シャッタースピードと露出を意図して変えると

前回、F値と絞りの関係、被写界深度や焦点距離に関して学びました。

その続きで、今回は絞りやシャッタースピードと深い関係にある「露出」から始めましょう。

「露出」を決めるのはシャッタースピードと絞り値

「露出」自体は、私でも知っていました。撮像素子に光を当てることですね。

この露出を調整することで、明るい屋外でも暗い写真や、夜の室内のような暗い場所でも明るい写真を撮ることもできます。

ではどうやって露出の調整をするかというと、「シャッタースピード」と「絞り値」を変えることで調整するのです。

但し、調整することは出来るのですが、最近のカメラは「AUTO」にしておけば、カメラが被写体の明るさや色を検出して、勝手にシャッタースピードと絞り値を変えて、適正な露出の写真が撮れる状態にしてくれます。

なので、普通に写真を撮っている限り、私が適正露出のことを(シャッタースピードと絞り値のことを)考える必要はないわけです。

しかしながら、カメラの判断能力には限界があります。

光が十分にあるときは、ボケないように(被写界深度を深くするように)絞り値を高くし、光が少なめなときは、できるだけ絞りを開いてシャッター速度を速くして、手振れが起きにくい状態を作り出そうとするだけなのです。

だから、撮影範囲の「明るい」部分に全体の露出を合わせてしまうと、暗い部分がつぶれてしまいますし、逆に「暗い」部分に全体の露出を合わせてしまうと、今度は明るい部分が飛んでしまうことになります。

屋内で窓の明るさに合わせると室内が暗くなってしまったり、屋外で日陰に合わせてしまうと陽が当っている部分が飛んでしまって白っぽい写真になってしまうわけです。

カメラの「AUTO」が、必ずしも最適な露出を選んでくれるとは限らないのです。

シャッタースピードと絞り値を「意図的」に変える

その場の最適な露出を得るために「AUTO」を外して、マニュアルで露出を調整する必要がある場合もあるよ、というのが上のお話です。

それとは別に、「意図的」にシャッタースピードや絞り値を変えたいときがあるのです。

例えば「噴水」のような動きのある被写体を撮るとき、その動きを止めたい(水の粒が見える)のであればシャッタースピードを速くし、動き自体を表現(絹糸のように繋がって見える)したければシャッタースピードを遅くすればいいわけです。

一方、絞りの方は、これまでに書いてきた「被写界深度(写真のボケ具合)を変えたい時に調整する」というのが代表的な使い方だと思います。

さて、先に書いた通り、露出はシャッタースピードと絞り値の組み合わせによって決まります。

ということは、「最適」な露出が一つとしたとき、もしもシャッタースピードを変えたければ、最適な露出を得るためには絞りの方も変えなければなりません。逆も同じです。

前回、F値の増減は「段」という言葉で表わされて、「一段」絞ると光の量は半分になり、逆に一段開くと光は倍の量になるということを学びました。

さて、最適な露出のとき、絞りが「F4.0」で、シャッタースピードが「1/250秒」だとします。

この状態で、もっと噴水の粒つぶを表現したいので、シャッタースピードを「1/500秒」と速くしたとすると、撮像素子に入ってくる光の量は半分になります(シャッタースピードが倍の速さになったので)。

すると、露出を決める相棒の絞り値を、こちらは入ってくる光の量を倍にするために1段明るくして「F2.8」にする必要があります。

逆も同じですね。シャッタースピードを「1/250秒」から2段下げて「1/60秒」すると、入ってくる光の量は4倍になるので、絞り値は「F4.0」から「F8」に2段絞り込んで、こちらで光の量を1/4にするわけです。

「絞り優先」と「シャッタースピード優先」

うーん、なるほど。かなりモヤモヤが晴れてきた感じがしています。

絞り優先AEとシャッタースピード優先AEという言葉、昔から言葉だけは知っていたのですが、何のために存在しているのかは全く理解していませんでした(素人過ぎ?)。

AE とは、Auto Exposure の略で、自動露出のことだったんですね。

絞り優先AE とは、撮影者がボケの量を調整したくて絞りを変えると、カメラはそれに合わせて適正露出を得るために、シャッタースピードを自動的に変えるモードということになります。

シャッタースピード優先AEの方はこれと逆で、シャッタースピードをマニュアルで変えると、カメラは同じく適正露出を得るために、今度は絞り値を自動的に変えてくれるモードです。

適正露出に対するシャッタースピードと絞り値の組み合わせは(そのカメラの性能にもよりますが)数多くあるので、撮影者の意図でどちらかを変えたい場合、もう一方をカメラが自動で調整してくれるんですね。

あたま、いいなあー!(って、普通か)。

露出の要素として、シャッタースピードと絞り値の他にもう一つ、「ISO 感度」というものがあるのですが、これはまた次回

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