「見て学ぶ」ことの大切さを改めて知って

前回に続いて二回目の自転車での浅草行。

浅草に行く目的は、家内の父親(87歳)の話し相手をするためです。

単身15歳で来日し

この義父、以前にもちょっと触れましたが、傑物なんです。今年88歳になりますが、わずか15歳の時(70年以上前ですよね!)、韓国から一人で日本に来て、ひょんなことから靴職人になり、最後は独立して自分の会社を持つまでになりました。

スカイツリーこれまでも事あるごとにいろんな話を聞いてきましたが、奥深い話も多く、このまま消えて無くなってしまうのは本当に惜しいなと思い、断片的にでも残していこうと、“記録係”と話し相手を兼ねての訪問なんです(浅草で美味しい食事をご馳走になるという下心も満載ですけど)。

15歳で来日し、3年くらい鉄工所や質屋の倉庫番などいろんな仕事をやって生計を立てていましたが、ある時、故郷の友人の伝手で「靴職人」という職業に出会います。

その職業に魅力を感じますが、(多分、当時は徒弟制度といったこともあり)靴職人として一本立ちするのは10年から15年はかかると親方から言われます。

だったら弟子入りはしないけど、職人たちの“手伝い”をさせてくれと親方に頼み込み、そこに置かせてもらったのです。

3ヶ月後、彼は親方に言いました。「一人で靴を作らせて下さい」と。

少なくとも10年はかかると言われた靴職人としての技術を、彼は3カ月で習得してしまったのです。3カ月で技術をマスターすることも、そして弟子入りせずに仕事をさせてくれといった人物も、多分前代未聞だったと想像できます。

それでも親方は「ウン」と言わざるを得ませんでした。なぜなら彼の技術が靴職人として既に十分なものであり、働かせれば親方にもより多くの利益が入ってくることが分かっていたからです。

見るのが半分、やるのが半分

なぜ彼は、習得に10年かかると言われた技術をわずか3カ月で習得することができたのでしょう。

彼は言います。

職人であろうと、事務職であろうと、あるいは稽古事やスポーツ、なんであろうとも、その技を習得する一番の早道はね、「見るのが半分、自分でしてみるのが半分」だよ。

とにかく人のやっていることを「見る」のが本当に大事なんだということです。

これ、分かっているようでいて、実際には分かっていないことのように思います。人のやっている事を真似して自分でやってみて、でもうまく出来なくて、どこがだめなんだともう一度観察して、という繰り返しの中で人は何かをマスターしていくのでしょう。

見ているようでいて「見ていない」人がほとんど(自分も含めてね)のような気がします。

自分の会社を興して何年も経った頃、翌年の靴の流行を調べに年二回、ヨーロッパ(主にイタリアのミラノ)に個展や小売店を見るために訪れていました。

ある年、会社の若手に勉強も兼ねて自分の代わりに行かせたのですが、持ち帰ってきた情報を見て失望します。

見本の靴も買ってきたり、小売店の情報なども持ち帰って来ていたのですが、彼から見れば何の役にも立たない情報だったのです。

結局、彼は再び、自分で出かけて行かざるを得ませんでした。

これも「見る」なんです。

でも、大事なのは「どこを」見るかなんですね。漫然と見ているのと、ここが重要だからと思って見ているのとでは、比較にならないくらいの開きがでてしまうんです。

高校から料理職人を目指すという三男にとっては、本当に有益なアドバイスだったと思います。

親子三人、自転車で横浜・浅草往復

そういえば、今回は三男も、そして二男も一緒で、3人で横浜から浅草まで自転車で往復したのです。往復で80km、6時間の行程でした。

東京タワー下から2昨日、三男は一人で自転車に乗って東京タワーまで行ってきたという話で驚かせてくれ、じゃあ、もう一回東京タワーの下を通りながら浅草に一緒に行こうかと誘っての今日の浅草往復です。

車道を自転車で走るのは一人でも精神的に疲れるのに、今回は息子二人も一緒なので、そちらにも神経を配りながらと、疲れ方も3倍くらい?

ここ何カ月かクロスバイクにばかり乗っていましたが、それを二男に貸して、私は久しぶりのロードレーサーに(オーバーホールする積りでほっぽってあったので、ほこりだらけ)。

クロスバイクもバーエンドバーを取り付け、ロードと同じようなセッティングにしているつもでしたが、久しぶりにロードに乗ってみると、やっぱり乗車姿勢はかなり違いましたね。

それもあり、精神的にも肉体的にも結構ぐったりと、でも息子たちと自分の好きな自転車で一緒に走れて、本当に心楽しい一日でした。


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