子供を連れての転戦が続き、結果的には年間通しての1位をずっと維持していましたが、最後に試合数の関係で2位になってしまったそうです。

この彼女が新しいビジネスを始めました。ところが失敗の連続で、世界で活躍したほどの自分が、なんでこんなことをしなければいけないの、って思い悩んでいたそうです。

そんなとき、ある人から「1000回失敗することを目標にしてごらんなさい」と言われます。

すると、その時から失敗の回数を積み重ねるのが「楽しみ」になったそうです。こうなるともう、その先に待っているのは「大成功」以外にはありません。

自分が完全ではないことを前提にしていると、予想通り失敗する自分を見て、かえって楽しくなるんだそうです。自分は不完全だと自覚していれば、失敗しても落ち込みません。少しずつ改良してよくなればいいと思って、明るく元気になれます、と。

“弱さ” を認めることが、本当の “強さ” なのかな?

失敗は、“足りないもの” があるよって教えてくれます。失敗して、「わたしはダメなやつ」って思うのではなく、「また一つ学んだな」って、“失敗” を楽しみながら前に向かう。

まあ、言いたいことは分かるし、その通りだと思うけど、いざ自分にそれが出来るのかよって自問すると、「うーん」って唸っている自分がいるのも事実。

でも、ここに “真理” があるのも間違いないんだと思います。結局、「弱点も含めて自分」というところに返ってくるような気がします。それを心から受け入れられるかどうかに。

自分の “弱さ” を認めることが、本当の “強さ” なのかもしれません。この “強さ” があって初めて、「失敗こそが自分を育ててくれる」ってことを理解したり、失敗を楽しんだりできるようになるんじゃないかな。

ところで、毎日12時間のダーツの練習をしていた彼女は、きっとこんな感じだったんでしょう。

なんでもいいからさ
本気でやってごらん
本気でやれば
たのしいから
本気でやれば
つかれないから
つかれても
つかれが
さわやかだから



関連記事
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://55life555.blog.fc2.com/tb.php/1071-01c2b718

<< topページへこのページの先頭へ >>