椋木修三 著 「超高速勉強術」 -- 20分間の集中

小学生向けの冒険小説「The Mystery of Smugglers Cove」を読んでから、このところ遠ざかっている英語勉強の新しい勉強法のとっかかりになるかもって、個人的に盛り上がってます。

この高揚した気分を現実の勉強にきちんと転化したいなと思い、ずいぶん前に読んだ本ですが、椋木修三 著 「超高速勉強術」を本棚から引っ張り出してきました。

ダラダラ1時間続けて勉強するより、集中した「20分間×3回」の方がよほど効率的

高速勉強術超高速で学ぶ。そのためには効率的に学ぶことが必要なわけで、勉強を効率的に進める様々な方法が紹介されます。

全体を通して、著者の勉強法の一つのポイントは「20分間」という時間設定にあるようです。

人間が集中できる時間は20分間くらいだということが心理学で分かっているそうです。1時間続けて勉強するよりも、20分間の勉強を3回繰り返した方が効率的とのこと。

また、人間の脳は、苦痛を感じるようなものについては、飽きっぽいということもあります。なので、苦手な科目を勉強するときは、長くダラダラやるより、短時間で早く「切り替える」方が効率的なんですね。

「切り替える」とは、一種類の勉強を続けるのではなく、何種類かの勉強を並行して行うということ。

1時間を「20分間」の3コマに区切って、3種類の勉強を「並行」して行うのですが、具体的には、例えばこんな感じになります。

最初の20分間→「英単語を20個覚える」

まず、英単語を10分間で覚えます。その後5分間、覚えた単語を振り返ります。
その時、思い出せない単語が出てきてもOKです。

そして最後の5分間で、実際に単語をノートに書きだしてみましょう。

次の20分間→テキストを20分間読む

まず、15分間で読める範囲を決めてから、集中して読みます。

15分経過したら、残りの5分間で、いま読んだ内容を思い出してみます。
ここで、必ず思い出す時間を作ることが大切です。

最後の20分間→問題集を解く

最初の10分間で解いて、5分間答え合わせをし、そしてここでも最後の5分間で振り返りをします。

凄く忙しそうに感じますが、実際に忙しいし、それだけに集中力も高まっているので、このようにパッ、パッと目先を変え、気分を転換しながら勉強することで想像以上の効果が出てくるとのこと。

また、ポイントは「最後の5分間」です。ここでの振り返りを習慣化していくことで、日々、記憶のパイプを太く強固なものにしていくのです。

「けじめ」も大事なようです。20分間、1時間と決めたら、とにかく一旦止める。

「調子が乗ってきたから」とか、「キリのいいところで」と、ついつい延長してしまうと、けじめがなくなり、集中力はおろか時間力も身につかないで終わることになりかねないですよって。

「20分間」というのは、隙間時間の有効利用にもピッタリ

勉強法の本の中で必ず紹介されるのは、「隙間時間を有効に使いましょう」ということ。

勉強をしようと思っても、なかなか1時間、2時間とまとまった時間が取れないので、勉強が捗らないという人は多いのではないでしょうか。

でも、この「隙間時間」を有効に使うことで、一日が終わってみれば、結局1時間以上勉強していた、ということは十分に可能なんです。

ここでも、先に述べた「20分間」という時間が活きてきます。20分単位で時間の穴を見つけ出し、そこで集中して勉強をするのです。

20分間は、「ひと勉強」するにも最適な長さだといえるのかもしれません。たとえばNHKの英語のラジオ講座は15分です。15分のラジオ講座を聞いた後、5分の振り返りをすれば、文句なしの効率的勉強法となります。

20分の時間は容易に見つけられ、かつ、一つの勉強を完結することもでき、また集中する時間としてもちょうどいいようです。

この「20分単位」を、一日どのくらい持つことができるのかに応じて、勉強の分量を決めるというのも一つの手かもしれません。

「20分間」を重ねていく中で、「記憶」を定着させていく

さてさて、この「20分単位」でどんな勉強の仕方をしていけばいいのかと言うと、先ずは「記憶」。

「勉強」と「記憶」は切っても切り離せないものでしょう。そして、記憶の大原理は、「繰り返せば、誰でも記憶できる」というものです。

言うまでもなく、「量」の勉強は非常に有効な勉強法なのですが、十分な時間が取れない社会人には、基礎から一つ一つ積み重ねていくような「量」の確保は難しいでしょう。

社会人が、何かの試験に合格しようとするとき、効果的で効率的なのは、問題集をやりながらテキストの勉強をしていく方法だそうです。問題集を解くことをメインの勉強とし、テキストはわからないところを調べるのに、補助的に使っていきます。

そして繰り返しの回数が多ければ多いほど、記憶は定着していくのですが、有り余る時間があるわけではないので、最小の回数で、かつ効果も十分というラインを見つけます。

著者曰く、それは「最低5回」とのこと。

同じ問題集を “繰り返しやる” 方が、遠回りなようでいて近道

良くいわれることですが、例えば問題集を解こうとするとき、何冊もの問題集を1回づつ解くよりも、一冊の問題集を何度も解いた方が、よほど効果的なのです。

なので、問題集を一冊決め、その問題集を「最低5回」繰り返し、解いていきます。

1回目から5回目までを具体的書いていくと、

[1回目]
解答を見ながら、最後のページまで問題を解きます。わからない専門用語が出てきても無視してOK。

[2回目]
1回目と同じく、解答を見ながら、最後のページまで問題を解きます。専門用語やわからないところが出てきたら、テキストをちょっと開いて確認しておきます。

[3回目]
今度は、なるべく解答を見ずに自分で問題を解いてみます。わからない問題をチェックし、その周辺をテキストで簡単に確認しておきましょう。

[4回目]
3回目でチェックした問題を、解答を見ずに自分で解いてみます。解答できなければ、さらにチェックをつけておきます。3回目以前で解けた問題は、時間があれば見る程度でOK。

[5回目]
3回目、4回目で分からなかったところだけをやります。

これで、7~8割の点数は取れるはずだ、と著者は言います。

ここでのポイントは、1回目、2回目と、分からないままでよいから解答を見ながら問題を解くという、無駄とも思える過程にあります。

最初はチンプンカンプンだったものが、3回目あたりから、ようやく用語の意味が分かってきたりする中で、4回目、5回目と繰り返すことで、記憶に定着していくことができるのです。

この本、少し古い本なので既にアマゾンでは売られていない(マーケットプレイスにはあります)ようです。ただ、この本の約1年後に出版された同じ著者の「図解 超高速勉強法」という本があります。

新しい本はレビューの評価も高く、出版時期や書名から考えても、本書と内容的に重なっているところが多いのではないでしょうか。

もし興味を持たれたようでしたら、「図解 超高速勉強法」の方を書店で手に取ってみることをお勧めします。あなたの勉強のやり方に大きな革命をもたらせてくれるかもしれませんよ。


コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://55life555.blog.fc2.com/tb.php/706-b397fd0d

<< topページへこのページの先頭へ >>