日米親善ベース歴史ツアー -- 日本近代化の歴史に触れる旅

日米親善ベース歴史ツアーに参加してきました。横須賀市観光協会が主催しているもので、平成28年度は5、6、10、11月と4回開催されます(ました)。

参加するには事前申し込みが必要で、募集人員は各回150名(抽選)。なので、なかなか抽選に当たるのが難しいようで、今回は飲み仲間の一人が何度も申し込んでやっと当たったとのこと。

当日はJR横須賀駅に、朝9時、9時半、10時に毎回50名のグループが集まり、途中のヴェルニー公園やドブ板通りを(説明を受けながら)10名程度の小集団でベースまで向かいます。

このガイドさんの説明で、ドブ板通りの名称は、昔は溝(どぶ)の上に板を渡し、その両側で商いをしていたことから付けられた、ってのを初めて知りました。

さて、この一般日本人が普段は足を踏み入れることが許されないベース(米海軍横須賀基地)の中には、多くの近代化遺産があり、それを巡る「歴史ツアー」というわけです。

個人的には、このベース内にあるドライドックを見れるのを楽しみしています。ドライドックとは、船を建造したり修理したりする(のを、船を入れてから排水して作業出来る)施設。

Google マップで見てみると、こんな位置関係です。JR横須賀駅からベースの正門、そしてドライドックへと歩いて向かいます。

乾式ドック配置

ヴェルニー公園から見た1、2、3号ドック。2号ドックには船が入って、何らかの補修作業が行われています。両側の1号ドックと3号ドックは(空だけど)残念ながら水が入っているようです。

161001横須賀ベース-01

基本、ベース内での写真撮影はOKなんだけど、ベース正門付近、ドライドックで補修中の船、そしてベース内からの潜水艦は撮影禁止とのお達しでした。

上の写真で左隅に潜水艦が写っていますが、もちろんヴェルニー公園からの撮影はOK。下は正門の写真ですが、ツアーが解散して、帰り際に道路のこちら側から撮影したもの。

161001横須賀ベース-02
日本の警察官が集まっていますが、この後に「原子力空母ロナルド・レーガン横須賀配備抗議!」というデモが予定されていて、そのための配備のようです。

正門から入って、メインストリートをドライドックに向けて歩きます。

161001横須賀ベース-03

その途中にある「横須賀製鉄所・工廠庁舎沿革の碑」。

161001横須賀ベース-04

土台はレンガで造られていますが、ここで作られた日本初の耐火レンガだそうです。

161001横須賀ベース-05
このレンガを使って作られたのが、日本最初の洋式灯台である観音崎灯台です。着工した1868年(明治元年)11月1日が灯台記念日とのこと(初めて知った)。

ドライドック1号に到着。残念ながら水が入っていて底が見れませんが、日本最古のドライドックで1966年(江戸時代が終わる2年前)に着工し、明治4年に竣工しています。

161001横須賀ベース-06

最初のGoogle マップのこの部分を拡大してみました。この時は3つとも排水されていますね。

乾式ドッグ123

そしてドライドック2号。写真の左手は海で、右に大きく広がってるんだけど、そこには修理中の船があるので撮影出来ない。

161001横須賀ベース-07

海とドライドックとを隔てている壁。実は船のようになっていて、下に見える赤っぽい注入口から海水を(ドライドックの中へと)入れると浮き上がり、それを船で引っ張って開口するとのこと。

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ドライドック5号。こちらも海水で満たされていて底が見えない。

161001横須賀ベース-09

5号、6号をGoogle マップで見ると、6号の方では船が修理中。

乾式ドッグ45

横須賀鎮守府跡。鎮守府というのは、各海軍区の警備、防御、所管の出征準備に関することをつかさどるところだそうです。

161001横須賀ベース-10

明治23年に完成した初代の庁舎は関東大震災で崩壊し、現在のものは大正15年に再建されたもので、現在も在日米海軍司令部として使われているとのこと。

161001横須賀ベース-11

このベースですが、約70年前というかなり昔から米海軍に占拠されているので、今の我々にはイメージし難いけど、そもそもは日本の土地だったんだという当たり前のことを改めて認識しました。

2014年に世界遺産となった富岡製紙場も、この横須賀製鉄所と近い時代に作られていますが、その建設は横須賀製鉄所の技術や経験なしには考えられなかったといっても過言ではないようです。

横須賀製鉄所として、後には造船所として、日本の近代化における重要な役割を果たしたという事実を学んだ貴重な一日になりました。


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