ニコラス・スパークス って、改めてスゴイなと実感

アメリカのベストセラー作家、Nicholas Sparks (ニコラス・スパークス)をご存知でしょうか。

この人の小説は、たくさん映画になっている印象があるなって今調べてみたら、デビュー作の The Notebook (1996) から最新作の The Longest Ride (2013) まで、18作の内の8作が映画化(予定含む)されてます。

この映画化率(?)ってのは、あり得ないくらい凄くないですか。

大人の恋愛を描いた「Message in a Bottle」

私がこの作家と初めて出会ったのは、「Message in a Bottle」(メッセージ・イン・ア・ボトル)です。ケビン・コスナー主演で映画化されているので、知っている人も多いのではないでしょうか。

message in a bottle私は映画ではなくペーパーバックで。Kindle が世に出たのが6年前なので、それ以前に買ったものですね。

彼の小説の多く(ほとんど)は、恋愛小説です。尚且つ、英語が簡単なんです。

以前、英語本を読んでみようとする時、お勧めのジャンルは恋愛小説だよって話をしました(この時は、オーディオブックでしたが)。

恋愛小説は、登場人物が少ない(最低2人)とか、読む前から話の展開がある程度読めるといったアドバンテージがあるのが、その理由です。

それに加えて、スパークスの本は読み易いんです。

単語の選択とか、言い回しとか、構文とか、多分この辺りの積み重ねで読み易い英文になっているのだと思いますが、初めて読んだ時もすんなりとその世界に入って行けたという記憶があります。

以前、どこかで読んだ記憶がありますが、アメリカでベストセラーになる本って、やっぱり読み易い本らしいですよ。なので、英語初心者もベストセラーは狙い目かもしれません。

読み易いイコール底が浅いということでは(もちろん)ありません。特に、スパークスの小説は、その辺の恋愛小説とは一線を画しているんです。だからこそ、何本も映画化されるんだと思いますけど。

新聞社に勤めている女性(Theresa)が、休暇で訪れていた海岸で砂の中に埋もれたビンを見つけるのですが、そこには手紙が入っていました。それは、すでに亡くなった女性へ宛てた愛の手紙だったんです。

休暇が終わって新聞社に戻った Theresa からこの話を聞いたコラムニストの上司は、それを記事にするのですが、Theresa は徐々にこの謎の男性に会ってみたいと思うようになります。

こんな感じで話は展開していくのですが、なんとなくストーリーの展開が読めそうでしょ。

この「Message in a Bottle」、(多分10年くらい前に読んだ本だと思いますが)いまだに強くに印象に残っている本の一つです。

思春期の恋愛が人生を変えてしまった「A Walk to Remember」

次に読んだのが、「A Walk to Remember」という本。これも「ウォーク・トゥ・リメンバー」という題名で映画化されています。

walk to rememberこの本もまたペーパーバックで買って読んで、何年後かに Audible でオーディオブックを買いました。

この本は、本当にお気に入りの一冊。

オーディオブックで、繰り返し繰り返し聞いている本が何冊かあるのですが、これはその中の一冊(一番は「Kafka on the Shore」ですけどね)。

ある程度の期間が開いてくると、なぜか “この世界” に戻っていきたくなるんです。

この本の中でクリスマスが重要な位置を占めているので、やっぱりクリスマスが近づいてくると、「また読もう」ってなるのが多いかな。

この本もまた「Message in a Bottle」と同じように、恋愛小説で、読み易くて、聞き易い本です。

軽薄だけどお人好しの高校生 Landon は、四六時中仲間とつるんでバカ騒ぎばかりの毎日。そんなある日、彼はダンスパーティーに誘う女の子がいない状況に。母親からは「私が一緒に行こうか」って言われる始末。

困り果てた Landon は、最後の手段として同級生の Jamie に 声をかけます。牧師の娘で品行方正、誰に対しても公平に接するけど、いつも聖書を持ち歩いているので学校では変人扱いされ、周囲からは浮いている存在の彼女。

Jamie のお陰でダンスパーティーも無事に済んだけど、過ぎてしまえば周囲の目を気にして彼女と距離を置きたい Landon 。その彼も3年生になり、化学に比べればテストも無いし、授業中眠ってられるだろうって理由で選んだ演劇のクラス。そこに Jamie がいたんです。

Jamie からクリスマスの演劇(彼女は、ある理由から是非にも成功させたいんです)に一緒に出て欲しいとお願いされ、いやいやながら演劇に取り組む内に徐々に彼女に惹かれ始め・・・というお話。

この本の魅力を言葉で伝えるのは難しいけど、一つの要因は Landon の成長かな。ちゃらんぽらんで、いい加減で、投げやりな毎日を送る少年から、人生と真正面から向き合う大人への成長。

終わり方が秀逸かな(微妙にモヤモヤするけどね)

実はこの本、結末を明確には書いていないんです。そして、最後の文章がこれです。

以下、微妙に “ネタばれ” かもしれません。

I smile slightly, looking toward the sky, knowing there's one thing I still haven't told you: I now believe, by the way, that miracles can happen.

どうなったのかは、読者の想像力に委ねたまま終わっています。もちろん私も、私なりの結末を持ってます。きっと、こうなってるに違いないって。

言うまでもないことだけど、小説にとってラストというか、終わり方って本当に重要ですよね。結末次第で、傑作にも駄作にも成りえるわけですから。

もちろん、「Message in a Bottle」も大好きな一冊ですが、それ以上に(いや、遥かに)「A Walk to Remember」の方が好きというのは、この終わり方の違いというのが大きいんだと思います。

因みに、小説の邦訳は「奇蹟を信じて」という題名になっていますが、この最後の文章から来ているのかなって思います。

比較的短めの本だけど、でも中身は濃密で、読み易い英語と相まって、知らない内にその世界に惹きこまれ、気が付いたら読了していた。そんな一冊になること請け合いです。

あまり英語に慣れていない人にもお勧めですよ。特に恋愛小説が好きな人にはね。


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