『万華鏡 鏡の中の宝石』 -- シンプルなのに奥の深い世界

以前、ブックオフで見つけた万華鏡の本に軽く触れましたが、改めて紹介してみたいと思います。

NHKで放映された番組「趣味悠々」のテキスト本で、題名は『万華鏡 鏡の中の宝石』。講師(著者?)は、日本を代表する万華鏡作家である山見浩司さん。

奥は深そうなのに、構成要素は至ってシンプル

万華鏡万華鏡と言われて真っ先にイメージするのは、直径3~4cmくらいで、長さ15cmくらいの円筒状のもの。

お土産屋さんでよく見かけたり、ずーっと昔に作った記憶があるのもこのタイプです。

表面がステンドグラスで覆われた、いかにも高価ですって主張している万華鏡にもお店で出会った(見かけた)こともありますが、恐れ多くて手に取ったことはありません。

なので、万華鏡でイメージするのは、無限に広がる安っぽいプラスチック片やカラービーズの織りなす模様です。

これは、3ミラーというタイプの最もオーソドックスな万華鏡。3枚のミラーを正三角形に組んで、片側に覗き穴、反対側に模様を生み出す「オブジェクト」を配置しています。

ミラーの組み方には、正三角形の3ミラーシステム以外にも、二等辺三角形の3ミラーシステムであるとか、2ミラーや4ミラーといったタイプがある事を、この本で初めて知りました。

例えば、同じ2ミラーシステムでも、その2枚のミラーを組み合わせる角度によっても、見える映像が大きく変わってくるということも知りました。

なるほど、奥が深いなーって感心する一方で、この奥の深い世界を生み出している要素が、この「ミラー」と「オブジェクト」だけというシンプルさに強く魅かれます。

作ってみたい!

前回も少し触れましたが、手元には昔買ったオブジェクトの一種であるオイルワンドがあります。でも、万華鏡のもう一つの要素である表面鏡を手に入れるのが難しくて、放置してあった訳です。

万華鏡パーツ

そして、嬉しい事にこのブックオフで手に入れたテキスト本には袋綴じのオマケとして、20cm角のプラスチックの表面鏡が開封されずに残っていました。

「おーっ、これで作れる!」って思い、どんなのを作ろうかなって具体的に考えだしたら、疑問点が色々と出てきました。

先ずは、ミラーシステムは何を選ぶのか。

お手本になるような万華鏡はないかと探してたどり着いたのが、万華鏡専門店の「カレイドスコープ昔館」さん。

ここには日本含め世界各国の万華鏡作家の様々な作品が売られています。どれも美しい!

3ミラースステムはワンドスコープ向きではない?

色々と調べていく内に、なんとなく分かってきたことも。棒状のワンドを使った万華鏡には2ミラーシステムが適しているらしいって事も分かりました。

二等辺三角形の3ミラーシステムや菱形の4ミラーシステムのものも存在していますが、少なくとも正三角形の3ミラーシステムのものは無さそうです。

それは、ワンドの “幅” に起因するものではないかと。ミラーで作られる “窓”よりも、オブジェクトの方が大きくないと、隙間(模様の無い空間)が出来てしまうことは容易に想像できます。

例えば、手元のワンドは比較的太めのものだと思いますが、それでも18mm程度です。これを正三角形の3ミラーシステムで使おうとすると、1枚のミラーの大きさは最大でも18mm以上にすることが出来ません。

これが二等辺三角形だと、底辺を18mm以下にすれば、残りの二辺はワンドの長さ以下であれば、いくらでも大きく出来るわけです。

ミラー&オブジェクト

2ミラーシステムの円形映像が魅力的

同じ二等辺三角形であっても、2ミラーと3ミラーとでは見える映像が全く異なります。

3ミラーの場合は空間がミラーで閉じている(囲まれている)ので、(どういう映像になるか口では説明できませんが)それぞれの鏡に反射した映像が無限に繰り返されます。

ところが2ミラーの場合は底辺に鏡が無い(反射しない黒い素材を置く)ので、中心に一つの焦点がある美しいシンメトリーの円形(二等辺三角形で形成される多角形)になります。

また、2枚の鏡をVの字状に合わせますが、その開きの角度によっても見える映像が違ってきます。そして、綺麗なシンメトリーを生み出すには、360度を等分割(偶数かな?)する角度が必要です。

その角度が15度だと24分割、20度だと18分割、30度だと12分割といった具合。

例えば30度で作ると、1/12の映像と、その隣りあわせに対称に映る虚像とが、一つのまとまりとして6回繰り返す映像となります。この繰り返しのわかりやすい突起部分などを数えてポイント数と呼ぶそうです。

30度であるならば6ポイントの映像、15度なら12ポイントの映像になるわけです。

当然、ポイント数が多いほど多角形から円へと近づいていきますが、人気があるのは5~10ポイント程度とのこと。

ミラーの大きさはどれくらいが適当なのかな?

ということで、先ずは2ミラーシステムを目指してみようかと思いますが、ミラーの大きさはどれくらいが適当なのでしょうか。

長さ方向はどうやら20cm程度が妥当のようです。余り短いと、映像に焦点を合わせるためにレンズが必要になるとのこと。付録のミラーも20cm角なので、取り敢えずそれ以上長くは作れないし。

幅は? こちらは、どこにも根拠になるような説明を見つけられませんでした。まあ、何となくだけど20~30mmくらいなのかな。

例えば、25mm幅のミラーで、合わせ角度を30度とすると、2ミラー6ポイントの万華鏡ができますが、その時の底辺の幅は約12mm。18mm幅のワンドとも相性は良さそうです。

ミラー幅30mm、合わせ角36度とすると、5ポイント(10分割)の映像で、底辺の幅は17mm弱。手持ちのワンドの幅からすると、この辺りがギリギリかな。

6ポイントの映像
取り敢えず、こんな感じのものを目指してみようかと。


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