頭の中の映像をコントロールする(「7つの習慣」-その7)

前回、「問題=避けたい」、「苦労=嫌だー」っていうこれまでの連想を、「問題=プレゼント」、「苦労=ありがとー」という連想に変えることさえできれば、あなたは成功を手に入れたも同然なんだけど、でもどうやって? という所で終わりました。

この質問に対して、以前紹介したポール・マッケンナ著 「7日間で人生を変えよう」から答えを見い出していきたいと思います。

夕焼けのクレーン

暗い路地で後ろから迫る想像上の足音は、何らかの感情を喚起しますか?

ポイントは「想像力」です。想像力ってもの凄く強力なんだってことをこの本で再認識したわけですが、この本の大きなテーマは、想像力(イメージトレーニング)を使って、「7日間で人生を変えよう」ってことなんです。

誰にでもある想像力。人は誰でも、頭の中に物を思い描く能力を持っています。例えば、こんな質問をしてみるとよく分かります。

「あなたの家の玄関にはどんなドアが付いていますか? それは何色ですか?」
「あなたが今乗っているクルマはなんですか? 何色ですか?」

どの質問に答える場合も、あなたは頭の中で映像をつくり出さなければならなかった筈です。そして、この「頭の中に物を思い描く能力」って、直接あなたの感情に働きかけることができるのです。

試しに、自分の心臓にドキドキするように命じてみて下さい。どうですか? 多分、うまくいかなかったと思います。でも、

夜遅くに暗い路地を歩いていると後ろから足音がどんどん近づいてくるところをはっきり思い浮かべれば、きっとドキドキしてくるだろう。

自分自身で想像してみると、なるほどって思いませんか。これには、こんな理由があるそうです。

人の行動をプログラムする上でのカギは習慣と想像力だ。
それは論理や意志の力よりもずっと強力だ。

頭の中の映像って、“自動的に”選ばれていませんか?

みんな観たい映画を選ぶことは得意なのに、自分の頭の中の映像をコントロールできない人がほとんどなのは皮肉な話だよねって著者は言います。

「あなたの家の玄関」なら思い浮かぶ映像は決まっているでしょうが、前回の「○○さんに、△△を頼まなくちゃいけないんだけど、でも断られたら嫌だなー」みたいな状況を想像した時、多くの人は“否定的”な映像(断られてシュンとしている)を思い浮かべていませんかってことです。それも自動的に。

そんな“否定的”な映像を思い浮かべたあなたの足は、足踏みします。「断られて嬉しいわ!」って映像を思い浮かべる人は、そう多くはないでしょう。

以前も紹介しましたが、本の中に想像力を使った一つの実験があります。

あるパーティーに招かれたとします。その家のキッチンに決まり悪そうに立っている自分を想像してみて下さい。まわりに知り合いは誰もいません。バックには嫌いな曲がガンガンと鳴り響いています。

さて質問です。こんなパーティーに行きたいとう気持ちがどれくらい湧きますか?

次に、パーティー会場に自信たっぷりで心地よく立っている自分を想像してみましょう。まわりは愉快な人たちばかりで、みんな楽しそうにしています。そして、お気に入りの曲も適度な音量で流れています。

さて、今度はどのくらいパーティーに行きたくなりましたか。

この二つの筋書きの間で少しでも気持ちが変化したとしたなら、その意味するところは分かりますよね。自分が想像して作り上げたイメージによって、人生は大きく左右されるのです。

主体性を発揮するとは、頭の中の映像をコントロールすること?

この想像上のパーティーに行きたい、行きたくないというのは「感情」ですよね。ということは、自分の頭の中の映像をコントロールするということは、そのまま自分の感情をコントロールすることになるんです。

やっと「主体性を発揮する」と「想像力」とが繋がってきました。

おさらいすると、主体性を発揮するとは、あなたの周りで起きた出来事の“意味”を、あなたがコントロールできるようになるということでした。

出来事の意味をコントロールするとは、「否定的なことを言われた」という事実に対して、「私ってダメ!」とか「あいつって嫌なやつ!」という否定的な感情を(反応的に)選ぶのではなく、「成長するチャンスだ!」とか「見返してやるんだ!」という成功に導くような意味付けをする(肯定的な感情を選択する)ということです。

そして感情をコントロールするには、頭の中の映像をコントロールすればいいのですから、主体性を発揮するための強力な武器は、あなたの想像力ということになります。

想像力を駆使して、想定される嫌な出来事とか、問題とか、苦労とかに対して、「これは神様からのプレゼントだ。これでまた一つ成長できる。うれしー」って喜んでいる自分の姿を繰り返し繰り返し想像するんです。

そのイメージが自分の中に定着した時(習慣になった時)、自分の連想体系をコントロールできるようになった、そして夢の実現や成功に役立つ活動が快感と結びついたことになるのです。

TVCMって、視聴者の連想体系を変えているんです

ジェームス・スキナーは、自分の連想体系を変えていくのを、そんなに難しく考える必要はないよって言います。広告業界の人たちが、たったの15秒から30秒くらいで新しい連想は作れることを証明してくれているのだから、と。

気分が良くなるようなシーンを見せたり、気持ちのいい音楽を聞かせたりして、視聴者に快楽を感じさせる。その瞬間に、売ろうとしている商品を見せる。このプロセスを3~4回繰り返すだけで、望んでいる反応は確保できる。

大切なことは、毎日あなたの頭の中で行われる広告のプロセスを、意識的にコントロールすることなんです。

ポール・マッケンナとまったく同じことを言っていますよね。これまでコントロールしてこなかった(出来るとは思っていなかった)頭の中の映像を、自分の成功にとって好ましい感情と結びつくように“意識的に”コントロールするのです。

生活の質は、連想の質で決まるのです。単純ですが、そうなんです。だから生活に変化を望むのであれば、連想を変えなければなりません。新しい連想を持てば、新しい人生が手に入ります。

考えるべきことは、

どのような連想が自分の夢に貢献するだろうか。長期的に見て、どのような連想をすれば最善の結果が得られるだろうか。

ということです。

これで、「7つの習慣」の第一の習慣「主体性を発揮する」については取り敢えずお終いですが、次回、その周辺に関して少し補足したいと思います。



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