本田圭祐とは、「違いを生み出す選手」だったのね!

2014年W杯ブラジル大会予選、日本 - オーストラリア戦での本田選手の活躍や、翌日の記者会見等での本田選手の発言、あるいは他の選手の発言などを聞いていて、色々と感じるところがあって。

本田選手がいないと負ける?

今回の予選で、日本は3次予選で2敗、最終予選で1敗しているわけですが、いずれの試合も本田選手が欠場しています。

「圭佑がいない時に負け過ぎ」とは、今野選手の言葉。

逆に言うと、本田選手が出場している試合は、全て勝ちか引き分けなわけです。これは決して偶然ではないのでしょう。

今回のオーストラリア戦、後半の37分にオーストラリアに先制点を入れられます。残り時間を考えれば、非常に厳しい状況なのは間違いないところです。(スミマセン、私なんか8割方諦めてました)

それが、アディショナルタイム(昔の呼び方「ロスタイム」の方が相変わらずしっくりくるんですが)に入ろうかという44分、本田選手のプレーでコーナーキックを獲得します(本田選手、雄叫びをあげてます)。

コーナーキックを打つのは清武選手。その時、コーナースポットへと走ったのは本田選手だけでした。「俺が!」という意思表示です。

そしてショートコーナーからの本田選手のプレーで、今度はPKを得ますが、この時、ボールに向かったのも本田選手だけです。PKを打つ場所にいたのも本田選手だけでした。

他の選手は、本田選手に任せようという気持ちだったのだと思いますが、それ以上に本田選手の「俺が!」という意志が強かったように感じます。強烈な意思表示です。

本田選手の試合にかける思いや意志は試合の随所で見られましたが、それが凝縮したのがこのPKの瞬間だったのでしょう。

このPKにかかる重圧がどれくらいのものなのかは、想像に難くありません。本田選手自身も、「けっこう緊張していたんでね」って言ってるくらいですから、他の選手が(PKを蹴るのを)嫌がっても無理はないことだと思います。

違いを生み出す選手

ゴールの真ん中に蹴り込みます。

オーストラリア戦PKゴール
ゴールに入った瞬間、大歓声と万歳と国旗が舞い上がります。結局、このまま[1-1]の引き分けで、W杯ブラジル大会への出場権を獲得したのです。

試合後の会見で、一番印象に残ったのは、香川選手のこの言葉。

「俺がやるんだという強い気持ちと強烈な個性を持つ選手が増えてこないといけない。現状ではそれが(本田)圭佑君1人なのかなと思う」

香川選手は、本田圭祐のことを「違いを生み出す選手」と言い、敵将のボルガー・オジェック監督も「本田1人がピッチに立つだけで違いを生む」と発言しています。

「成功の9ステップ」の著者、ジェームス・スキナーの言葉で印象深いのは、「違いを生み出す違い」というものです。人と違う成果を生み出す人は、何が違うのか? 成功する人と成功しない人との違いとは何なのか?

突き詰めて言えば、それは「考え方」「思い」といったものだと思います。

もちろん、最終的に「違い」を生み出すのは、そこに至るための “行動” なのですが、どんな “行動” を起こすのかという起点になるのは、「考え方」や「思い」なんです。

本田選手が他の選手と違うのは、そして「違いを生み出している」根源にあるのは、香川選手が言うところの「俺がやるんだという強い気持ち」なのではないでしょうか。

香川選手でさえ、こう言います。「代表を勝たせるという強い意志が、僕にはまだ足りない」と。

これは、(日本の?)スポーツに有り勝ちな “根性論” とか “精神論” とは違うものじゃないのかな。「本田選手が出場している試合は、全て勝ちか引き分け」というのは、本田選手の「俺がやるんだ」、「絶対勝つんだ」という強い意志に、周りの選手たちが巻き込まれた結果なのではないでしょうか。

力がある一人の人間の意志というのは、周りを巻きこみ、引っ張っていく強い強い力があるんです。

「1年後のW杯ブラジル大会で優勝する」という名のプロジェクト

常に将来を見据えて「今を語る」本田選手は、1年後のW杯本大会に向けて「この1年短いが、考え方によっては1年もあると考えられる」と言うと同時に、「24時間しかない1日の時間の割き方も大事になる。僕らが世界で一番強いチームになるという情熱や思いが実際の行動に出ないといけない」とのコメントも残しています。

山崎拓巳さんの著作 「人生のプロジェクト」を紹介した中で引用させて頂きましたが、冒険家の三浦雄一郎さんが75歳の時、5年後の80歳で三度、世界最高峰のエベレストに登頂するという明確な目標を立て、そして見事に実現しました。

W杯ブラジル大会で優勝するという明確な「目標」、それまでの期限は1年間。これは日本というサッカーチームにとっての “プロジェクト” です。

目標があって、そこまでの期限が切られているのならば、あとは「ゴールまでに必要な作業」を洗い出し、それを日々の活動の中で達成してけばいいだけです。ちょうど三浦雄一郎さんがやられたように。

それが、本田選手の「24時間しかない1日の時間の割き方も大事」という発言に繋がり、また本田選手から他のメンバーへの具体的な要求の中身(この部分を強化しろ)なのでしょう。

名言、名言、そして名言

ところで、本田選手って、たくさんの名言を残しているんですね。

一年後の成功を想像すると
日々の地味な作業に取り組むことができる。

この言葉は、ここで紹介したこの言葉と同じことかな。

「苦痛の後にある楽をイメージできる人が苦痛を選択できる」

そして次の言葉は、スラムダンクの超有名な安西先生の言葉、「あきらめたらそこで試合終了だよ」に通じるものがあるように思います。

挫折は過程、最後に成功すれば挫折は過程に変わる。
だから成功するまで諦めないだけ。

最後にもう一つ。

僕は毎日、こうなりたいというイメージを頭のなかに描いている。
でも強い相手と1試合すると、そうやってイメージする以上に
明確になりたい自分の姿がはっきりと見えてくる。

「こうなりたいというイメージ」って、本当に大切。だって、それが目指すものだし、それが欲しいものだから。そして現実の “行動” の中で、そのイメージをますます具体的にしていっているんですね。

これが本田選手の「違いを生み出す違い」の源なのかもしれません。




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