チャールズ・A・クーンラット著 「THE GAME OF WORK」

もう随分前に読んだ本ですが、かなり印象に残っているチャールズ・A・クーンラット著 「THE GAME OF WORK」を紹介しましょう。

仕事はゲームだ邦題は、表紙にある通り「仕事はゲームだ」なんですが、ここに “仕事” と “ゲーム” という2つの言葉が出てきます。

この “ゲーム” とは、便宜的に “遊び” という言葉を置き換えたものです。

では、この “仕事” と “遊び” の違いってなんだか分かりますか。

それは “やりたくない事” と “やりたい事” との違い。あるいは “やらされている” と “自らやる” との違いと言えます。

もちろん、すべての人に当てはまるわけではありませんが、大勢としては間違っていないでしょう。

本書がユニークだなって思ったのは、出来ればやりたくない “仕事” を、自らやりたい “ゲーム(遊び)” に変えてしまおうという視点で書かれている点でした。

「目標」の無い所に、モチベーションは発生しないんです

仕事をゲームに変えるための手段として登場するのが、毎度おなじみの「目標設定」です。

仕事と目標設定の組み合わせなんて珍しくもありませんが、その目標設定を “ゲーム” をお手本にキチンとやることで、つまらない仕事もワクワクドキドキのゲームになるんだよって。

その意味では、本書は「目標設定」の本とも言えます。

仕事(やらなければならないこと)を遊びに変えるには、あるいは仕事に「ゲーム的動機付け」を行うには、いくつかの「原則」があります。

その中でも最も重要な原則は、「明確なゴールが規定されている」というもの。

ゲームに勝つこと、出来なかったことが出来るようになること、自己ベストを上回るといった風に、求める結果(ゴール)がはっきりと、しかも分かりやすく測定出来ることが必要不可欠だよってこと。

ゴルフ場に出かけていったら、カウンターの女性からこんなことを言われました。

わたくしどものほうでお客様がゴルフをなされる理由を分析したところ、それは運動のためだという結論を得ました。それに合わせて、いくつかルールを変えさせて頂きました。こちらに歩数計がございます。コースの境界線もティーもグリーンもありませんので、どこでもお好きなところを6700ヤードお歩き下さい。クラブも1本お持ちになれば十分です。お好きなところで立ち止まってスイングして頂きます。最低70回、もしくはざっと18ホール分の運動をされたと感じられるまで」

「おいおい、これは何かの冗談だろ!」

「でもお客様、おやりになることは変わりはありませんよ。運動をなさって、クラブを振って。それにロストボールを捜す手間も省けますし」

ありえないことですよね。

あとどれくらいで「ゴール」に到着できるんだろ?

「明確なゴール」があるということは、そこに辿り着けたかどうかを知るための「スコアの記録」が欠かせません。これが2つ目の原則。

ランニングを常態的に楽しんでいる人で、自分が 1km をどれくらいのタイムで走れるかを言えない人はいないでしょう。

1km を5分でコンスタントに走るランナーが、がんばって4分40秒平均に届いたら気分は最高。

4分を切れないから、あるいはマラソンを3時間でフィニッシュできないからといって落ち込んだりはしません。自分自身のベストを出す。自分に勝つ。それで十分なんです。

例えばゴルフにおいて、タイガー・ウッズと比べてフィードバックしたとすれば、やる気が失せて、「ああこれは絶対に勝てない」と諦めてしまうでしょう。

でも、自分の過去のスコアとなら正確なフィードバックができます。自分のベストスコアを更新する。これだけで、続ける意欲を失わずに済むのです。

これまでと同じ行動で、期限までにゴールに辿り着けそう?

そして3つ目の原則は、「フィードバックが頻繁に行われる事」

これは、2つ目の原則にある「スコア」が、行為の結果として変動し、それを自分自身で頻繁に確認出来ることがモチベーションの維持に繋がるということ。

セミナーの先生から聞いた話を思い出しました。

もしボウリングで、ボールを投げ、ピンが倒れ、「さて、何本倒れたかは、明日メールでお知らせします」って表示が出るとしたら、そのボウリングというゲームって面白と思うかと。

ボウリング

ゴルフなら1ホール毎に、ボウリングなら1投毎にスコアが明示され、自分で決めたゴールに対して、いま自分がどの位置にいるのかが明確に分かります。

言ってしまえば、これが「目標設定」の要ですよね。明確なゴールがあり、そこに対して自分は今どこにいるのか、自分の行動はゴールに近づくために効果があるかどうかのフィードバックがなされる。

モチベーションの源は、すべてここに詰まっています。

もう一つ付け加えておくと、「締め切り」も必要不可欠な要素です。いつまでにそのゴールに到着するのかというデッドラインです。

デッドラインは、本当に大切。デッドラインは責任感(コミットメント)の土台であり、アドレナリンを掻き立て、そして達成と創意の起爆剤なのです。


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