高千 穂遥 著 「自転車三昧」

高千 穂遥 著 「自転車三昧」のご紹介。

自転車三昧高千穂遥さんと言えば、私の年代だと「ダーティーペアシリーズ」とか「クラッシャージョウシリーズ」といったところが思い浮かびますが、最近は自転車で注目を浴びてる?

50歳の時に自転車に出会い、わずか2年間で24Kgの減量に成功、体脂肪率は24%から10%以下になった話を書いたのが、前著「自転車で痩せた人」です。

タイトルは「自転車で痩せた人」となっていますが、著者は痩せようとして自転車に乗ったことは一度もないそうです。楽しく乗って、楽しく走り、楽しく食べていたら、痩せてしまったのです。

なによりも「楽しく」が一番です。「あとがき」にこんなことが書かれています。

わたしの自転車生活はこれからもつづく。ずうっとつづいていく。それは間違いない。なぜなら、毎日が楽しいからだ。楽しく乗る。楽しく走る。走らなくても自転車を楽しむ。すばらしい自転車生活に心から感謝したい。自転車に出会えて、本当によかった。

ママチャリって街乗りでは最強?

「ママチャリはすばらしい」という、意外な言葉から始まります。バリバリのローディー(ロードバイクに乗ってスポーツ走行を趣味とする人たち)かと思いきや、著者が一番よく乗っているのはママチャリだそうです。

なんでママチャリなのか?

著者はママチャリを街乗り自転車として活用しているのです。ママチャリで20Km先の店にも買い物に行くそうです。スーパーにも行くし、本屋にも行きます。散歩や通勤や軽い運動にも重宝します。

そう言われてみれば、ロードバイクでスーパーや本屋に行く人はほとんどいないような気がします。もちろん、私も行きません。

それは駐輪の問題があるからです。スタンドが付いていないので、買い物のために止めようとすると、どこかに立てかけるしかありません。

いたずらをされる危険もあります。高価な自転車(20万、30万は当たり前)が、お店から戻ってきたら転倒していたなんてことになったら、顔が引きつることでしょう。かすり傷ひとつつくだけでも嫌ですからね。

まあ、それはいいとしても(よくないけど)、一番の問題は “盗難” です。ロードバイクを専門に狙う盗賊団(?)なんて話も聞くくらいですから。パーツにばらして、ネットオークションなどで容易に売るさばくことも出来ますしね。

実際、身近で盗まれた人を探すのは、そんなに難しくありません。今は亡き忌野清志郎さんの160万円(!)のロード盗難事件は覚えている人も多いのではないでしょうか。あれはレアケースではなく、ありふれた日常の出来事の一つなのです。

ヘルメット、手袋、サングラスなどを外し、更にライトやサイクルコンピュータなど、簡単に取り外し可能なものも自転車から外してポケットに。

結構面倒臭いんです。店内に入ってからも落ち着きません。焦って買い物を済ませ、せかせかと自転車に戻ることになります。本屋でゆっくりと本を選んでなんてことはあり得ません。

そもそも何かを買ってしまったら、それを持ち帰るのは一苦労です。まあ、リュックでもしょっていれば別ですが、基本 “身一つ” ですから。

これらの不便が、ママチャリではほとんど解消してしまうわけです。

価格的にも2~3万円も出せば立派なママチャリが買えます。スタンドも付いているし、前かごもあるので、ヒョイッと何かを入れて走ることができます。ちょっと重い荷物はリアキャリアにくくりつければOKです。

チェーンカバーがついているので、ズボンの裾をバンドで縛る必要もありません。鍵も自転車付属のものがあるし、とっても便利そう。

ロードに乗るためには「思想」が必要

ママチャリとロードレーサーって、クルマで例えれば、軽自動車とスポーツカーといったところかな。

ロードバイクは、特殊な自転車のように見えるかもしれませんが、クルマを運転できる人は誰でもスポーツカーに乗れるように、ママチャリに乗れる人は、これまたロードバイクにも乗ることができるんです。

そして、初めてロードに乗った人は、スポーツカーの軽快さに驚くように(知らないけど、多分)、あまりに簡単に速度が出てしまうことに驚くことでしょう。

ただ、用途の狭さにロードの特殊性があるのです。

先に書いたとおり、ロードでは買い物が無理だし、荷物を運ぶことができません。スポーツカーにトランクルームが無い(ある? でも狭い?)ように、ロードでは空荷が基本です。

ただただ走るためだけのマシン。それがロードバイクです。

だから、ロードで出かけるということは、どこにも寄らずに、乗ったまま走って帰って来る(休憩はするけどね)というのが基本なんです。

ロードは、ただ走るためだけに存在している自転車だから、ロードに乗るためには「思想」が必要であると著者は言います。

「思想」の基本はただ一つ。それは「楽しむ」ということ。

自分にとって何が楽しいのか。それがわかってくると、思想が形をなしてくるんです。

目一杯スピードを出して走るのが楽しい。これは基本ですね。

所有して部屋の中に飾って眺めているのが楽しい、なんてのも有るかもしれません。

自転車いじりが楽しいというのも、ありでしょう。何台かの自転車を所有して、あっちのパーツを、こっちの自転車に付けてみたり、グレードの高いパーツに交換してみたりといったことです。

どちらかというと、私はこれに近いものがあります。どうかすると、乗って走るより、こっちの方が楽しく感じているかも。その結果、このブログでも、その手の記事が一番多くなってしまいました。

あちらで休み、こちらで遊び、そちらで食べて50Kmって楽しみ方も

ポタリングという言葉があります。ぶらぶらと散歩するようにサイクリングをすることです。自転車はなんでもOK。マウンテンバイクでもクロスバイクでもママチャリでもOKです。

ぶらぶら散歩するようにと言っても、ポタリングの鉄則は「行先」を決めておくことです。出発前に、今日はどこに行こうかなと思いを巡らします。美味しいラーメンを食べに行くとか、季節の花を見いくとか、神社にお参りにいくとか、何でもOKです。

ただし、ポタリングは定めた目的地に着かなくても問題ありません。目的地は楽しく走るために便宜上必要なだけです。寄り道もOK.楽しく走り回ることができたら、目的地にたどり着けなくてもポタリングは成立します。

でも目的地は必要です。目的地があってこその寄り道なんです。

ポタリングで半日かけて50Kmを走る。あちらで休み、こちらで遊び、そちらで食べて50Kmです。食欲、知的好奇心、有酸素運動、これら全てが満たされ、最高の気分で帰宅することができます。

ポタリングは、自転車生活のひとつの理想形と言えるかもしれません。

楽しく乗る。楽しく走る。走らなくても自転車を楽しむ。

そう、高千穂さんの言を待つまでも無く、自転車は楽しいです。最近は、自転車乗りのマナーの悪さが取り上げられ、微妙に肩身の狭い思いをしている人もいるかもしれませんが、それでもやっぱり楽しいんです。

少し前に読んだ話によると、自転車ってエクササイズとして最適とのことでした。適度に走っていれば負荷もそれほど高くないし、膝への負担も軽く、また前にかがむ姿勢が腰にもいい影響を与えるそうですしね。

きっと、わたしの自転車生活も、これからもつづくことでしょう。



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