Nicholas Sparks 著「The Wedding」(星空のウェディング)

前回、Nicholas Sparks (ニコラス・スパークス)の著作から、「Message in a Bottle」と「A Walk to Remember」の2冊を紹介しましたが、これも落とせない一冊「The Wedding」を紹介。

ニコラス・スパークスの処女作(といっていいのかな?)「The Notebook」は、映画化(邦題「きみに読む物語」)もされたベストセラーですが、本書はその続編となるそうです。

ただ、「The Notebook」と「The Wedding」の間は7年も離れていることもあり、個人的には続編という感じをあまり受けないんですけど。

「The Notebook」の主人公ノア。そのノアの長女ジェーンと夫のウィルソンが「The Wedding」の主人公という設定だったりするので繋がりはあるのですが、個人的には「The Notebook」があまり好きではなかったので、敢えて切り離して読んだ、みたいな感覚もあるのかもしれません。

「The Notebook」を知らずに独立した本として読んだとしても、大きな違和感は感じないと思いますし、読後の感想が変わることも無いのではないでしょうか。

いい意味で “予定調和” 的に進む、かな

the weddingこの本も「A Walk to Remember」と同じく、ベーパーバックを買ったずいぶん後に、オーディオブックを買って読み直した(聴き直した)本です。

そして、これまた繰り返し聴き直している本でもあります。

家庭より仕事を優先するような生真面目な仕事男ウィルソンは、29回目の結婚記念日をど忘れしてしまい、妻のジェーンを傷つけてしまいます。

そんなウィルソンの、次の結婚記念日までのけなげな努力の1年間を綴った本です。

これだけで、なんとなくストーリー展開が読めると思いますが、その気軽さも繰り返し聞き返す理由の一つ。

気軽さというのは、ややコメディタッチということもあるのだけど、それ以上に “予定調和” 的に物語が進んでいく安心感が、自分的にはホッとするというか、癒されるというか。

Mr. Sparks kills off a main character in every book.

ニコラス・スパークスの小説って、終わり方が微妙に微妙なんですよね(もちろん、個人的な感想だけど)。「Message in a Bottle」も「A Walk to Remember」もそう感じたし。

そう言えば、比較的最近聴いたニコラス・スパークスの「The Lucky One」(Audible版)で、この本を聴く前に読者のレビューを読んでいたら、こんなことを言ってる人がいました。

Also like all of my Sparks experiences, this one has a sad twist ending. I have always complained that Mr. Sparks kills off a main character in every book.

そうか、そう感じているのは私だけではなかったんだって思ってちょっと笑いました。でも、その積りで読み進んでいったら、「あれっ、違うかな?」って。

完璧には理解できない(聴き取れない)私は、最後の部分を何度も聴き直してしまいました。レビューアーの意図も完全には理解できていないので、こちらも私の勘違いかもしれませんが、私が言いたいのは、それくらい “微妙な” 終わり方をする本が多いってこと。

その点、この「The Wedding」は微妙な終わり方なんてできようが無いわけで、まあ安心して物語を楽しめるんです。

30年間に渡るラブストーリーなのかも

物語のメインの部分は、先に書いた通り29回目の結婚記念日から、次の結婚記念日までの1年間の話なのですが、その間に差し込まれている若き日の出会いの回想シーンがまたいいんです。

これはこれで一つのラブストーリーになっているんです。

普通のラブストーリーって、2人が出会って恋に落ちて、色々あったけど最後には結ばれてお終い。そして読者は、「そして2人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ」ということを信じて、その話を終えるわけです。

30年後からの回想シーンによるラブストーリというのは、この「そして2人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ」という想像を “現実” にしてくれてるんです(確かに今は離婚の危機だけど)。

30年前と今とを埋める話があるわけではないけれど、でも読者は30年に渡る(そしてこれからも続くであろう)ラブストーリを楽しむことができるんです。

ああ、2人は幸せな人生を一緒に過ごせたんだな、良かったなって。

前回も書いた通り、ニコラス・スパークスの書く英語は易しいので、英語に堪能でない方も十分に楽しめるのですが、本書は話の流れ的にも分かり易いので、より一層読者に優しい本になっています。

英語で小説を読んでみたいなって思っている人にはお勧めの一冊だと思います。

私自身、ウィルソンと同じような年齢ということもあって共感できるところが多かったり、また自分への自戒も込めて(私には、彼の様な事はとてもじゃないけど出来ないけど)という思いもあります。

その意味では結婚して10年、20年といった辺りの男性が読むには丁度いいかもしれませんよ。


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