辻 秀一 著 「スラムダンク勝利学」 -- 学ぶとは、変わること

辻 秀一 著 「スラムダンク勝利学」のご紹介。

先日、井上 雄彦さんの著作 「スラムダンク」を紹介したので、セットでこちらの本も紹介してみるかと。

スラムダンク勝利学本の冒頭、こんな言葉から始まります。

『スラムダンク』は単にバスケットボールのマンガではありません。その中には我々が学ばなければならない貴重な考え方が、何気なく数多く含まれているのです。その意味で、『スラムダンク』はきわめて奥が深く、人生の哲学書といっても過言ではありません。

本書は、「スラムダンク」の魅力を、スポーツ心理学の見地から解き明かそうというものです。

あるテーマに沿って、マンガの内容を引き合いに出しながら解説していくという形になっているのですが、その内のいくつかを紹介しましょう。

テーマ:変化を追い求める

スポーツにとって大切なのは、「結果」と考えられています。「結果がすべて」とは、よく言われること。

でも、著者はこの考え方に対して次のように言っています。

「結果がすべてで、その過程の変化(理想の自画像に近づく状態)に注目していない、それこそ勝つためにふさわしい考え方でない」

この “変化” という言葉に私の心は反応しました。もうずっと昔に出会って、そのまま自分の中に残っている言葉があったから。

「学ぶということは、変わるということ」

例えば本で何らかの知識を得たとします。その知識によって自分に何かの “変化” が起きた(行動が変わったとか、考え方が変わったとか)としたら、それが “学んだ” ってことなんです。

知識を得ても、それが単に知識のままでいるならば、それは “知っている” に過ぎないってこと。

著者が言いたいのは、勝利という “結果” だけを追い求めても、それを手に入れることは出来ないってことです。必要なのは “変わる” ことなんです。

一流の選手になればなるほど、勝利を手にするために必要な、それにふさわしい自らの「変化」をいつも追い求めているそうです。

変化を感じる能力、変化を楽しむ能力こそが、追い求める結果を手に入れるために必要なんです。

「結果」よりも「変化」を重要視する。つまり “変化” の集大成が “結果” として現れてくるということ。

どんどん変わっていきやがる!

こんな言葉もあります。

「成功は成長の果実である」

当たり前のことを言ってるんですけどね。自分が成長しない限り、いま手にしている以上のものを手に入れることはできないというのは、宇宙の真理です。

変化を感じる能力、変化を意識する能力、変化から学べる能力、変化を楽しめる能力さえあれば、結果は後からついてくるのです。

シュートを外したという結果ではなく、そこに至るまでに既に出来ている変化と、まだ変化しきれていない部分を見詰め直す。そのような考え方を「習慣」にすることが大切なようです。

本書の大きなテーマの一つは、「正しい考え方を習慣化する」なんだと思います。そして、バスケットボールはハビット(習慣性)・スポーツといわれる代表的な競技だそうです。

あるイギリスの有名なスポーツ心理学者は、こんなことを言っています。

私たちにとって、勝利とは相手を打ち負かすこととは関係ないのである。勝利とは自分自身についていままで以上のもの(変化)を発見して、自分の経験を通して勝つための、より完璧な行動パターンや考え方のパターンを見つけ出すことである。

花道や流川の試合での活躍を、観客席から見ている神奈川県のNo.1チームである海南大附属高校の、2人のライバルでもある清田が次のように言います。

「どんどん変わっていきやがる!」

これこそ最大の賛辞であり、この変化こそ勝利につながるものだということです。

そのレンガ壁の向こうにある光り輝いているものは何?

人が何事かをなそうとする時(何らかの目標を達成したいとか)、そこに必ず現れるのは「問題」です。あるいは、「障害」とか「課題」と言ってもいいかもしれません。

こんな時、いつも引用させて貰っているランディ・パウシュ教授の 「最後の授業」に出て来る「レンガの壁」ってやつです。

最初にやることは、その問題点を明確にすること。どれくらいの高さがあるのか、厚みはどうか、材質はどうなのかみたいな感じかな。低い「レンガの壁」なら飛び越せばいいし、脆い材質なら穴を開けられるかもしれないしね。

そして大事なのは、もしその問題点を解決したらどういう “良い結果” が得られるのか、自分の目標にどのように近づけるのか、を考えてみることです。

逆に言えば、解決したときにどういう結果になるのかも分からない問題で悩んでいるのであれば、その問題は頭の中から取り除いてしまっても問題無いのかも。

インターハイ出場を決めた花道の問題点は、シュートフォームが出来上がっていないことと、シュートエリアが極端に狭いことでした。

花道の所属するチームの監督である安西先生は、もし花道がこの問題を解決したらどのような結果がやってくるのかを花道に理解させ、“ワクワク” させたのです。

そして、その問題を解決するための方法を自分の努力次第でできることとして、シューティング2万本という具体的な練習方法を提示しました。

あなたの人生を “ワクワク” させてくれるものとは?

花道は “ワクワク” しながら、シューティング2万本という大きなハードルに立ち向かいます。

花道はなぜ “ワクワク” しているのかと言えば、それは行動(練習)によって最終的に何が得られるのか、目標達成によって何が手に入るのかということが明確だったからです。

これは、「スラムダンク」の時にも紹介した言葉と同じことなのでしょう。

「苦痛の後にある楽をイメージできる人が苦痛を選択できる」

しっかりとそれ(最終的に手に入るもの)をイメージできる人ほど、情熱に溢れ、ワクワクしながらすべてのことに取り組むことが出来るのです。

最後に著者のこんな言葉も添えておきましょう。

我々は、目標がなくても生活することができます。しかし、目標は人生に骨組みを与え、我々の集中力も高めるのです。目標が高く、そしてしっかりしているほど、それに対する追求の値打ちも、より高まります。目標を追求するときの夢中さは、人々を心から人生に従事させ、より活発にさせ、気持ちよく目的に打ち込ませ、充実感を味わせ、そして価値ある人生をもたらす、すべての糧を与えてくれるのです。

これは、ロバート・ハリスが著書「人生の100のリスト」の中で言っている事と同じ。

分かり易く言えば、夢や希望ややりたい事や行きたい場所があった方が、人生楽しいよねってこと。



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