原田隆史著 「成功の教科書」
原田隆史著「成功の教科書」のご紹介。
原田さんの著作を読むのはこの本で3冊目です。言ってみれば“お気に入り”の作家なんです。
先ずは、「成功は技術である」ということから。
“技術”とはどういうことかというと、誰にでも身につけることが可能であり、また身に付けてしまえば、何度でも反復できるものということです。
世の中の成功している人は、才能や素質があるからとか、運がいいからとかではなく、“成功の技術”を持っているから、成功している人なんだってことです。
だから、いつも同じ成功をする人が5%、いつも同じ失敗をする人が95%というのが、原田さんが過去20年間にわたり3万人以上の人たちを指導してきた結果から見えてきたことだそうです。
違う言い方をすると、何らかの工夫や努力をしないと、ほとんどの人は「いつも失敗する95%の人」に含まれてしまうんです。
「成功」という言葉を見たり聞いたりすることが多いと思いますが、その「成功」の中身は当然人によって違うことでしょう。原田さんの定義は以下の通りです。
一つ目は、“成功すると決める”こと。
これはその通り。自分で決めていないことを、間違って達成してしまったなんてことはあり得ませんよね。
二つ目は、「大きな成功は、小さな成功の積み重ね」ということ。
小さな成功の積み重ねの先にしか、大きな成功はありません。「夢のような成功がいきなり偶然達成されてしまった」なんてことも、やはり起こりませんよね。
マリナーズのイチロー選手には数々の名言がありますが、私がすきなのは、
という言葉です。
ナポレオンヒルの「思考は現実化する」を代表に、“成功”や“夢”についての議論において、“イメージする”ことを抜きにしては語れないでしょう。
原田さんはイメージするだけでは十分ではなく、そのイメージを言葉にして書かなければならないと言います。
なぜならイメージしているだけでは、そのイメージがどれくらい明確であるとか、具体的であるとかが、自分自身にさえも(当然、他の人にも)分からないからです。
当然のことですが、頭の中で考えていなければ文字に表すことができません。
そして、思考の量と文字数とは正比例するのです。たくさん考えている人は、たくさん書くことができ、あまり考えていない人は、少ししか書けないのです。
つまり、イメージが具体的かつ鮮明になっているかどうかは、文章にしてみれば一目瞭然で分かるということです。
イメージを文章化した後で読み返してみると、あれが足りない、これが足りないということに気がつきます。そこでもう一度考えて書く。さらに考えて書く。これを繰り返すたびに、イメージは前よりも具体的かつ鮮明になり、“強化”されていくのです。
そして“行動”するために必要なのが「目標設定」なんですが、目標設定に関しては、この辺りの前後に色々と書きましたので、参照して頂ければと思います。
原田さん曰く、目標設定の“初心者”は、1年後の目標とか欲張っても、そんな先のことをイメージすることは無理なので、「2週間先の目標」からスタートしましょうとのことです。
「2週間先の目標」を達成し、また「2週間先の目標」を設定して達成する。この繰り返しが「大きな成功は、小さな成功の積み重ね」ということに繋がっていきます。
「目標」は、設定の仕方によって当然“難易度”が変わってくるわけですが、原田さんは、目標の難易度を「目標のゾーン」という考え方でとらえます。
「目標のゾーン」の上限にあたる「最高の目標」と、下限の「絶対達成できる目標」を設定し、そのゾーンの中で適正な高さの「今回の目標」を決めるという手法を取ります。
こうすることで、自分が設定した目標が難易度的にどれくらいのものなのかが明確になり、その結果として目標が“ぶれる”ことが少なくなってくるからです。
ここまで書いてきた目標は「達成目標」のことですが、これを達成するための「行動目標」というものもあります。2週間、どんな“行動”をとることが達成目標に繋がっていくのかということです。
「行動目標」は、次の2つに分けて考えましょう。
1.期日目標
例えば二週間後の模擬試験で80点取るという目標を立てたなら、期日目標は一週間後に問題集を一冊やりきる、そしてルーティン目標は、毎日寝る前に30分参考書を読む、といった感じになるでしょうか。
「書く」って結構面倒くさいので、効果ありそうとは分かってはいても、なかなか取り組まないというのが、多くの人ではないでしょうか。
でも、こういう態度が“いつも同じ失敗をする95%の人”への入り口なのかもしれません。
原田さんの著作を読むのはこの本で3冊目です。言ってみれば“お気に入り”の作家なんです。
普通に生活していると、“いつも同じ失敗をする95%の人”の仲間入り
この本を読んでいると、あれも伝えたい、これも伝えたいという感じなんですが、何点かに焦点を絞ってお伝えしようと思います。先ずは、「成功は技術である」ということから。
“技術”とはどういうことかというと、誰にでも身につけることが可能であり、また身に付けてしまえば、何度でも反復できるものということです。
世の中の成功している人は、才能や素質があるからとか、運がいいからとかではなく、“成功の技術”を持っているから、成功している人なんだってことです。
だから、いつも同じ成功をする人が5%、いつも同じ失敗をする人が95%というのが、原田さんが過去20年間にわたり3万人以上の人たちを指導してきた結果から見えてきたことだそうです。
違う言い方をすると、何らかの工夫や努力をしないと、ほとんどの人は「いつも失敗する95%の人」に含まれてしまうんです。
「成功」という言葉を見たり聞いたりすることが多いと思いますが、その「成功」の中身は当然人によって違うことでしょう。原田さんの定義は以下の通りです。
「成功とは、自分にとって価値のあるものを未来に向かって
目標として設定し、決められた期限までに達成すること」
目標として設定し、決められた期限までに達成すること」
“いきなり夢が実現した”なんてことは決して起こりません
さて、成功するための二つの「原則」があります。一つ目は、“成功すると決める”こと。
これはその通り。自分で決めていないことを、間違って達成してしまったなんてことはあり得ませんよね。
二つ目は、「大きな成功は、小さな成功の積み重ね」ということ。
小さな成功の積み重ねの先にしか、大きな成功はありません。「夢のような成功がいきなり偶然達成されてしまった」なんてことも、やはり起こりませんよね。
マリナーズのイチロー選手には数々の名言がありますが、私がすきなのは、
小さいことを積み重ねるのが、
とんでもないところへ行く
とんでもないところへ行く
ただ一つの道だと思っています。
という言葉です。
書いて、書いて、書きまくる
原田さんの指導イコール「書く」ことと言ってもいいでしょう。ナポレオンヒルの「思考は現実化する」を代表に、“成功”や“夢”についての議論において、“イメージする”ことを抜きにしては語れないでしょう。
原田さんはイメージするだけでは十分ではなく、そのイメージを言葉にして書かなければならないと言います。
なぜならイメージしているだけでは、そのイメージがどれくらい明確であるとか、具体的であるとかが、自分自身にさえも(当然、他の人にも)分からないからです。
当然のことですが、頭の中で考えていなければ文字に表すことができません。
そして、思考の量と文字数とは正比例するのです。たくさん考えている人は、たくさん書くことができ、あまり考えていない人は、少ししか書けないのです。
つまり、イメージが具体的かつ鮮明になっているかどうかは、文章にしてみれば一目瞭然で分かるということです。
イメージを文章化した後で読み返してみると、あれが足りない、これが足りないということに気がつきます。そこでもう一度考えて書く。さらに考えて書く。これを繰り返すたびに、イメージは前よりも具体的かつ鮮明になり、“強化”されていくのです。
「よく考えることで文字数が増える。すると、足りないものに気づく力が高まる。
そこでものごとに気づく力が高まれば、行動の質が高まっていく」
そこでものごとに気づく力が高まれば、行動の質が高まっていく」
達成目標と行動目標と
さて、夢が明確にイメージができたら、次はその夢の実現に向けての具体的な“行動”の番です。そして“行動”するために必要なのが「目標設定」なんですが、目標設定に関しては、この辺りの前後に色々と書きましたので、参照して頂ければと思います。
原田さん曰く、目標設定の“初心者”は、1年後の目標とか欲張っても、そんな先のことをイメージすることは無理なので、「2週間先の目標」からスタートしましょうとのことです。
「2週間先の目標」を達成し、また「2週間先の目標」を設定して達成する。この繰り返しが「大きな成功は、小さな成功の積み重ね」ということに繋がっていきます。
「目標」は、設定の仕方によって当然“難易度”が変わってくるわけですが、原田さんは、目標の難易度を「目標のゾーン」という考え方でとらえます。
「目標のゾーン」の上限にあたる「最高の目標」と、下限の「絶対達成できる目標」を設定し、そのゾーンの中で適正な高さの「今回の目標」を決めるという手法を取ります。
こうすることで、自分が設定した目標が難易度的にどれくらいのものなのかが明確になり、その結果として目標が“ぶれる”ことが少なくなってくるからです。
ここまで書いてきた目標は「達成目標」のことですが、これを達成するための「行動目標」というものもあります。2週間、どんな“行動”をとることが達成目標に繋がっていくのかということです。
「行動目標」は、次の2つに分けて考えましょう。
1.期日目標
「いついつまでにやる」と期限を決めて取り組む具体的な行動
2.ルーティン目標「毎日やり続ける」具体的な行動
例えば二週間後の模擬試験で80点取るという目標を立てたなら、期日目標は一週間後に問題集を一冊やりきる、そしてルーティン目標は、毎日寝る前に30分参考書を読む、といった感じになるでしょうか。
「書く」って結構面倒くさいので、効果ありそうとは分かってはいても、なかなか取り組まないというのが、多くの人ではないでしょうか。
でも、こういう態度が“いつも同じ失敗をする95%の人”への入り口なのかもしれません。
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