ISO 感度を上げて手振れ写真を回避する

前回、写真を撮るには基本「AUTO」で全然構わないんだけど、それでも万能ではないので、場合によっては手動で露出を調整する場面もあります、ということを書きました。

その後すぐ、「それとは別に意図的にシャッタースピードや絞り値を変えたい場面もあって」という話に入ってしまいましたので、「露出補正」の話を少し補っておこうと思います。

うーん、なんか自分の思ってたイメージと違うなあ、と思ったら

私もそうですが、写真を撮った後で画像を見ると、「あれー、思ってたより暗く写っているなー」とか、逆に「明るすぎて色が飛んじゃってるじゃん」みたいな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

それぞれ露出アンダー(光量が足りない)、露出オーバー(光量が多すぎる)の状態で写真を撮ってしまったということなのです。

この辺りは前回もお話ししましたが、カメラの「AUTO」が作り出してくれる「適正露出」だけではカバーしきれない範囲があるということでしたね。

屋外で青空をバックに建物を写そうとしたとき、写そうとする範囲に青空が占めるが多いと、カメラは光量が十分にあると判断してシャッタースピードを速くしてしまいます。

その結果、手前の建物の影の部分が十分に光量を得ることが出来ずに、イメージよりも暗くなってしまう(黒つぶれ)ことになります。

逆に、背景の青空よりも手前の建物の方が占める割合が大きくなると、カメラの「AUTO」機能は光量が不足していると判断して、今度はシャッタースピードを遅くしてしまうのです。

その結果は、建物自体は明るく写る代わりに、光の当っている部分や青空は白っぽく色が飛んだ状態(白とび)になってしまうことになります。

ここで活躍するのが、露出補正機能というものです。

全体的に明るい場合は、プラス側(光量を増やす)に補正する(うーん、なんか逆のことやってる気がする)ことで、黒つぶれを軽減することが出来ます。

全体的に暗い場合は、逆にマイナス側(光量を減らす)に補正する(やっぱり、逆のことやってるような気がする)ことで、白とびを抑えた締まりのある画を再現することができます。

因みに S95 は、オートで設定された露出を1/3段ずつ±2段の範囲で補正することができます。

どういう状況でどれくらいの補正を行うのが適正なのかは、もうその人の感性の問題のようです。要は、自分のイメージと合っていると思えればいいわけですから。

ISO 感度を上げると、シャッタースピードを速くできます

やっと「ISO 感度」の話まできました。

私もそこそこの年なので、フィルムで写真を撮っていた頃の記憶は十分に残っていますが、当時から「ISO 感度」という言葉はありました。

これ、フィルム感度の規格で、普通のフィルムは ISO 100 でしたが、 ISO 200 、ISO 400といったフィルムも(高めの値段で)売っていたのを記憶しています。

それが、今ではデジタルカメラの感度にも使われているようです。

ISO の数値が高くなれば、それだけ高感度のフィルムということで、暗い場所に強いフィルムというイメージがありましたが、デジタルカメラにおいても意味合いは同じなようです。

暗い場所(夜景とか)で写真を撮ろうとすると、十分な光量を得ることが出来ずに、極端に言えば真っ暗な写真になってしまうことがあります。

イルミネーションのように私たちの目には明るく見えても、太陽光に比べれば、もう比較にならないくらい光の量は少ないので、私たちがイメージしている光景よりも格段に暗い写真になってしまうのです。

より明るい映像を撮るためには撮像素子に入ってくる光量を増やせばいいわけですが、その一つの方法として「シャッター速度を遅くする」、というのは「露出」のところで話してきたことですね。

でも、ご存知の通りシャッタースピードを遅くすると、今度は「手振れ」という問題が発生してきます。私のような素人カメラマンには天敵のあれですね。

そこで ISO 感度 という対応策です。シャッタースピードを遅くして光量を増やす代わりに、 ISO 感度 を上げると、入ってくる光量は変わらないけど、高感度になった分だけ明るい写真が撮れることになります。

手振れとノイズと、どちらを選びましょうか

残念ながら ISO 感度は、画質とのトレードオフの関係にあります。

ISO感度を上げれば上げるほど、暗い中でも速いシャッタースピードで撮れるようになりますが、その分、今度は写真の中にノイズが多くなり、画質が悪くなるのです。

本当は三脚などを使って、ISO感度を下げて、シャッター速度をゆっくりにした方が高画質の写真を撮ることができるのですが、

「三脚無いし、でもこのキレイな夜景を撮っておきたい!」

そんなときは迷わず、画質は若干犠牲にしても、手振れを避けるために ISO 感度 を上げる、というのが賢い選択のようです。

程度問題かもしれませんが、画質が低下したりノイズが乗っていても、手振れの写真よりは100倍も1000倍もいいと思います。だって、手振れの写真は捨てるしかないもん。

最近のカメラは非常に性能が高くなっているので、ISO 感度 を上げても画質を犠牲にする度合いはどんどん減りつつあるようです。特に私程度のレベルでしたら間違いなく手振れの危険性よりも、画質の低下の方を選ぶべきでしょうね。

もちろん、「AUTO」では周りの明るさに応じて、カメラが手振れを避けるために ISO 感度を自動的に上げてくれるのですが、自分でも意図的に調整できるということを知って、その場の状況により広く対応出来そうな気分になっています。

さらに続きます

コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://55life555.blog.fc2.com/tb.php/43-ddbaa035

<< topページへこのページの先頭へ >>