「武者震い」なんて情動を感じたことはないかも

先日、ブックオフでブラブラと本を物色していたら、「ヒカルの碁」を見つけました。超有名な漫画なので説明の必要はないと思いますが、ほったゆみ(原作)と小畑健(作画)による囲碁を題材にした漫画です。

10年経っても全然古さを感じません

囲碁を題材にした漫画は、漫画史上初とのことで、なるほど将棋を題材にした漫画はたくさんあっても、囲碁を題材にした漫画は、「ヒカルの碁」以前には(以後も?)なかったんですね。

作画の小畑健さんは、私の大好きな「バクマン」の作者(原作:大場つぐみ)でもあるんです。

「ヒカルの碁」は、もう10年近く前の漫画で、以前から読みたいなってずーっと思っていたんですが、やっと出会えました。

コンビニ売りの廉価版コミックスですが、そこそこ揃っていたので、買ってみる気に。

ヒカルの碁
買ったのは9冊ですが、1冊に通常のコミック本が約2冊分収録されているので、(全23巻の内の)17巻まで揃ったことになりそうです(多分)。

ごく普通の小学校6年生である主人公の進藤ヒカルは、祖父の家の蔵にあった古い碁盤を見つけます。そして、その碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊に取り憑かれるところから物語が展開していきます。

囲碁なんて全く興味も知識もないヒカルは、最初は佐為の指示のままに指していたのですが、徐々に自分自身が囲碁にのめり込んでいって、というヒカルの成長物語です。

自分の力を試したい!

今日、書きたかったのは、この「ヒカルの碁」の中の1シーンです。

院生(プロ予備軍)になってプロ試験に挑むヒカルは、様々な人たちとの対戦に慣れるため、仲間たちと街の碁会所巡りをします。

ある日、碁会所で韓国の小学生ホン・スヨン(彼も韓国でプロを目指している)と出会います。ちょっとした行き違いから互いに感情的になった2人は対戦を開始します。

熱戦の末、ヒカルが勝ちます。

そしてプロ試験の本戦が始まる初日、会場の碁盤の前でヒカルは震えていました。

ホン・スヨンとの一局に持てる力を出し切って打ち勝った自信が、ヒカルを戦いに駆り立てていたのです。

自分の力を試したい。

「武者震い」ってやつです。

一生懸命頑張った人にしか見えない景色がある筈

自分を高めるために一生懸命努力をし、その努力の積み重ねが自分の中で溢れ返り、外に出たい、自分の力を試したいという内からの強い思いが、知らぬ間に体を震わせるのです。

羨ましいなって思いました。自分のこれまでの人生の中で、武者震いが出るほど頑張ったことなんてなかったと思うから。武者震いを味わってみたいなと。

緊張しながらその時を待つのでしょう。自分の力はどこまで来たんだろうってワクワクドキドキしながら。

結果は、もしかしたら期待通りにはいかないかもしれません。でも、そこまで打ち込んできた自分を誇りに思うことでしょう。そして、まだまだ成長する余地が残されているんだと。

何かに本気で打ち込んだ人にしか体験できない “感情” というものがある筈です。

普通に生きているだけでは決して見ることの出来ない景色があるのでしょう。

そこで出会うのは歓喜なのか、あるいは素晴らしい絶景なのか。いやいや、もしかしたら絶望かもしれません。荒涼とした景色なのかもしれません。

それは分からないけれど、その道を辿った人だけが見ることの出来る景色。それを見てみたいと強く憧れます。

多分、一生懸命何事かに打ち込んでいる自分自身を見てみたいということなのかもしれません。根にあるのは、何となく中途半端に人生を生きてしまっている自分への引け目かな。



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