「電源オプション」が CPU の温度上昇に大きな影響を

前回、ノートPC の CPU 温度を下げるため、CrystalCPUID でクロック倍率と駆動電圧を調整するという作業を途中まで進めましたが、その前にコントロールパネルにある「電源オプション」の、クロック倍率と駆動電圧に対する影響を見てみましょう、というところで終わりました。

電源オプションで「バランス」、「省電力」、「高パフォーマンス」を試していく

先ずはコントロールパネルの「電源オプション」を見てみましょう。

電源オプション
電源オプションの選択肢としては取り敢えず3つあります。「バランス」、「省電力」、そして「高パフォーマンス」の3択です。

これまで、「CPU 温度が常に70℃以上」とか、「パソコン台と扇風機で10℃くらい下がった」といった内容は、すべて電源オプションが「バランス」の状態でのことでした。

これまで見てきた、Core Temp の数値も、CrystalCPUID の数値も、すべて「電源オプション:バランス」においてのものだったのですが、この電源オプションを変えたら、これらの数値がどうなるのか、というのが今回のテーマ。

先ずは「省電力」から。

「電源オプション:省電力」でアイドル状態

省電力(アイドル)左は、電源オプションを「省電力」にし、あまり大きな負荷を掛けていない(アイドル)状態です。

周波数(クロック倍率)は変動しますが、(133.00×6.0)よりも下がることはないようです。

同様に、VID の方も 0.9000V が下限のようです。

これ、前回言及した VID 電圧範囲の下限 1.05V を下回ってるけど、実際これで正常に稼働しているのだから、問題ないのでしょう。

「バランス」の時も、アイドル状態では VID は 0.9000V だったので、「バランス」と「省電力」で、アイドル状態での「温度」の差はありません。

一方で「負荷」の方は、アイドルに近い状態にも関わらず 12%、13%という数値になってます。これは、「バランス」でのアイドル状態(4~5%)の2倍から3倍程度の差があります。

「電源オプション:省電力」で負荷をかけた状態

省電力(負荷)さて、電源オプションを「省電力」のまま、それなりの負荷をかけてみました。

VID は、たまに 1.0000V になることがありますが、0.9000V に落ち着いていることが多いです。

周波数の方も変動しますが、最大は(266.00×6.0)のようで、これ以上になることはありません。

変化が顕著なのが「負荷」と「温度」。「負荷」の方は 80%超になっています。

その一方で、「温度」の方は 71℃ と 73℃ と、あまり上昇しません。「バランス」で「負荷」が 80%を超えると、温度は簡単に 100度を超えてしまうのに。

これは、クロック倍率が「10.5倍⇒6.0倍」に、VID も電圧範囲の下限以下(?)に抑えられているのが、温度上昇を抑制しているということなのでしょう。

「省電力」で、CrystalCPUID にてクロック倍率、電圧の設定値を確認すると

この「電源オプション:省電力」の状態で、CrystalCPUID の「Multiplier Management の設定」を開いてみると、以下のようになっていました。

倍率と温度(省電力)
「Multiplier](クロック倍率)は「6.0x」に、VID(電圧)は「1.113V」という数値になっていますが、これは「省電力」の状態を反映(共に上限値なんでしょう)しているものだと思います。

次は、電源オプションの「高パフォーマンス」を試してみたいと思います。

「電源オプション:高パフォーマンス」でアイドル状態

パフォーマンス(アイドル)「高パフォーマンス」で大きな負荷をかけていない状態です。

周波数は、ほぼ「266.00×10.5」に固定のようです。ということは、常に “全力” ってことです。

VID は、1.1750V と 1.2500V とを行ったり来たり。

プロセッサ T9600 の「VID 電圧範囲」の(カタログ上の)上限である 1.2125V を超えていますが、1.2500V がこの PC における実際の上限ということなのでしょう。

「温度」と「負荷」の数値も興味深いです。「負荷」が 0%なんてこれまで見た記憶がありません。そして、「負荷: 0%」にも関わらず、温度は 80℃を超えてしまっています。

同じアイドル状態での「省電力」の時とは全く逆の状況になっています。CPU に負荷がかかっていなくても、クロック倍率 10.5倍と、VID 1.2500V が、CPU の温度を上昇させているのです。

「電源オプション:高パフォーマンス」で負荷をかけた状態

パフォーマンス(負荷)「高パフォーマンス」のまま、「省電力」の時と同じ負荷をかけます。

すると、「省電力」の時、「負荷」は 80%超だったものが、わずか 23~25%までしか上昇しません。

その一方で「温度」の方は、「負荷」が低いにも関わらず、94℃と急激に上昇しています。

どうかすると 100℃を超えることもあり、今にも強制シャットダウンしてしまいそうで、怖くて途中で止めてしまいました。

これで、「電源オプション」を「高パフォーマンス」に設定するのは、CPU の急激な温度上昇をもたらすことが分かりました。でも、「高パフォーマンス」という設定があるということは、通常であればそこまでの温度上昇をもたらさない筈なわけですよね。

やっぱり、どこか悪いのでしょうか。それとも、寿命が近づいているのでしょうか。2008年の暮れに購入した記憶があるので、そろそろ5年の年月が経つわけですし。

「高パフォーマンス」で、CrystalCPUID にてクロック倍率、電圧の設定値を確認

ついでに、「省電力」の時と同じく、「電源オプション:高パフォーマンス」の状態で、CrystalCPUID の「Multiplier Management の設定」を開いてみると、以下のようになっていました。

倍率と電圧設定(高パフォーマンス)
「省電力」の時は、VID の(たぶん上限)値は 1.113V になっていましたが、それが「高パフォーマンス」では、1.288V になっています。

次回、「省電力」と「高パフォーマンス」の間で、丁度良い設定を模索したいと思います。

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