変化の時代に生き残るには、自分もまた変わっていくしかない?

30年以上にわたって世界陸上の(男子の)ゼッケンスポンサーであるTDKって、昔はカセットテープ、ビデオテープの日本におけるトップ企業だったけど、今は何で稼いでるんだろ?

という話をしようと思ったら、つい昔の本に引っかかってしまい前フリだけで終わってしまった、というのが前回でした。

MDはかなり気に入ってたんだけどな

何しろ、カセットテープもビデオテープも、いまや絶滅寸前なわけですから。

前回紹介した古い雑誌はちょうど40年前のものでしたが、その頃はカセットテープの全盛時代。とにかく一時代を築いたというか、私も本当にお世話になりました。

カセットテープ

その後に出てきたのがMD(ミニディスク)という媒体。カセットテープがアナログだったのに対して、これはデジタルでした。音をデジタル信号として記録できたんです。

これは、(音の良し悪しは別にしても)本当に便利でした。カセットテープでは、10番目の曲を聞くにはテープを(物理的に)早送りして、その曲の場所まで行く必要があったのに、MDなら一瞬です。

MDの利便性を上げていったらきりがないくらいあって、私は本当に有り難がっていましたが、その寿命は思いのほか短かったようです。

MDが大きな時代を築けなかった理由は色々とあるようですが、個人的にはアップルの iPod の登場が大きかったかなって。MDは1992年に発表され、2001年には iPod が発売されてます。

アナログレコードがCDによって駆逐され、そしてそのCDもダウンロードに追い越されてしまい、「おお、これからはダウンロードの時代だ」って思ってたら、さらにその先が。

2014年は、CDもダウンロードも市場規模が縮小し、代わって「音楽ストリーミング」が大きく躍進した年だそうです。音楽をダウンロードして「所有」するモデルから、ストリーミング再生する「アクセス」モデルに変化しつつあるようです。

デジタルってのは、色んな業界に変革を迫ったんですね

なんにしろ、とにかく時代の変遷というか技術革新の速さってのは凄いものがあって、その速さも時代と共に更に加速しているように感じますね。

20年くらい前かな、ドッグイヤーという言葉が登場しました。犬の1年は、人間の7年に相当することになぞらえて作られた言葉のようですが、この言葉さえ簡単に陳腐化してしまうくらいですから。

その変化のスピードに対応していかなければならない企業の大変さといったら、想像に難くありません。前回も触れましたが、(株)中道研究所はCDの普及に対応できずに倒産しました。

じゃあ、TDKはどうやって生き残ってきたのか。現在のTDKの事業内容を調べてみると、HDD用のヘッド部品の製造では最大手(OEM市場でのシェアは30%超)で、セラミックコンデンサでは村田製作所に次いで第2位のシェアを持っているとのこと。

なるほど。ガラッと変わったわけですね。

音楽業界がデジタルによって大きく変わった(変わらざるを得なかった)ように、カメラ、フィルム業界も同じくデジタルの洗礼を受けていますよね。

フィルムカメラ
以前読んだ大前研一著 『ザ・プロフェッショナル』の中で、こんなことが書かれていました。

「強力なブランド、優れた技術陣を備え、流通も販売もグローバルに展開していたポラロイド社は、2001年に経営破綻した」

あるいは、「フィルムの世界三大ブランドの一角をなしていたドイツのアグファ・フォトが、2005年5月に破産手続きを申請し、コダック、富士フイルムにおいても、デジタルネットワーク革命の荒波にもまれているのは周知の事実」、といったことも。

10年前にはFacebookなんて生まれたての赤ん坊だったのに

この『ザ・プロフェッショナル』が出版されたのは今から10年前のこと。この時代の10年は凄いですよね。例えば、Facebookが一般に開放されてから10年経ってないわけですから。

この10年でポラロイド社がどうなっているかというと、他社に買収される形で再建されるも、2008年に再び破綻。同年インスタント・カメラ用フィルムの生産からも撤退しています。

現在は、携帯サイズのプリンター内蔵デジタルカメラ、スポーツビデオカメラ、あるいはモバイルプリンターといったカメラ関連製品の発売や、スマホの販売等も手がけているようです。

世界で初めてロールフィルムおよびカラーフィルムを発売したメーカーであり、世界で初めてデジタルカメラを開発したメーカーでもあるコダック社は、2012年に連邦倒産法第11章の適用を申請。

現在は、規模を大幅に縮小したデジタルイメージング企業として再建に取り組んでるとのこと。

富士フイルムはどうでしょうか。以前、日本でフィルムと言えば、あのグリーンのパッケージのフィルムしかイメージできないくらいでしたが、今でも継続して販売されているんですね。

デジタルカメラも頑張ってますね。でも、最近の(TVCM等から受ける)印象では、ヘルスケア事業とか健康産業メーカーみたいなイメージの方が大きいような気がする。

そう言えばフィルムカメラを死に追いやったデジタルカメラも、携帯電話に装備されたデジカメ機能の手軽さと高性能化によって、これまた微妙な立場になりつつあるのも現実。

うーん、色々と書いているうちに、自分が何を言いたいかったのか分からなくなってきてしまいました。ここは、チャールズ・ダーウィンの言葉で、無理やり締め括ってしまいましょう。

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である。

これは、自然界においても、人間界においても、ごくごく自然なことなのでしょう。


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