米津一成著 「自転車で遠くへ行きたい。」

米津一成著「自転車で遠くへ行きたい。」のご紹介。

この本、一言で表せば、「自転車で遠出したくてウズウズしてくる本」です。

この本の「遠く」って100キロ単位なんですよ。いや、300キロ、400キロ、さらにもっと遠くへ、という世界です。普通に考えると、「自転車で!?」って距離ですが、この本を読んでいると、自分にも行けそうな気になってきます。

巻頭の沖縄の海、八ヶ岳連峰、山梨県の県道18号線などの写真を見ていると、もう本当にすぐにでも自転車に乗って出かけて行きたくなります。

楽しいということ以外に自転車で走る理由が必要だろうか

自転車で遠くへ米津さんは、この本をロングライドに興味のある人はもちろんなんだけど、「今、心のなかで何かが停滞していると感じている人にも」読んでもらえれば嬉しいと言います。

なぜなら、
自転車で遠くへ行きたい。
その「遠く」とは物理的な距離だけではない。ロードレーサーはあなたの心も「遠く」へ連れていってくれるはずだ。

自転車と言うと、環境にいいとか、健康にいいとかといったキーワードで(最近は自転車乗りのマナーの悪さを取り上げて、ネガティブな意見も多く聞かれますが)語られることが多いけど、はっきり言って、そんなことは関係無いと米津さん。

楽しいということ以外に自転車で走る理由が必要だろうか。それ以外のことは後づけの理由だったり、走ったことの結果であったりにしか過ぎないと思う。

米津さんは楽しいから自転車に乗り、結果としてまったくクルマに乗らなくなり、体重が10kg減って、そして「何かを取り戻した」そうです。

その取り戻した「何か」とは、心理的な壁の向こう側にあるもののようです。

ここで言う心理的な壁とは、「とてもそんな距離を走ることはできない」というものです。これは、ここで書いた「自己制限」の固定観念ですよね。

米津さんにとって、自転車で遠くへ行くことは、「そんなことは無理だ」と思って閉じてしまっていた心の扉を開く出来事だったわけです。

そして、それは自転車で走ることだけではなく、あらゆる自分の心の扉を開くきっかけでもあったようです。

この心理的な壁は、体力的な壁のずっと手前にあるんですが、自転車(ロードレーサー)はこの心理的な壁の向こう側に「すべての人」を連れて行ってくれるんです。

魔法の絨毯?

「輪行」に憧れたのはいくつくらいからかなあ?

私自身、自転車を乗り始めて10年単位の月日が過ぎていますが、輪行という言葉に出会ったのは・・・・・20代の頃でしょうか。

当時は、自転車で「旅」というとランドナーという車種が全盛期の頃で、自転車の後輪の両側にバッグを括りつけていという姿が、雑誌などで頻繁に紹介されていたと思います。

個人的には、自転車で重装備で行くのは「ちょっと、どうかなあ」という思いもあり、でも「遠く」には行ってみたいという憧れもあり、その解決手段の一つが輪行だったように考えていたんだと思います。

でも、その頃は自転車を分解して電車に乗せてというほどの勇気も、また、それに適した自転車も持ってはいませんでした。

それ以来、自分の中では「輪行」という言葉はずっとくすぶっていたんです。いつかは行ってみたいなあって。鉄道と自転車、どう考えてもベストマッチだと思いませんか。

月日が流れ、ロードレーサーも手に入れ、その自転車で輪行も可能にはなりましたが、私が選択したのは折り畳み自転車でした。

KHS F20-R

出来るだけ軽やかに移動したい(電車での移動の時とかね)という思いと、それと同じくらいフォールディングバイク(折り畳み自転車)を自分で所有してみたいという思いとが重なって、KHS(F20-R)を購入しました。

購入してから既に3年近く経ちますが、実際に輪行に使ったのは一回きりです(情けない)。ただ、この自転車自体は非常に気に入っていて、たまに屋根裏部屋から引っ張り出してきて(収納場所を選ばないのは、フォールディングバイクのメリットですね)乗っていますけどね。

なので、

たとえば土曜の朝、新宿発の列車に乗れば、2時間程度で小淵沢に着く。小淵沢で列車を降り自転車を組み立てて、南アルプスの山々を眺めながら清里に向かって走り出せば小一時間で到着だ。

という米津さんの思いは本当に良く分かるんです。今すぐにでも行きたいくらいに。

「輪行をすると自分がとても自由になったような気がするのは僕だけ」ではないと思います。私もそう思いますよ。

輪行は「魔法の絨毯」というのは、「なるほど、その通り」です。


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