宇仁田ゆみさんの 「うさぎドロップ」が超面白い!

「うさぎドロップ」が面白い。宇仁田ゆみさん作のいわゆる少女漫画なんだけど、50過ぎのおっさんが読んでも面白い。

というか、面白いを通り越してハマッている。読み始めてから一ヶ月くらい、もう4~5回読んでいるかも。気がつくといつの間にか読んでいるって感じ。

長男曰く、「俺のバイブルだ」

うさぎドロップ読み出したきっかけは、たまたまテーブルの上に置いてあった第3巻を読んでいたら、それを見ていた息子が、「読むなら1巻から読むべし」とのこと。

取り敢えず3巻を読み終え、うーん、面白いかなって思ったので、息子の仰せに従い1巻に戻って読み始めたのがきっかけ。

ストーリーは、30歳の独身男ダイキチが、おじいさんの葬式で久しぶりに訪れた家で、一人の見知らぬ6歳の少女りんと出会うところから始まります。

りんは、おじいさんの隠し子だったんだけど、望まれぬ子であったりんを施設に入れようと言う親族の意見に反発したダイキチが、りんを引き取って育てると宣言。こうして、不器用な男としっかり者の少女との共同生活が始まるわけです。

家じゅう、三人の息子たちの色んなコミックが至る所にあるので、たまに気が向くと手近のものを手に取って読んだりすることはあるけれど、大概はその手にした一冊さえも読み切らずに投げ出してしまうのが常。

最近の「次はどのコマに行ったらいいの?」や「登場キャラが似過ぎていて訳が分からん」とか「絵が(迫力はあるけど)グシャグシャで、これまた訳が分からん」といったコミックとは違い、至って穏やかに読める漫画でした。

でも、この本の面白さの本質はどこにあるんだろ。もちろん、人によって違うとは思うけど。

3人の息子(16歳、18歳、21歳)が口を揃えて「面白い!」って言ってる。長男なんかは、「俺のバイブルだ」なんて言うくらい。

「どこが?」って聞くと、うまく言葉には表せないみたいだけど。

私にとっての精神安定剤的役割を果たしているかも

ダイキチがカッコイイ? それもあるよね。りんがカワイイ? 間違いないけどね。癒してくれ? その通り。

色んな事が混じり合っての面白さなんだと思うけど、それを言葉で的確に表現するのは難しいなあ。なんで、こんなに繰り返し読んでしまうんだろ。

人によって、面白さのポイントがたくさんありそうな気がします。なんて言えばいいのかなー、“一本道”で面白いというのではなく、色んな枝葉がいっぱいあって、人によって琴線に触れる部分が違うのかもしれません。もちろん、本筋での面白さはあった上での話なんだけど。

前半(1巻~4巻)は、ダイキチの子育て奮闘記。いやー、りんがカワイイんだわ。こんな娘が欲しかった(うちは息子3人)なってつくづく思います。

後半(5巻~9巻)は打って変わって、りんが高校生になっているという10年後のお話。うーん、言ってみれば“少女漫画”の王道かな?(いや、“少女漫画”なんてよく知らないんで想像で言っていますが)

個人的には、前半も面白く、後半も違う意味で面白く、全体を通してお気に入りです。人によっては、後半(特に結末)は賛否両論あるようですが、わたし的には、なんて言うか「一粒で二度美味しい」みたいな感覚を持ちました。

正直、わたしにとっては、“精神安定剤”みたいな感じがあります。悪い奴が出てきて、ハラハラドキドキってのがないので、安心して読めるというかホッとするんですね。

わたし的には山手樹一郎と同じようなポジション?

山手樹一郎時代小説作家の山手樹一郎が大好きって話をしましたが、山手さんの本にも同じような“効能”があるような気がします。

明朗闊達、正直で親切でお人好しで、とにかく明るい主人公。

これに対するヒロインは、おきゃん(活発な女性)な下町娘や大店の内儀(美貌の後家)など、元気で前向きな女性たちです。

もちろん悪役も出てきますが、常に勧善懲悪、「正義は必ず勝つ」なので、いい意味で予定調和的に安心して読めるんです。あんまりワクワクドキドキは無いけれど、読んでいて肩が凝らないし、主人公と一緒に明るく元気になっていく気がします。

本によっては、もう何十回も読んでいます。私の中ではこの「うさぎドロップ」も、山手樹一郎さんの本と同じような位置を占めるような感じを持っています。

言葉の力は強烈だから・・・

「うさぎドロップ」のどこが面白いのかという論とは少しずれますが、印象に残ったシーンがあります。ダイキチが、りんを引き取ったことで会社での残業が難しくなり、自ら残業の無い部署に配置転換を願い出ます。

そして、会社の同僚(子供を持つお母さん)に、こんな質問をします。

「後藤さんは、お子さんのことで自分が犠牲になってるって思ったことあります?」

後藤さんの答えは、

「仮にそう思うことがあったとしても、言葉にしてしまうのは、わたしはやだな・・・
だれかが聞いていても聞いていなくても。
言葉の力は強烈だから・・・
んーと・・・言霊だっけ?」

この感覚は凄くよく分かります。こういうことって大切だなって。

ま、なんにしてもりんちゃん、かわいいです。

りん



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