大場つぐみ:原作 小畑健:作画 「BAKUMAN」

大場つぐみ:原作 小畑健:作画 「BAKUMAN」(バクマン)のご紹介。

このお二人、あの「DEATH NOTE」(デスノート)の原作者と作画者でもあります。

もう何年も前に子供から、「この漫画、面白いよ」って言われた記憶があるのですが、その時は「中学生が人気マンガ家になることを目指して頑張る」という設定に、「ふーん」と思っただけで特に興味は惹かれませんでした。

今回、何気なく手にとって読んでみたら、これが面白い。全20巻ですが、ついつい先を読みたくなり、一気に読んでしまいました。

バクマン

おまえの人生 それでいいのか!

主人公の一人、真城最高(通称:サイコー)は、「生きている事は面倒臭い」と白けた中学三年生。

そんな彼に、ある日、全国でも学力トップクラスのクラスメイト、高木秋人(通称:シュウジン)が「俺と組んでマンガ家になってくれ」と持ち掛けるところから物語はスタートします。

そんな高木に真城は、こんな風に答えます。

「マンガ家なんてなれねーよ
 なれるのは
 本当の才能を持って生まれた
 ごく一部の天才
 あとは
 ただの博打打ち」

そして去ろうとする真城に高木は叫びます。

「お・・・おまえ
 このまま
 ダラダラリーマンに
 なるんだ
 おまえの人生
 それでいんだ」

「夢なんて見ても叶うわけない」って諦めている一人の少年が、自分の夢に燃えているもう一人の少年と出会ったのです。ま、ありがちなスタートですけどね。

無理だって なれっこないって みんなもっと現実を冷静にみようよ

その日の夜、高木は真城を誘い、真城がひそかに恋している同じく同級生の亜豆美保の自宅を訪れます。そこで高木は亜豆に、こんなことを確認します。

「亜豆さん
 声優をめざしているよね」

「うん」と答える亜豆に、真城はショックを受けます。

(えっ!? 声優!? 
 声優目指してるって
 な なれるわけないじゃん

 大人しい顔して
 何考えてんだこの人
 何 夢見ちゃってんのみんな
 おまえらみんなミーハー!?)

とは、真城の心の声。

更に高木は確認します。

「自分で録音した声
 プロダクションに持ってったり
 頑張ってるよね」

真城は心の中で叫びます。

(マジかよ
 そこまでしてんのかよ
 あんな大人しい顔して
 そんな恥ずかしい事してんのか?
 む・・・無理だって なれっこないって
 みんなもっと現実を冷静にみようよ)

このシーンから急転直下、真城と高木はマンガ家を目指し、亜豆は声優を目指す “夢” がスタートするのです。更にその先にある “もう一つの夢” を目指して。

1秒も無駄にできねー

一つ年上の天才マンガ家、新妻エイジを最大のライバルに、様々な人たちとの競争や交流の中で、友情を高め合い、互いに切磋琢磨しながら真城と高木が成長していくという物語です。

ものすごく分かり易い「成長物語」で、年を食った私でもキチンと理解することができます。

マンガ家を目指すことを決めた二人ですが、まだ中学生なので学校の試験があります。その試験の最中に爆睡している真城。徹夜で絵の練習をしていたのです。その真城がこんな事を言います。

「俺 こんなに時間が
 もったいないって思ったことない
 こんなに真剣に
 何かに打ち込んだことも」

あらゆる人が欲しがっている状態ではないでしょうか。少なくとも私は、こんな風に思えること、自分の人生の使命に出会ってみたいって思ってきたし、今も思って(探して)いる真っ最中です。

「ホント 1秒も無駄にできねー」って思えるくらい打ち込めることに出会えたなら、それは最高の人生になることを約束されたも同じです。

なにしろ “強い” でしょ。ここを目指せばいいって目的地がはっきりしているんですから。あとはそこに向かって全力で、何が何でも、がむしゃらに突き進めばいいだけですから。

自分が人生の中で本当欲しいものは何なのか? 私の人生の目的とは何なのか? ここが一番大切なスタート地点。ここさえ確固としたものがあれば、あなたの人生は大成功間違いなし。

亜豆が高木に向かって、お礼を言うシーンがあります。「高木君がマンガ家になろうって誘ってくれなかったら、真城君は毎日、目標を持たず、なんとなく生きていただろう。夢を持たせてくれてありがとう」って。

それに対して、高木はこんなことを言います。

「でも
 マンガ家目指した事が
 吉と出るか凶と出るかは
 まだわからない」

亜豆はこんな言葉を返します。

「夢を持って
 頑張ること
 努力している事に
 凶なんてないと思う」

燃えるような充実感は なんどもあじわってきた

大学を卒業しようかという時期に、真城が同窓会に出席するシーンがあるのですが、個人的には、このシーンが全巻を通して一番印象に残っています。

週刊少年ジャンプでの連載も順調に進み、人気マンガ家になっている真城に、当時のクラスメイト達は「真城先生、サインしてー」って大歓迎です。

会が進む中、「スキーに行く計画があるんだけど、真城、一緒に行かねー」って誘われるも、真城は「ゴメン、手を骨折したりできないし、それに行く暇がない」って断ります。

真城ひとり残して他のみんなは盛り上がっていきます。「スキーもいいけど、どうせ女子と一緒なら海に行く計画もたてとこうぜ」とか、「もう卒業なんだし、おもいきってハワイ行かね?」みたいな感じで。

クラス会が終わり、カラオケ組みやボウリング組みに分かれて二次会に向かう彼らと、「ごめん、仕事が・・・・・」と一人帰路に着く真城。

帰り道、遅れてやってきた高木と出会い一緒に帰ることに。なんとなく沈んでいる真城に、高木は「同窓会どうだった?」って声をかけます。

「俺達
 皆とは
 違うんだよな・・・
 中3の時からずっと
 マンガだけで
 ほとんど遊んでない
 じゃん

 俺 合コンも
 カラオケも
 行ったことないし
 海やスキーも
 マンガ描くように
 なってからは・・・」

そんな真城に、高木は「あしたのジョー」の名シーンで問いかけます。

「真城君は
 さみしくないの?

 同じ年頃の
 青年が
 海や山に
 恋人と
 つれだって
 青春を
 謳歌してると
 いうのに
 ・・・・・」

真城は答えます。

「シュージンのいう
 青春を謳歌するってことと
 ちょっとちがうかもしれないが
 燃えるような充実感は
 なんどもあじわってきた

 『インクだらけの
  原稿の上で』」

高木も続けます。

「そこいらの
 れんじゅうみたいに
 ブスブスと不完全燃焼
 してるんじゃない

 ほんの
 しゅんかんにせよ
 まぶしいほど
 まっかに
 燃え上がるんだ」

どちらともなく、

「そして
 あとには
 まっ白な灰だけが
 残る」・・・・・・・・・・

そして、二人は確認するんです。

「けど 俺達は
 幸せだよ

 夢を持って
 ここまで
 やれてる・・・

 これからも
 頑張ろうぜ
 夢に向かって」

正月三が日も今日で終わりです。私も、今年の目標をもっと明確に、そして具体的にしよっと。



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