「なぜ私たちは3か月で英語が話せるようになったのか」という本

長年英語を勉強してきて、「読む・聞く」という Input 系はそれなりに出来るようになったのですが、「書く・話す」といった Output 系はほとんど進歩していないというのが現状です。

まあ、熱心に勉強していないというのもありますが、「読む・聞く」が日常生活の中に組み込まれている(Kindle や Audible で)に対して、「書く・話す」は活用の場面が無いというのも一因。

とは言いながらも2020年には日本でオリンピックも開催される訳だし(笑)、やっぱり書いたり、話せたりできたらいいなと。

そんな中、子供向けの英語本が「書く・話す」の勉強に使えるかもってことで、自分の中でちょっとここ最近盛り上がっている状況なんです。

「英会話! 英会話!」って思いながら本棚を見ていたら、昔読んだ本が目にとまりました。本城武則 著「なぜ私たちは3か月で英語が話せるようになったのか」という長い題面の本。

日本人は、英語に対して “心” の知能指数が低いらしい

3ヶ月で英語が題名にある通り、英語を「話す」ことに焦点を当てて、日本人はなんで英語が「話せない」のか、日本人の英語はなんで「通じない」のか、なんで英語が「聞き取れない」のかを論じている本です。

著者は、日本人が英語を話せない理由は、「自分は英語が話せないと思いこんでいる」ことにあると言います。

もう少し深く探ってみると、「人が見ていると話せない」ということのようです。

これは、英語を話す “能力” 云々以前に、“心の準備” が出来ていないってこと。

著者はこれを、日本人は全般的に英語 EQ (Emotional Quotient : 心の知能指数)が低いから、という説明の仕方をしています。

「英語なんて簡単!」って(学ぶ前から)思えるのが、英語 EQ なのです。

私も間違いなく対人恐怖症の一人

では、なぜ日本人が英語 EQ が低いかというと、ほとんどの日本人は「対人恐怖症」だから。

対人恐怖症とは、「知らない人キライキライ病」です。自分以外の人に恐怖を覚え、出来れば避けたいと思い、いつも人を遠ざけてしまうこと。

対人恐怖症の少ない(軽い)欧米人は平気で知らない人に声をかけますし、たまたま飛行機などで隣に座った者同士が何時間も気楽に会話をすることは珍しくないようです。

このような観点からみると、日本人の99%は十分に対人恐怖症なんだというのが著者の主張。

日本語でも他人と話せない日本人に、英語で外人と話せというのは、自転車に乗れない人にバイクに乗ってみろと言っているようなものではないかと。

英語が話せるようになるには、先ずはこの部分から改善していく必要があるようです。

とは言っても、対人恐怖症を解消するのが簡単でないのは、自分に当てはめてみるまでもなく分かります。こんなのが簡単に治るくらいなら、人生苦労しません。

著者のお勧め「対人恐怖症解消法」は、「一日一回、知らない人に声をかける」というもの。

例えば、朝ジョギングをしたら前から来る人に「おはようございます」と挨拶する。工事現場で車や人の誘導をしている人に「お疲れ様」と言ってみる。バス停で隣で待っている人に「今日はいい天気ですね」と話しかけてみる。

もちろん無視されることもあるでしょう。いやいや、無視されることの方が多いかも。でも、それは相手も対人恐怖症なんだから仕方ありません。気にせずマイペースでいきましょう。

なんにしても、自分から挨拶をするのは間違いなくいいことです。これを日本中のみんなが実行したら、とても明るい日本になるのになあと(自分には出来ないのに)思いますよね。

「白人崇拝病」より問題なのは、日本人は自国の事を良く知らないってことでは

もう一つ、私たちが英語を話す上で障害として頻繁に取り上げられるのが「白人崇拝病」というもの。こんなに世界が小さくなった今でも、相変わらず根強く残っているようです。

この障害を乗り越えるには、日本人としての誇りを持つこと、自信を持つことだって著者は言います。でも、日本人って自国の事を良く知らずに(勉強不足なままに)卑下してしまってるような気がします。特に最近の世界情勢の中で。

海外旅行に出かけて、現地で知り合った人に、日本のこと(歴史や文化)を教えて下さいって言われた時、あなたは自信を持って(英語能力ではなくてね)話すことができますか。

これも良くいわれることですが、「話せないのは、話すことがないから(知らないから)」ということ。これもまた真実なのではないかなあと思う訳です。

日本人としての誇りを持って、白人のネイティブと話す時も自信を持って話せばいいんだって著者は言いますが、その前に、誇りを持てる日本のことを学ぶのが先なのではないかと。

ただ、「私は日本人だし、英語は勉強しているけど、ネイティブのように話せないのは当然。でも、出来る限りの英語で話してあげよう」というスタンスには賛成です。

英語を「話させて頂きます」から「話してあげよう」に気持ちを変える。

こちらは、ネイティブではないのだから間違えて当然、通じなくて当然と思えば、通じなくても焦らないし、間違えても平気になります。

自分の英語が通じないと、自分の英語が下手だからと自分の勉強不足をついつい責めてしまう自分がいますが、通じなくて当然と思えばいいんです。

2020年に開催される東京オリンピックにおいても、「あなたはネイティブ、英語のプロなんだから、あなたが一生懸命聞く努力をしてね」というスタンスで全然OKなんだと思います。

自信が有ろうと無かろうと、とにかく大きな声で話す

英語を話す心の準備ができたら、今度は英語を話すコツを一つだけ。

欧米人の話し声って結構大きいんです。何故かというと、英語は大きな声で話さないと通じない言語だからだそうです。

英語はもともと寒い国イギリスで発達した言語で、あまり口を開けずに息の出し入れで音を出します。つまり母音よりも子音を活用する言語です(発音の勉強をすると、これを痛感します)。

あまり口を開けずに、母音よりも子音を活用するってことは、音が不明瞭だってことです。

では、不明瞭な音を相手にキチンと伝えるためにはどうするか。簡単ですよね。ボリュームを上げればいいんです。大声で話すということ。

元々聞き取り難い言語である英語は、大きな声で発音しないと通じない言語でもあるんです。

一方、日本語は母音中心の口を大きく開けて発音する言語です。だから、発音が明瞭で大きな声で話す必要がありません。従って、私たちは欧米人に比べて声が断然小さいのです。

海外に旅行して、マクドナルドでハンバーガーを注文するも、相手は首を傾げるばかり。これ、あなたの英語が通じないのではなく、あなたの声が小さいので聴き取れていかなっただけなんです。

これも、結局は “心の準備” に入るのかもしれませんね。自分の英語に自信が無いと、そりゃー声が小さくなるのは当たり前。

個人的な経験から言うと、普段(日本語で)話すときも大きめの声で話す習慣をつけておくと、英語で大きな声を出す時の助けになりますよ。


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