映画 「遠い空の向こうに」 ・・・・・ 自分の内なる声を聞く

昨日の夕食時、スカパーで何気なく見始めた映画に感動した。「遠い空の向こうに」という映画。

私だったら夢にも思わないな(だからダメなんだけど)

後に NASA のエンジニアとなったホーマー・H・ヒッカム・Jr.の『ロケット・ボーイズ』という自伝小説を映画化したものです。ということで、実話が原作なんです。

遠い空の向こうに2
原題は「October Sky」。「10月の空」ですね。

1957年のウエスト・ヴァージニアの炭鉱町を舞台に、4人の高校生がロケットを飛ばそうという(当時としては、本当に夢のような)夢を追いかけるというお話。

1957年10月5日の夜、町の住民たちは夜空を横切る人工衛星を衝撃を持って眺めていました。この前日に、ソ連がアメリカに先駆けて人工衛星スプートニクを打ち上げたんです。

炭鉱責任者の父と母、高校でアメフトのエリート選手である兄と共に暮らす高校生のホーマーも、スプートニクを見上げていたその一人でした。これが、彼の運命を変えることになります。

彼はロケット作りに魅せられたのです。

だって、昭和30年代初頭の、炭鉱町の何の知識もない高校生なんですよ!

遊び仲間を集め、活動開始。でも、彼らにロケットの知識なんて全くと言っていいほどありません。

今の時代のように、ネットでチャチャっと調べてということも出来ず、唯一の知識の源は書物だけ。でも、その本でさえ簡単に手に入るようなものではありません。

最初は、子供用の打ち上げ花火レベルです。苦労した末に完成したロケット1号機には「AUK 1」と命名(AUK とは、飛べない鳥の総称のようです)。

遠い空の向こうに3
この1号機は、このあと炭坑に向かって飛んでいき、結果、父親からこっぴどく怒られることに。

日本で言えば昭和30年代初め頃の話です。

場所は、炭鉱の労働者がその周りに住むことで形成された炭鉱町。住民のほぼ全員が炭鉱で働く労働者の家族で、炭鉱で働く以外に仕事はなく、親子代々炭鉱で働くというのも珍しくないという町。             
炭鉱の責任者であり、炭鉱労働に誇りを持っている父親は、アメフトで奨学金が貰えそうな兄の試合は必ず見に行っても、ロケットに夢中なホーマーには冷たく当たります。

理解を示してくれるのは、病弱な女の先生(若くて美人!)と母親だけ。

そんな時代、そんな場所、そんな背景の中で、町中の笑い物としてのスタートなんです。いや、なんかあり得ない状況というか、自分だったら夢にも見ないような “夢” を追いかけようって話。

今と違って、「夢を追いかける」ことが簡単に許されるような時代ではないんです

最初は食事をしながら何となく見ていたのが、途中から食事も放り出して、夢中で見ていました。

夢を追いかけることの素晴らしさ。

そして、夢を追い続けることの難しさ。

ある日、父親が炭鉱事故で怪我をし、入院することに。家族の誰かが炭鉱で働いていない家庭は、炭鉱の所有物であるその家から退去しなければいけないようです。

奨学金が貰えることが決まっている兄が、学校を中退して「炭鉱で働く」と言いますが、ホーマーが「自分が炭鉱で働く」と。あんなに嫌っていた炭鉱の仕事に就くと言うんです。夢を捨てて・・・。

そして、怪我が治って仕事に復帰する父親。炭鉱で一緒に働くホーマーを誇らしげに見ながら、本当に嬉しそうな顔をしています。父親にとっては、炭鉱が全てなんです。

この後、ホーマーは再び夢に向かって歩き始め、そして・・・・・。

「自分の内なる声を聞くの」

最初はバカにしていた町の人たちが徐々に理解をしてくれるようになり、応援してくれるようになり、そして彼らが見守る中、4人のロケットボーイズは最後のロケットを発射します。

この最後のロケットの名前は「ミス・ライリー」。彼らを最初から最後まで励ましてくれた女の先生の名前です。その先生は、病床からこのロケットの軌跡を見上げます。

遠い空の向こうに6

ホーマーが、父親の跡を継いでこのまま炭鉱で働くか、それとも夢を追い求めてこの町を出ていくのか悩んでいる時、この先生はこんな言葉を投げかけてくれたんです。

「時には他人の言う事を聞いてはいけないの。自分の内なる声を聞くの」

まったくその通りなんだけど・・・・・。でも、「他人の言うことを気にせず、自分の内なる声を聞く」ことの難しさといったら、もう。

でも、自分の “夢” を追い求めるとは、突き詰めればきっとそういうことなんでしょう。

表現が悪いかもしれないけど、「夢を追いかける」ことの “お手本” みたいな映画です。それが、実話だから尚更、かな。


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