人のあらゆる行動には共通の動機がある(「7つの習慣」-その6)

前回、理屈では制御できない(と思っている)心をコントロールするポイントは、「自分の連想体系をコントロールする」ことだというジェームス・スキナーの言葉で終わりました。

どは、どうやって「自分の連想体系をコントロール」するかというのが今回のお話。

夕焼けの国道
先ずはなぜ、連想体系をコントロールすることが、主体性を発揮することに繋がっていくのかということを説明するために、ジェームス・スキナー著 「成功の9ステップ」を復習しておきましょう。

ヒトラーも、マザー・テレサも、あなたも、私もみんな同じ理由と動機で行動している

人のあらゆる行動には、共通の動機があります。ヒトラーも、マザー・テレサも、オサマ・ビン・ラディンも、あなたも、私もみんな同じ理由と動機で行動しているのです。

その私たちのあらゆる行動の動機とは、「快楽」と「痛み」なのです。心理学では、「快楽と痛みの原則」と呼ばれるそうですが、人は常に「快楽」を得ようとし、「痛み」を避けようと行動しているということです。

痛みとは、孤独、飢え、不快、退屈、憂鬱といったものであり、喜び、達成感、自信、優越感などは快楽を言い換えた言葉です。

タバコを吸う人は、心の中のどこかで禁煙は苦痛だと思っているか、喫煙がリラックスできるなどの快感を得させてくれるものだと思っているから吸うのです。

タバコを吸わない人は、タバコを吸うことで肺ガンなどの病気になる可能性が高くなるということに苦痛を感じたり、あるいは吸わない健康的な生活には、大きな快感が伴うことを理解しているのです。

人が何かをしていれば、その人は何らかの形で、その行動を取ることに“快楽”を連想しており、あるいは、その行動を取ることに“痛み”を連想しているから、その行動を取っていないのです。

脳は、どんなものとでも快楽や痛みを連想することが出来る

でも、動機がまったく一緒なら、なぜ成功や幸福に結び付く生き方をする人がいる一方で、静かなる絶望に生きてしまう人がいるのでしょうか。

なぜヒトラーのような人間が生まれる一方で、マザー・テレサのような人間も生まれるのでしょうか。

この人生最大の問いかけに対する答えは、何度も引用させてもらっているように、

何に快楽を連想し、何に痛みを連想するか。

にあります。ヒトラーは他人をコントロールすることに快感を連想し、マザー・テレサは人に愛や同情を示すことを快感に結びつけたのです。ヒトラーはユダヤ人の存在に大きな痛みを連想し、マザー・テレサは他人が苦しむ姿を見ることに大きな痛みを感じたのです。

この差なのです。脳は、どんなものにでも快楽や痛みを連想することが出来るのです。

「何を楽しいと思うか」が問題なのではありません。それは今現在のあなたの連想を物語っているに過ぎません。ここで考えるべきことは、

「長期的に見て、自分が望む生活を手に入れるために、何を快楽に連想させ、何を痛みに連想させなければならないか」

なのです。

今、あなたがタバコ好きなことが問題ではないんです。長期的に見て、タバコを吸うことを快楽と連想することで、あなたが本当に望んでいる質の高い生活を手に入れることが出来そうですか、という質問を自分に投げ掛けることが大切なんです。

なぜならば、今の考え方では、今得ている結果しか得られないからです。結果を改善したければ、考え方を変えなければならないのは明白ですよね。

人は“感情の生き物”ですからね

「成功の9ステップ」からもう一つ、「感情」について。

「感情」に関しては、前回も、そしてもう何度も引用させて頂きましたが、この言葉に尽きます。

感情は人生そのもの。あなたが欲しいものはすべて、突き詰めて言うならば感情なのだ。

さて、先に書いた「人は常に『快楽』を得ようとし、『痛み』を避けようと行動している」という言葉を考えてみると、「快楽」も「痛み」も感情です。孤独も不快も憂鬱も、そして喜び、達成感、優越感も感情ですよね。

ということは、私たちは常に快楽に結びつく“感情”を得ようとし、痛みと結びつくような“感情”を避けようと行動しているということになりますよね。

廻りくどくなりましたが、まとめると「自分の望み通りの人生を手に入れるためには、その実現のために必要と思われる“行動”を、喜び、達成感、成長、貢献といった感情と連想付ける」必要があるということです。

「断られたら嫌だなー」ではなく、「断られても嬉しい!」

「○○さんに、△△を頼まなくちゃいけないんだけど、でも断られたら嫌だなー」みたいなシチュエーションは頻繁にありますよね。「嫌だなー」って感情が先に立って、行動に踏み切れないまま足踏み。

そんな時、「頼んで受けてくれればラッキー。でも、断られても、それは自分に足りないことを教えてくれる絶好の機会だから、それはそれで楽しみ!」って思えたら、足踏みなんかしていませんよね。

もっと端的に言えば、池松耕治さんが言う「問題は神様からのプレゼント」だし、松本守正さんが言う「苦労が来たらありがたい」ってことです。

自分の眼の前に問題や苦労が出現したら、「うわー、これは私が成長するための絶好のチャンスだ! うれしいなー」って感情が自然と湧き上がれば、あなたの成功はもう目の前です。

これって「連想」ですよね。ある出来事と、どんな想像(イメージ)を結びつけるかということです。「問題=避けたい」、「苦労=嫌だー」というのも連想。それを「問題=プレゼント」、「苦労=ありがとー」という連想に変えればいいんです。

でも、どうやって? その答えは、次回に持ち越しです。


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コメント:
ブログ拝見しました。

私も日頃から7つの習慣や成功の9ステップを読んでいるので他の方が同書に対してどのような意見を持たれているかに非常に興味があります。

それは自分と違う視点から本を読めるからです。
ブログの中で快、不快の法則と依頼について書かれていましたが、この法則はこんな現象と当てはまるのかと勉強になりました。
ありがとうございます。
[2015/06/15 23:12] | キノコ #- | [edit]












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