ジェームズ・アレン著 「答えはすべてあなたの中にある」

ジェームズ・アレン著「答えはすべてあなたの中にある」のご紹介。

ジェームズ・アレンと言えば、「原因と結果の法則」が世界的な代表作として知られています。本書も、その底辺に流れる思想は同じだと思いますが、こちらの方が私としては理解を深めるのが容易なように感じます。

真実と向き合う

一番最初の項が「人生の高い目的」なのですが、その中にこんな一文があります。

答えはすべてあなたの中に
いつも、真実と向き合っていること。

これが、この世に生を受けた私たちが、悠然とした強さを備えた最高の人生を築いていくために、是非とも必要なことであるとアレンは言います。

真実と向き合っていること。盛田さんの「しっぷうどとう」の中にもありましたね。「ちゃんと向かい合うってことが、一番カッコいいんだ!」と。

でも、「真実」って何だろ?って思っていたら、別の項に手がかりがありました。

自分を欺いて演じることが当たり前になり、自分自身でも、本当の自分を感じることができなくなってしまいます。自分の心を見つめるときですら、自分をごまかしてしまうようになるのです。他人に対する厳重なガードで、自分自身の心を覆っている状態です。

「真実」って、「真実の自分」ということなのかもしれませんね。今の自分を見つめること。自分はどんな人間なのか。自分は何が欲しいのか。自分はどうしたいのか。

目をそむけて見ないようにしているうちに、いつしか本当の自分を忘れてしまい、ごまかしの自分を本当の自分と勘違いするようになるんですね。

その方が楽だから。「真実の自分」を見るのはツライことなんです。自分自身の心を他人から、そして自分自身からさえも覆い隠して生きるという選択を(無意識のうちに)しているんですね、きっと。

なんか、せつないなあ。二重、三重とガードされている心。決して陽の目を見ることのない「真実の自分」。外に出してあげたいですよね。

勇気をもって「真実と向き合う」こと、それが人生の目的を見つける上で、最も大切なことなのかもしれません。心のガードを解いて、真の自分自身と向き合うことが。

すぐに「腹を立てる人」は、実は弱い人です

アレンは、怒りや頑固さ、色欲、どん欲などに心を預けてはいけないよって言います。もちろん、その通りなのですが、でも何ででしょうか?

それは「心の弱さ」だからです。心の弱さが、怒りや頑固さ、色欲、どん欲といったものの正体なのです。心の弱さが表面に現れるとき、このような形をとるのです。

弱さとは、心のエネルギーを最も抵抗の少ない方向に、安易な方法で流し込んでいる状態。

心の弱さは、哀れな偽りの人生へとあなたを導きます。不平や不満、自分への慰めは心の弱さの象徴ですよね。自律した人生とはかけ離れた、依存の人生です。

「腹を立てる」ことで、あなたのなんらかの「弱み」を隠そうとしているのかもしれません。自分のやり方を改めることを拒む「頑固な人」は、自分の安全地帯から出る勇気がないのかもしれません。

逆に強さとは、心のエネルギーを高い方向に向け、集中させることで生み出されるパワーを指しています。

そして、この「高い方向に向け、集中させること」がセルフコントロールなのです。コントロールしなければ低きに流れ出していってしまう心を、自分の意志でコントロールして、方向を決めて集中させることです。

自分をコントロールできないと、心は「もっとも抵抗の少ない方向」に流されていってしまいます。これは、環境や出来事に依存し、周りの影響を受け、自分本位な考えに囚われて、衝動や気まぐれ、感情に振り回される人生を送ることを意味します。

自分をコントロールするということは、人生も環境も、運命もコントロールしていくということ。

粘り強く痛みに耐え、セルフコントロールを我が手に

ブライアン・トレーシーの著作でも同じようなことを書き、また様々な人が同じことを言っていますが、ジェームズ・アレンが元祖なのかもしれません。

曰く、「人生というのは習慣から成り立っていて、良い習慣、悪い習慣のいずれにしても、その習慣の源は考え方の癖にある」と。

要は、考え方を変えれば人生が変わるということですね。考えが人を作るのです。だから「正しく考える」ことは、人生でもっとも重要なことなのです。

これが、「AS A MAN THINKETH」(邦題「原因と結果の法則」)の根源の思想です。「人は考えた通りになる」ということです。

賢明な人と愚かな人の決定的な違いは、自分の考えを自覚してコントロールしているかどうかという点です。

考え方の習慣を変えればいいのですが。わがままな心、自分を甘やかす快楽、ネガティブな考え方など、自分にとって良くない古い習慣を捨て、新しい良い習慣を身につければいいのですが。

しかしながら、これはそう簡単なことではありません。なにしろ、長年に渡って築いてきた習慣なのですから一朝一夕には変えられませんよね。更に言えば、悪い習慣の方が「楽」なわけですから。

悪い習慣を取り除き、その代わりとして良い習慣を身につける過程は決して楽しいものではないでしょう。痛みを伴うこともあるでしょう。それもそれなりに長い期間に渡って。なにしろ「習慣」を形成しなければいけないのですから。

痛み、忍耐、粘り強さ。
ほとんどの人が、変化の過程を乗り越えられない理由がここにあります。過渡期の辛さと厳しさに、セルフコントロールを投げ出し、楽な習慣に逆戻りしてしまいます。

成長の過程に必要なさまざまな克服の体験は、もがきと痛みとの闘いになるでしょう。でも、一つひとつの克服が、必ずあなたに成長をもたらします。だからこそ、痛みをともなう変化の過程は必要なんですね。

思考の流れをコントロールし、自分を高める方向へと向きを変えるのです。そして、不平や不満、自分への慰めは終わりにし、弱さも卑しさも、心と人生からはねのけて、顔を上げ、あなたの中に眠る強さを起こしましょう。

哀れな偽りの人生ではなく、自律した真実の人生を生きることです。




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